被災者支援の際、見過ごしがちな点について
- babycoco_tw
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1.これは、阪神淡路大震災での実例に基づくものである。震災における支援の対象というのは被災者である。被災者と言ってもにも2タイプある。避難所にいる被災者と避難所にいない在宅の被災者である。被災地の人であれば、実感していることであるが知らない人も多いのではないでしょうか。
2011-03-23 20:03:532.避難所にいる被災者というのは、支援物資、炊き出し、情報等様々な支援を受けることができる。一方、避難所に行かず在宅の被災者の場合は、被災状況に関わらず支援の対象外となることが多い。
2011-03-23 20:04:233.被災地域の被災者が避難所に行かず、在宅の理由は様々である。病人を抱えている場合や避難所に連れていけないペットを飼っている場合である。中には、集団での生活に嫌気がさして、帰宅するケースもある。勿論、家が壊れず無事な場合もある。
2011-03-23 20:05:034.阪神淡路大震災の例で言うと、震災直後は皆、各避難所に詰めかけた。余震も多発したため、家が倒壊せずにいた人でも2~3日は避難所に身を寄せていた。数日経つとそれらの人は自宅に戻り生活をするか夜だけ寝にくる場合もあった。
2011-03-23 20:05:505.加えて、神戸の場合は震災の翌日から神戸市営地下鉄の一部区間が復旧していた。親戚の家へ行く者もいれば、運よく引っ越す者もいた。ただ、下町など地元への執着意識が強いとなかなか動けないのも実情である。
2011-03-23 20:07:446.避難所ではどれくらい経過してからかわからないけど、無料の電話数台が設置され、長電話にならないように手短に連絡を取り合った。三食の食事、飲み物、衣服、下着、生理用品、おむつ、マウスウォッシュ、老眼鏡、靴、歯ブラシ、ありとあらゆるものが支援物資として届いた。炊き出しもあった。
2011-03-23 20:08:577.阪神大震災の場合は、当初、避難所にいるいない問わず、救援物資を配っていた。しかしながら、4で述べたように、在宅の被災者もいる状態である。避難所が把握している人数に対して、支援物資がくる。数日経ったころには、避難所にいる者のみ、あるいは、優先となった。
2011-03-23 20:09:428.阪神淡路大震災で、私が避難した避難所には、あらゆる被災者が集合していた。家が全壊している者もいれば、居住区一体が焼け出され、逃げてきた者もいた。しかしながら、家が無傷で残っている者も多かった。なんでも持ち出せた者、何一つ持ち出せない者が一同に会したわけである。
2011-03-23 20:10:159.容易に想像できると思うが、被災者としても、家が無事なのに支援物資まで取りに来る人がいる現状に違和感を持つ者が多かったのも事実である。また、逆に、家にいることで、本当に支援が必要で困っていても、もらえないと訴える人もいた。
2011-03-23 20:11:3410.今回の震災でも同じであろう。避難所にいる者だけが被災者ではない。避難できずにいる者も相当な数がいるはずである。自治体の崩壊の有無に関わらず、被災者の状況を把握する必要がある。
2011-03-23 20:11:5711.避難所以外の自宅にいる被災者については、自衛隊によるローラー作戦で一軒一軒確認しているらしい。被災状況が深刻な地域はそれに頼らざるを得ないが、それ以外のところはどうなっているのだろうか?
2011-03-23 20:12:2112.ボランティアを含め、被災者支援の際は避難所にいる人に対して目を向けがちである。しかしながら、支援が必要な人が避難所の外にいる可能性があることも知っておくべきである。(終)
2011-03-23 20:13:41「今だから考えたい『募金』と『支援物資』について #jishin」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/112647
2011-03-17 19:51:03「被災者の心理と治安悪化~ボランティア活動との関係について」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/115172
2011-03-23 20:00:32「避難所と被災地の治安(主に盗難)について」をトゥギャりました。 http://togetter.com/li/113912
2011-03-20 15:08:18