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横綱大関否定論

全国3000万人の横綱大関マニアの一人である貴方に向けて
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バッツョ @badzdyo

横綱大関や関脇大関という制度はよくない、という実益のない話をしたい。 #横綱大関 #関脇大関

2017-09-15 23:46:17
バッツョ @badzdyo

1.大関は東西各一名以上置くものとされ、大関の人数が二名に満たないときは、横綱のうちの一人が大関を兼ねる。これを横綱大関という。ja.wikipedia.org/wiki/%e6%a8%aa…

2017-09-15 23:52:24
バッツョ @badzdyo

照ノ富士の休場により、32年ぶり?にその横綱大関が発生しそうな気配がある。豪栄道が負け越せば、来場所横綱大関が発生する。また、来場所高安が負け越せば、初場所は横綱大関が発生する。

2017-09-15 23:52:56

    32年→35年

バッツョ @badzdyo

大関陣の未来が明るいようには見えない。 では横綱はどうかというと、こちらも満身創痍だ。3横綱は今場所休場、うち二人は2場所連続休場。今場所は日馬富士が支えようとしているが、彼ももう33歳で、いつ体力の限界が来ても おかしくない。

2017-09-15 23:53:24
バッツョ @badzdyo

この状況では、今後、これらの横綱陣が一気に引退する可能性がある。上げられる力士がいないと、横綱と大関合わせて一名以下、ということすらありうる。 現実的には、このような時は横綱を慰留することで対処するだろう。だから、仮定の話という色彩が強いが、実現した場合にどうなるか。

2017-09-15 23:53:44
バッツョ @badzdyo

明確なルールはない上に、ソースを出せないが、明日特集を組まれる大山親方は、関脇が大関を兼ねるしかない、と述べているようだ。これを関脇大関としたい。

2017-09-15 23:54:08
バッツョ @badzdyo

一相撲マニアとして、これらの事態を見てみたい、という思いは強く持っている。他方で、相撲の制度について妄想を重ねてきた私は、横綱大関制度の当否を考えてきて、これらの制度は不当だと評価している。この機会に述べておきたい。

2017-09-15 23:54:31
バッツョ @badzdyo

2.かなり相撲に詳しい方は、大関が二名未満になったのに、横綱大関が置かれなかった場所があることを知っているだろう。ウィキペディアに書いてある話ではあるが。

2017-09-15 23:54:53
バッツョ @badzdyo

その東大関不在の場所、1955年1月場所の新聞記事を昔読んだことがある。そこでは、簡潔ながら、横綱大関を置かなかった理由、それに対する不満が述べられていた。残念ながら記事を 手元には持っていないので記憶という不確かなものになってしまうが、両者の議論を書いておきたい。

2017-09-15 23:56:11

    東→西

バッツョ @badzdyo

3.横綱大関が置かれない理由を述べたのは、彦山光三氏だったと思う。現代においては、既に横綱というのは地位化しており、大関とは別個のものだから、両者を兼ねるというのはおかし いという主張である。これを否定説1としたい。

2017-09-15 23:56:27
バッツョ @badzdyo

「横綱の地位化」については補足説明が必要かもしれない。読売新聞1954年10月8日朝刊の記事から引用する。

2017-09-15 23:56:55
バッツョ @badzdyo

「栃錦の横綱が実現して若ノ花の大関は一応見送りとなったため、当然大関をどうするかが問題になってくる。従来は大関であって横綱を授与されたものであるが、昭和二十六年春に大 日本相撲協会と横綱を免許する吉田司家と協議して横綱をもって大関以上の最高地位とするということになった。…」

2017-09-15 23:57:05
バッツョ @badzdyo

つまり、この場所は横綱が横綱は称号であり、地位ではないという理解が否定されて初めて大関が二名以下となるケースだったのである。 結果、横綱大関は置かれなかった。否定説1を採ったのである。

2017-09-16 01:17:27

    ×横綱が

バッツョ @badzdyo

4.一方、それに不満を述べていたのは、当時審判部長だった双葉山の時津風親方である。こちらの主張は容易に予想できるだろう。大関がいないというのは不自然、というものである。これを肯定説としたい。

2017-09-15 23:57:43
バッツョ @badzdyo

肯定説は、三役はかならず東西一名以上置かれなければならないというルールを重視したものといえるが、このようなルールを必置ルールと呼びたい。 反面、横綱と大関を兼ねさせるものとしているが、これを、横綱と大関の分離を崩す、と表現したい。

2017-09-15 23:58:01
バッツョ @badzdyo

再び横綱大関が置かれるようになったのは、反対派である時津風親方の巨大な存在感によるものだろう。

2017-09-15 23:58:14

    反対派=肯定説側

バッツョ @badzdyo

5.では、どちらの考え方が正しかったのか。 一見して、どちらも正しそうに思える。 地位が違う以上、横綱兼大関というのはおかしい。番付は基本的には順位表であり、地位というのは、実力の序列である。大関というとき、そこには横綱でないという含意がある。

2017-09-15 23:58:29
バッツョ @badzdyo

他方、必置ルールも自然に思える。どの地位も、定員に不足が生じそうになったときは、残留させるか、下から力士を昇進させる。角界においては、定員の側を操作するという考え方は不自然だろう。必置ルールも、三役の人数の下限のみを定めるものとみれば、定員のルールの一種である。

2017-09-15 23:58:50
バッツョ @badzdyo

6.同時に、議論が噛み合っていないという印象を受ける。両立するからである。 関脇で考えてみたい。関脇以上の力士のうち、来場所関脇になる力士が一人のときはどうするか。当然小結以下の最優秀力士から一人関脇に昇進する。

2017-09-15 23:59:04
バッツョ @badzdyo

では、大関で欠員が生じたときに、同様に関脇以下の最優秀力士を一人昇進させるとどうなるか。 地位の重複という肯定説の難点は解消されるし、必置ルールに違反するという否定説1の難点も解消される。 つまり、上二説の難点は解決する。これを否定説2と呼びたい。

2017-09-15 23:59:50

    地位の重複=横綱と大関の分離を崩す