とある公傷制度の私案

時間いっぱいになったら脳震盪の場合の出場停止案なんか書くかも
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公傷制度の評価

バッツョ @badzdyo

公傷制度の私案を出したい。 そのために公傷制度を評価したいが、なかなか整理が難しい話題である。 公傷制度については、wikipediaに良記事がある。goo.gl/9mRD6e

2018-07-15 03:26:20
バッツョ @badzdyo

公傷制度の必要性の話に入るためには、それがない番付編成から話を始めた方が良いように思う。 番付の仕組みは、ある場所の成績から、次の場所の実力を判断し、並べたものといえる。 延々と続いていく番付制度には、ある利点がある。それは、「多少の問題は時が解決してくれる」ということである。

2017-09-24 23:51:04
バッツョ @badzdyo

ある力士が不相応に高い地位に上がってしまったとする。これは、実力と地位に不一致がおきた状態といえる。しかし、この力士はその場所において低い成績を収めるだろう。それによって、次の場所は、より不一致の少ない地位になる。 逆もまた然り。

2017-09-24 23:51:52
バッツョ @badzdyo

ある力士が全休したとする。公傷制度のない番付では、番付が大幅に下がる。しかし、その地位で大勝ちすれば、番付が大幅に上がる。大勝ちしないのであれば、それは実力がそうなっているだけのことである。 何場所全休しても同じことで、結局場所を経ることにより適正な地位に回復していくのである。

2017-09-24 23:52:06

公傷制度の問題点

バッツョ @badzdyo

問題はないのではないか。 いや、ある、という判断があってはじめて公傷制度の必要性が認められることになる。 では問題があるとしたらどういう点か。

2018-07-15 03:26:20
バッツョ @badzdyo

第一に考えられるのは、過剰な番付降下である。 時間経過によって是正されるとはいっても、全休が続くと、適正な地位に回復するまで長期間を要する。この、実力と地位の不一致は容認できないほど大きい、というものである。 wikipediaの記事にある竜虎の件は、この問題だろう。

2017-09-24 23:52:47
バッツョ @badzdyo

この主張は、長期休場では、地位が実力よりも低下していることを前提としている。 また、長期休場が問題の前提である。

2017-09-24 23:53:11
バッツョ @badzdyo

第二に考えられるのは、強行出場である。 wikipediaの記事にある藤ノ川、増位山はこの問題だろう。 しかし、これは問題なのだろうか。

2018-07-15 03:26:21
バッツョ @badzdyo

休場の判断要素は、出場した場合のメリット、主に勝利数を増やせる可能性と、デメリット、主に出場したことによるケガの悪化の可能性と、出場した分の回復が遅れる程度ぐらいか。 最後のは無視してよいだろう。

2018-07-15 03:26:21
バッツョ @badzdyo

出場によるケガの悪化の程度はケースバイケースである。 勝利を増やせるというメリットだが、典型的には、単純な星数ではなく、その場所において、優勝、昇進、降格が絡んでいる場合だろう。

2018-07-15 03:26:21
バッツョ @badzdyo

自分の体を最もよく知る力士が以上のメリットデメリットを総合して適切に休場するか否かを判断すれば、それで良いのではなかろうか。 いや、そうではない、という判断があって、はじめて強行出場が問題となる。

2018-07-15 03:26:22
バッツョ @badzdyo

表現を変えれば、力士個々の判断を待つまでもなく協会が一律にデメリットの方が大きいと判断できる場合に、力士の誤った判断が生じるという問題が認められ、それを防ぐために公傷制度の必要性が認められるともいえる。

2018-07-15 03:26:22

旧制度の評価

バッツョ @badzdyo

ここで、実際の公傷制度を見ておきたい。これを旧制度としたい。 wikipediaから借用すれば、その場所は休みを負けに換算して番付を編成するが、次の場所は休場しても、その次の場所は同じ地位に留まれる。公傷は1回の怪我につき、1場所までの全休が認められた。 とのことである。

2017-09-24 23:55:54
バッツョ @badzdyo

ウィキペディアの例のうち、竜虎の例は連続休場で下42まで落ちたが、公傷制度があっても下11である。救済の程度は小さい。 藤ノ川や増位山の例では、当初休場した場所後の編成では地位が下落するから、公傷があったら休場していたかも疑問である。

2018-07-15 03:26:23
バッツョ @badzdyo

旧制度は、公傷制度導入のきっかけとなったケースの解決策としては不適合だったといえる。

2018-07-15 03:26:23
バッツョ @badzdyo

次に、廃止された理由を見てみたい。 wikipediaの文意からは、筆者は公傷認定による休場力士の増加が最大の問題だと捉えているようである。 何故休場力士の増加が問題なのか。興業上の理由だろう。特定の力士目当てで相撲を見るという動機も少なくはないから、客入りに影響がある。

2017-09-24 23:56:46
バッツョ @badzdyo

さて、このような公傷認定に、いかなる問題があるのだろうか。

2017-09-24 23:57:20
バッツョ @badzdyo

まずは、適正な判断を期待できるか、という問題がある。 協会の認定が軟化した動機が、協会を構成する親方が身内に甘くなることにあるのであれば、不当といってよいだろう。

2017-09-24 23:57:37
バッツョ @badzdyo

次に、全治二か月という医者の診断書自体が疑義があるという問題。 これも、診断書が虚偽であれば不当だろう。 素人にとっては、脱臼癖のある人間の脱臼が全治二か月というのは不自然に感じられる。 wikipediaの武双山の件は、この問題だと思う。

2017-09-24 23:57:53
バッツョ @badzdyo

判断者の問題以外にも問題がある。 全治に明確な定義は無いようだが、通院加療が必要な期間というのが最も通用した意味であるようだ。 全治を公傷の基準として用いる場合、常に通院している力士というのは、常に全治二か月以上であり、公傷の適用をうけうるということになる。

2018-07-15 03:26:23
バッツョ @badzdyo

武双山の件も、「古傷」であったが、古傷というのはそもそも全治するのだろうか。武双山の左足親指は全治何か月だったのだろうか。という問題とも捉えられる。

2017-09-24 23:58:39
バッツョ @badzdyo

そして、そのような力士が多数に及んでいるならば、公傷をとろうと思えば常に取れる力士が多数いることを意味する。 これは不当ではないだろうか。

2017-09-24 23:58:53
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