大倉忠義×若葉【待ちぶせ】

えいと@ぱられるわあるど @BRPOBYG_eighter

【待ちぶせ・1】(｀ヽ´)×若葉 明日、いや日付は変わってもうたから、今日は、俺の誕生日。 横山くんとも近いから、どうせなら一緒に、ということで、お互いの彼女も交えてのお祝いを夜はしてもらえることになってる。 それはそれでええんやけど… 若葉ちゃん… お祝いメールはくれへんの？

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【待ちぶせ・2】(｀ヽ´)×若葉 日付が変わってから一斉に送られてきたおめでとうメール。 その中に、一番欲しかった彼女からのメールは無かった。 今日も、明日の昼も仕事で、ゆっくりできないから、夜まで会う約束はしてなくて。 だから、ちょっと期待しててんけど…

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【待ちぶせ・3】(｀ヽ´)×若葉 仕事が終わって帰る道すがら、何度も画面をチェックする。 何度見ても、彼女からのメールはなくて… 俺が女々しいだけなん？ 彼女のマンションに行きたくても、時間が時間やし、お祝いを催促するのもなんやし、明日も早いし。 で、結局、自宅に戻ってきた…

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【待ちぶせ・4】(｀ヽ´)×若葉 鍵を開けて中に入ると、リビングの電気が点いていて。 うわっ、サイアク… 電気つけたまま出かけたん、俺… 消したつもりやってんけど。 せっかくの誕生日やのに、なんかついてへんな〜、なんて思いながらリビングに入ると、ソファに人影が見えた気がして…

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【待ちぶせ・5】(｀ヽ´)×若葉 え？ 誰なん？ ゆっくり近寄ると、そこには、彼女が静かに寝息を立ててた。 テーブルには、小さなケーキが2個。 え？ なんでここにおるん？ 今日、約束してへんかったよな… もしかして、俺を待っててくれてたん？ いつ帰って来るか分からん、俺を？

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【待ちぶせ・6】(｀ヽ´)×若葉 どうやら俺を待ってる間に、寝ちゃったらしい… そやな… 彼女も仕事しとるし、疲れてるよな… 寝てたら、メールできへんよな… でも、来てくれたんや… さっきまでの淋しくて、どんよりして拗ねてた気持ちが、あっという間に流されて、心が温かくなる。

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【待ちぶせ・7】(｀ヽ´)×若葉 起こさないように静かに荷物を置いて、静かに近づいて… 彼女の唇に静かに口づけをする。 彼女の瞳がゆっくりと開く。 しばらく、自分がどこにいるのか分からないみたいにぼんやりしていたけど、 「もしかして…私、寝ちゃってた？」 「そうみたいやね」

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【待ちぶせ・8】(｀ヽ´)×若葉 「え？ 今、何時？ あ、こんな時間！ もう、日付が変わってる〜！ メールもするつもりだったのに〜！」 焦ってる様子が可笑しくて、夜中なのに大声で笑ってしまった。 「忠義くん…」 笑い続ける俺に、彼女が困ったようにソファで小さくなる。

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【待ちぶせ・9】(｀ヽ´)×若葉 「ごめん。でも、来てくれて嬉しい」 「本当に？ 怒ってない？」 「何で？」 「約束してないのに、勝手に来たし。でも、ちゃんと顔を見て、おめでとうって言いたくて…」 「怒ってへんよ。来てるって知らんやったから、メールが来なくて、淋しかっただけ」

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【待ちぶせ・10】(｀ヽ´)×若葉 「…ごめんなさい。寝ちゃうとは思ってなくて」 「で？言うてくれへんの？」 「え？」 「そのために、来てくれたんやろ？」 「あ…忠義くん、誕生日、おめでとう」 「ありがとう」 彼女をギュッと抱きしめて、幸せに浸ってみる。 俺、幸せもんや…

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【待ちぶせ・11】(｀ヽ´)×若葉 「ねぇ…」 腕の中で彼女が話しかける。 「うん？」 「ケーキ、食べない？ 夜中だけど、二人でお祝いしよう？」 「そやね…でも、もう少し、このままでおって。俺、今、すごく幸せやねん…」 「…私も、こうして側にいられて、幸せ」 …あ、もうダメかも

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【待ちぶせ・12】(｀ヽ´)×若葉 そんなこと言われたら、もう離されへんやん。 明日も早いのに… ケーキも美味しそうやのに… それから、ずっと抱き合ったまま、二人ともいつの間にか寝てしまっていて… 目が覚めた時には、ケーキはパサパサになってて、二人でガッカリしたのは、ご愛嬌。