稲川淳二の『つぶやき怪談』(2017.09.28)

稲川淳二 @Junji_Inagawa

朝夕の涼しさが、肌に心地好いですね。 日毎に日足も短くなってきました。 お変りないですか？　稲川淳二です。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

季節が移り変ってゆくこの時期は、 夏の疲れを癒すにはいいですね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

更けゆく秋の夜長は、虫の音に時を忘れて、眠くなるまで灯火に親しんで のんびりと朝寝坊といきたいもんです。 とはいえ、２５年目のツアーは、まだまだ続きます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

今年は、早い時期からチケット完売で、 どの会場でも、みなさんの熱い声援を全身に浴びて、 それはもう、最高に嬉しい時間をいただいてます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

心からの感謝でいっぱいです。 本当にありがとうございます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ひとつひとつの公演を大切に、目一杯頑張らせていただきます。 どうぞ宜しくお付合い下さい。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

私はこの先、沖縄、石垣と過ぎ去った季節を追って、 夏の余韻にひたろうと思っています。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

それでは、「つぶやき怪談」そろそろ始めましょうか。 ゆったりと、くつろいで、お付き合いいただければと思います。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

怖ーい噺で楽しんで下さいねぇ。 稲川淳二の「つぶやき怪談」、怖・楽しい時間を、共有しましょう。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

これはちょっと、悲惨な話なんです。 テレビドラマの、撮影現場での話しなんですがね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

テレビのドラマっていうのは、 制作がテレビ局で放映するのはもちろん、テレビ局なわけですが、 撮影所の関係で監督も、カメラマンも照明さんも音声さんも、 映画畑の人達で撮ってるというのが、ほとんどなんですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

まあ、そんな中でですがね、 これはその関係者の間では、結構知られた話なんですよ。 といっても、限られた人達の間での話なんですが-----。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

ある、連続ドラマがあったんです。 私も、よく知ってるんですけど。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

このドラマっていうのは、 アクションシーンが結構、「売り」だったんですよね。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

で、やっぱり製作日数、追われてますからねえ。 大変なんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

時間に、限度があるじゃないですか、連続ドラマですからね。 その撮影現場っていうのが、 今はそこ、ただの広い、平地になっちゃってます。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

一部が駐車場で、車がぎっしり並んでるんですが、 当時は、大きな資材置き場だったんですよー。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

資材といってもねえ、鉱石だとか、要するに鉄の粉みたいな、 ああいったものが山になってた、そういう場所だったんですね。 高さが、そうだなあ、 二十メートルぐらい、あったんじゃなかったかなあ---。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

天井まで。 飛行機の格納庫みたいな、大きな屋根が、ずっと連なってるんですよ。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

もう長いこと、放置されたままですから、 鉄骨はすっかりさびてるし、壁や天井のスレートは、穴が開いてるし。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

天井のところどころには、 ほこりを被った明かりとりのガラスがはまっていて、 大型のベルトコンベヤーが 、あっちこっちに、そのままゴローンと転がってる。

稲川淳二 @Junji_Inagawa

元々、この中は、 ダンプカーやショベルローダーが、動き回っていたんですから、 車は走れるし、火は使えるし、間違ってどこかにぶつかっても、 もうすでに壊れかけてるんで、問題はない。