黒いドボク鎮守府 双龍横浜壊滅編 その1

※破壊殺戮描写があります
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まも(特殊工事版) @kojimamo198X

薄い緑の円筒型の巨大なタンク。 埋め立て地の向こうには大小様々な貨物船が行き交う。 ここは石油コンビナート。 浮き屋根式屋外貯蔵タンクと呼ばれるタンク群がズラリと並ぶ。 京浜工業地帯のとある一角…。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:25:20
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

石油タンク。 みんなの生活のエネルギーを護る鉄の箱。 命を護る病院を支えたり暗闇を明るく照らす電気を作る重油や車を走らせる為の軽油など…。 みんなの石油タンク。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:32:39
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

コンビナートを見下ろす丘の上の住宅街の公園。港や湾岸高速道路や産業道路の車が行き交う喧騒はここでは微かに聞こえるだけだ。 公園の手摺に手を掛けて、少女は感慨に更けっていた。 あの石油タンクの中身は、私達が護って海を渡ってきた。 私は海を護る艦娘。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:43:04
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

少女は海から噴き上げてくる潮風にポニーテールをなびかせる。 彼女は龍の名を持つ。 彼女は心の奥底に龍の本性を持つ。 蒼い龍は微笑んだ。 「嬉しいなぁ」 「こんな大物、滅茶苦茶にしていいなんて。嬉しいなア… 少女の笑う口からは白い牙が覗いていた。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:52:15
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

数刻後… 危険なモノを頑丈な鉄の皮で外から護るという役割を失ったひしゃげた鋼鉄の骸。 噴き上がる紅蓮の焔が醸し出す地獄の火の森の中で、手を天空にかざすように、私は高笑いをした。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:55:14
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

提督♪ たまには私と街に繰り出しちゃいますぅ 欲しいものとかあるんですよ~。 あぁ~違う違う。 自分で滅茶苦茶に 切り裂き 踏み砕き 掴み潰し 喰らい尽くし たくってぇ。ほ~んとに #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 22:57:10
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

蒼い龍が 紅い龍が 港街、横浜で舞う 龍の本性をさらけ出し全てを沈めてしまえ #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 23:00:07
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

【作品投下予告】 9/27 1900 双龍横浜壊滅編 飛龍と蒼龍が港街横浜で遊びます。 夏イベントのストレス解消になるとよいですね。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-24 23:03:47

まも(特殊工事版) @kojimamo198X

その南、横須賀よりにズラリと並ぶ円筒状のタンク、タンク、タンクの群れ。 根岸精油所。 インダストリアル”工業的”な美しさを感じさせる石油タンクや精製プラント が並ぶ埋立地…。 #黒いドボク鎮守府 pic.twitter.com/29FysognN0

2017-09-27 23:16:30
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「石油コンビナートっていいなぁ~。憧れちゃう」 私は統合海軍設営隊の第二空母打撃群の正規空母<飛龍>。 今日は港町横浜にお出かけ~。 ふっふ~ん。 でもただの遊びじゃないのぉ~。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-27 23:57:56
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「このは中国神話の霊獣・青龍の名を頂いた私を…欧州救援作戦”夏イベント”海域に連れていって呉れなかった…」 蒼龍はコンビナートを見下ろす公園の端で手すりを握り締め… #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 00:00:21
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「無念を晴らすのよ…ッ!」 BIGIBIGIBIGI! BOGINN!! 手摺が少女のしなやかな白い手によりねじ切れ金属音の断末魔を上げて断ち切れた。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 00:01:36
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「キャァアアアアア」 蒼龍は悲鳴に気がつき振り返ると、公園に来ていた妖精の親子連れや子供らが蜘蛛の子を散らすように公園から逃げ出していた。 私がつい、艦娘の力を使って手すりを少し痛めただけでこれだもん…。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 00:33:49
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「蒼龍、着装」 小さく呟くと私服姿の空母の周りを白い光が輪のように舞い、艦娘としての姿を現す。 「鏃に対人弾込めッ」 弓矢を矢筒から取り出し、つがえた。 ギシィ… #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 00:54:22
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

住宅街の道路に向かって逃げる妖精どもへ狙いを定める。 この時、気さくなお調子者の少女は獣の目となる。 ギギ… 「まずあの子」 バスッ 「ギャッ!」「え!え!?○○ちゃん!」 「次はあのお婆ちゃん」 ボスッ 「グッ」 妖精らが凶弓に打ち抜かれてゆく。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 00:57:14
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「そしてサッカー少年のきみぃ」 ボスツ 「あああああッ!ああ…」 「あ、家から私を覗いているふしだらな叔母さんみっけぇ★」 チャッ 「九九艦爆込め、あの家を潰して」 シュッバ 離れた矢は小爆発をお越して艦載機となり住宅街を火祭りの会場にと変えてゆく…。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 01:00:09
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

弓矢が何本も刺さった妖精がぐったりともたれ掛かるジャングルジム。 その格子状のシルエットの向こうで燃え盛る戸建て住宅。 公園のあちらそこらには、ハリネズミのように執拗に矢を打ち込まれた妖精の命果てた骸がゴロゴロと転がっている。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 01:10:17
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「うふふ…。ちょっと抜錨前から暴れすぎちゃったかなぁ~」 己が放った矢が貫いたエンジンから出火する乗用車をうっとり眺めて 蒼龍は顔を紅潮させた。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 01:13:11
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

「まだまだ、これからよ」 空母は、公園の柵を飛び越えると眼下のコンビナートをめざし走り出した。 崖の下のアパートを踏み砕き、中に落ちたら壁を突き破り更にジャンプ。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 01:16:18
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

道路を走ってきた宅配便輸送のウォーキングスルーバンを 「そぉれ☆彡ばぁん! 着地がてら右足を高く蹴り上げて、ミニスカート仕立ての袴を翻す。 白い下着を見せつけ車体を粉々に蹴り砕き中へと舞わせた。 まだ巨大になっていないのにこんな事をできるなんて楽しい…。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-28 01:18:32
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

私は、わざと住宅街で家々の屋根を飛び回るように次々と瓦屋根を押し潰し、時には家の中に飛び込んで中を、しっちゃかめっちゃかに掻き回して、住民がいれば家を壁や梁を貫き砕く時に体をカマイタチのように切り裂いた。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-30 03:41:54
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

切り裂くときに、住民の驚きの顔と訳も分からずきょとんとした顔がたまらなかった。後者の人間なんてボトリと肉片を部屋の白い壁にビビッ!と赤い血とともに撒き散らすの。親柱を手で握り引き裂いて窓を蹴破りガラスの破片とともに庭に舞い降りる。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-30 03:46:28
まも(特殊工事版) @kojimamo198X

庭に踊り出たらカーポートの屋根をボキリと踏み砕き、この家のご主人が毎日磨いていそうなピカピカの銀色眩しいスポーツカーを DOGUSYAAAANN!! 両足で一気に踏み潰す。 #黒いドボク鎮守府

2017-09-30 03:48:45