療育者の要件

療育の要諦は最近接発達領域にあわせた課題設定にあり、それができるために療育者には正確なアセスメント力と課題の引き出しが必要という話。
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松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

今提携先のデイで、若手指導員さんに教えているのは「設定した課題をお子さんがスムーズに達成できることは、決して療育の成功を意味しない」ということです。そんなにスムーズにできるということは、逆に課題が簡単すぎてお子さんを伸びる機会を逸している可能性がある。

2017-09-22 22:40:59
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

療育の要諦は最近接発達領域すなわち「子ども一人ではできないけど、周囲の助けがあれば達成できる」課題を設定することに尽きるのではないか。そのような課題ならお子さんは意欲を持って取り組み、成長もある。言いかえれば、療育者の要件とは正確なアセスメントと課題の引き出しの多さではないかと。

2017-09-22 22:46:27
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

極論かもしれませんが、日々お子さんと接するなかで、こうした考えが日に日に確信に近くなっています。療育というと、環境調整とか言葉がけのテクニックが強調されるきらいがありますが、課題がズレていたらこうしたテクニックをつかっても上手く行かない。 twitter.com/gameryouiku/st…

2017-09-22 22:49:24
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

私個人の療育実践も、「課題設定が全て」というところがあって、最初に設定した課題でお子さんが乗ってこなかったら、今日は失敗だと思う(笑)。多少声はかけますが、無理に取り組みを促さない。その代わり療育から離れた子どもが次にどこに向かっておくかを見ておく。

2017-09-22 22:53:54
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

療育に乗らず離席してしまった子どもは、多少声はかけるが、無理に着席させようとせず、興味の赴くがままにさせておく。絵本を読む子もいれば感覚遊びを始める子もいれば単純に走り回る子もいる。それがその子の興味なのだ。だから次回の療育はその興味を拡げる形で構成する。

2017-09-22 22:56:54
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

絵本が好きなら絵本から始める。感覚遊びが好きならクーゲルバーンから始める。走り回る子ならバランスボールに乗る。これはほとんど遊びに近く、療育とは言えないかもしれない。しかし、そうして子どもの興味に併せていると気付くのだ。最初に私が設定した課題は難しすぎたのだと。

2017-09-22 23:02:25
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

こうした試行錯誤を経て、お子さんの最近接発達領域に完全に合った課題を設定した時、お子さんが見せる表情は笑顔ではない。真剣な没頭した顔である。こうした療育の後、お子さんはスッキリした顔になる。そして次の療育ではサッと席に座れる。こういうのは成功したと言っても良いのかなと思う。

2017-09-22 23:10:05
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

こうした営みを毎週繰り返していると、その子の言葉が増えてくる、遊べるゲームが増えてくる、集団参加の機会が増えてくる、守れなかったルールが守れてくる。そして半年くらい立って振り返ってみると、指導員同士で「あの子、大分成長したねえ。最初大変だったけど」くらいのことが言えるようになる。

2017-09-22 23:11:27
松本太一@アナログゲーム療育 @gameryouiku

療育を通じて他の指導者と「あの子、大分成長したねえ。」と言いあえる。そこまでいければ世の中にこれほど楽しい、充実した仕事はない。実際指導している若手の目がキラキラしてくる。こうした楽しみを感じながら仕事できている人がどれほどいるだろうか。こういう営みをもっと拡げたい。

2017-09-22 23:16:35

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