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第20回文化庁メディア芸術祭 トークイベント「功労賞・飯塚正夫『アニメーション文化の立役者』」観覧レポート

2017年9月18日に開催された、第20回文化庁メディア芸術祭 トークイベント「功労賞・飯塚正夫『アニメーション文化の立役者』」を観覧した際の感想レポートです。 出演は受賞された元サンライズ資料室室長の飯塚正夫さん、『装甲騎兵ボトムズ』などのアニメーション監督の高橋良輔さん、司会のアニメ・特撮研究家の氷川竜介さん。 観覧中にとったメモを元に後から思い出しながら書いたものなので、これらが語られた全てではないことと、実際のトークとは多少のズレがある可能性もご了承いただければと思います。 第20回文化庁メディア芸術祭受賞作品展 続きを読む
セルフまとめ 飯塚正夫 アニメ ガンダム サンライズ
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虫プロ入社〜日本サンライズ誕生に至る経緯から、設定資料に使われた手書きの「飯塚文字」誕生の秘密まで、様々なお話をうかがうことができました(^_^) pic.twitter.com/9J504ooxzl
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文化庁メディア芸術祭功労賞を元サンライズ資料室長・飯塚正夫さんが受賞された理由は公式サイトに掲載されていますが、高橋良輔監督曰く「地味な作業をコツコツ続けている人」とのこと。ちなみに「コンテンツ・マネージャー」とは高橋監督の命名。 festival.j-mediaarts.jp/works/special_…
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ムック本の制作や、プラモデルなどの立体化、その他様々な商品化の際に、作品のきちんとした設定資料が揃っていれば大いに役に立つ。それを『機動戦士ガンダム』放送当時からやっていたのがサンライズの飯塚正夫さん。ガンダムがヒットした理由のひとつはきちんと資料が揃っていたからでは、という話。
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司会の氷川竜介さんによると、元サンライズ資料室長飯塚正夫さんの偉業を総括するなら「コンテンツのアーカイブ化と利活用の確立」であり、言い換えるなら「作りっぱなしだったモノを資料として使えるように変えた人」とのこと。飯塚さんは定年退社する前に資料のデジタルデータ化にも尽力されたそう。
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元サンライズ資料室長飯塚正夫さんの、資料整理の道の原点は、小学生時代に身体があまり強くなかったこともあって図書係となり、図書室で本を読んだり分類・整理していたこと。後の作品の設定資料に書かれた、綺麗で解りやすいと有名な飯塚さんの手書き文字も小学校の図書係時代が原点とのことでした。
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そもそも飯塚正夫さんが虫プロに入社した経緯は、飯塚さんの従姉妹が当時の虫プロで短期間掃除などをする寮母のような仕事をしていて、その繋がりもあって虫プロの資料室の野崎欣宏さんからの誘いを受ける形での入社だったそうです。
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虫プロに入社した飯塚正夫さんは、小学生時代からの図書係としての経験に加えて司書補の資格も取得していたので、虫プロのバンクシステムを図書館の日本十進分類法(NDC)のように整理されたとのことでした。飯塚さん曰く「バンクというよりかは、ライブラリーシステム」だそうです。
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飯塚さん曰くバンクシステムという名前はおそらく手塚先生の命名では?とのこと。ちなみに虫プロ時代の若き日の高橋良輔監督は、時折飯塚さんの居た資料室に行ってはコーヒーを飲んだり、手塚先生の漫画を読んだりなどされていたそうです(笑)でもそれが後の良輔監督の創作にも繋がっているという。
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飯塚正夫さんのお話、虫プロ倒産~創映社『勇者ライディーン』制作以降については、「ガンダム者 ガンダムを創った男たち」(2002年/講談社)という本の飯塚さんインタビューで語られていることと概ね同じだったので省略。興味のある方は是非→ amazon.co.jp/%E3%82%AC%E3%8…
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『無敵超人ザンボット3』『無敵鋼人ダイターン3』の頃の話。飯塚さん曰く「ザンボット3」の額に付けた「三日月」のデザイン、アニメの実制作スタッフから「裏トレスが出来ない」と不評を買ってしまったそうで(笑)その反省もあって次回作の「ダイターン3」は左右対称のデザインとなったそうです。
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マジンガーもライディーンも(当時の他の巨大ロボットアニメも)主人公は大体が18歳ぐらいと年齢が高かったので、メインの視聴者層(おもちゃの購買層)に近い低い年齢に下げたかった。そこで『ザンボット3』では「宇宙人の末裔」という設定で主人公・神勝平の年齢を12歳まで下げた、と飯塚さん。
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『ザンボット3』はスタッフは面白く作っていたが(中高生のファンからお便りもきてた)、TV局からは「暗い、難しい」とクレームが(笑)その反動もあって次回作の『ダイターン3』は明るく楽しく荒唐無稽な作品になったという。
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飯塚さん曰くサンライズは、まず「商品になる、スポンサーがつく」ことが大前提であり、それを確立してから物語を構築していく。まずロボットありき、まずスポンサーありき。子どもたちのニーズ、スポンサーのニーズ、TV局や代理店のニーズをどうまとめて番組を成立させるかが大事、とのことでした。
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そういった「作品を番組として成立させる」過程においては、後にサンライズ2代目社長となる山浦栄二さんのパワーがとても大きかった、という飯塚さん。高橋良輔監督も山浦さんからは「何を作ってもいいけどロボットだけは売ってね!」と繰り返し言われたと述懐されてました。
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飯塚正夫さんによるサンライズ作品のきちんとした設定資料は、当時の日本サンライズは原作のないオリジナル作品が多かったのでその作品の概要や基礎的な部分をスタッフに周知させるため、そして外部の広報の人にも解りやすく伝えるため、などの目的があり、さらに商品化、出版化にも役立つという。
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高橋良輔監督も、飯塚正夫さんが綺麗で見やすい、解りやすい「飯塚文字」を全部手書きで、設定資料に書き込まれていたのは改めて考えても本当に凄いことだと絶賛されていました。またザンボット3からボトムズぐらいまでは、タイトルロゴのデザインのラフ原案も飯塚さんが考案されていたそうです。
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メカの内部図解など、作品の細かい設定もきちんとまとめることで、後に作品のムック本を作る際などにも役に立ち、また当時の中高生や大学生以上の大人のファンのマニアックな嗜好にも対応できるということで、飯塚さんの資料整理の仕事はある意味「時代のニーズ」とも合致していたのかなあと思ったり。
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高橋良輔監督「飯塚さんには散々世話になって、退社されて16年と聞いてそんなに経つのかと。その後お身体悪くされたと聞いたけど今日顔を見たらお変わりなくて。僕もサンライズには2週間に1度くらいは顔を出してるので是非上井草で後輩を指導して頂きたいなと。今回お会い出来て嬉しかったです。」
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一応最後のご挨拶の時間でしたが、飯塚さんからは先ほどの話の続きでザンボット・ダイターン以降のガンダムTV版~ガンダム劇場版~トライダーG7、イデオン、ダグラム、ボトムズなどのエピソードが披露されました(笑)トライダーでは世襲制という設定で念願の「小学生主人公」が果たせたとのこと。
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最後には飯塚正夫さんの功労を讃えて改めて会場全体で盛大な拍手を送り、トークイベントは無事に終了となりました。私の見ていた印象としては、とにかく飯塚さんがお喋りが達者で、時系列に沿って思い出話がどんどん出てくるという(笑)良輔監督さえも結構聞き役に回るぐらいでw本当面白かったです。
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飯塚さんから語られた生い立ちを振り返ると、小中学校時代の図書委員の仕事→虫プロ資料室でのバンクシステムの管理→創映社や日本サンライズでの企画立案→サンライズ資料室での設定資料制作・整理・アーカイブ化といった大まかな流れで、そのいずれもがずっと繋がっていたんだろうなあと思いました。
MG Plus @zetial
私の中では今まで『鉄腕アトム』などで確立された虫プロのバンクシステムと、サンライズの設定資料管理がしっかりしていることがあまり繋がっていなかったんですが、どちらも飯塚正夫さんが図書館の分類法のように管理されていた話を聞いて、なるほどそこでも虫プロイズムは継承されていたんだなと。
MG Plus @zetial
日本サンライズ設立当初から飯塚正夫さんが作品の設定資料をしっかりと作成し(初期には企画自体にも関わられて)管理されたことで、スタッフや外部の広報にも作品について周知させるだけでなく、ムック本などの出版物やプラモデルなど立体物の商品展開にも役立ったというのは本当に重要な話だなと。
MG Plus @zetial
今日の飯塚さんの話にもありましたし「ガンダム者」でも語られてたんですが、そもそも最初のガンダムは当初から相当『宇宙戦艦ヤマト』を意識していて、ヤマト辺りから発見されだしたハイターゲット層の開拓も狙いのひとつだったということで、そこのニーズと飯塚さんの仕事が上手く合致したのかなと。
MG Plus @zetial
ちょうど増え始めていた(←という解釈でいいのかな?)当時の中高生以上のハイターゲット層が喜ぶような、きちんとした設定資料の載っているムック本を作ることができる体制が日本サンライズは当初から整っていた、というのは日本のアニメの歴史全体から見ても結構重要なことではないかと思いました。
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