小説の新人賞の再応募は不利という事情

結局のところ、デビュー後の生存を考えてたくさん書きましょう、って話です。
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鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

【小説家志望者は拡散】某編集部から業務連絡あり。 「新人賞の応募作品の転募・再応募は著者に不利なのでやめるように輝一郎さんから小説家志望者のみなさんに告知してください」 とのこと。はっきり書きます。落選作の再応募は不利です。

2017-10-02 12:52:02
安達裕章 @adachi_hiro

新人賞に出す原稿、何本も書いてられないよ!という忙しい人は、せめてプロットだけでも何本も書いてみよう。話の導入部から最後まで、ちゃんとプロットを書き上げれば構成力の訓練になる。で、これを何本も書く。書き上げる。ここ大事。

2017-10-01 14:43:28
鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

これ、ぼくは異論はありますな。プロットだけでは筆力はつかないっすね。どんどん書きあげまくる必要があります。プロットだけだと、構成力はついても、それ意外の要素がつかないっす。 twitter.com/adachi_hiro/st…

2017-10-02 11:26:39
鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

承前)プロット以外の小説の要素というのは登場人物の作り込みや背景の取材力といった小説自体の執筆、「小説を執筆する時間の捻出の方法のまなびかた」や、「誰にも読まれない原稿を書き続けられる小説的体力」、あと、「執筆をゆるしてくれように周囲に理解される環境づくり能力」などのことね。 twitter.com/adachi_hiro/st…

2017-10-02 11:28:02
Sui@ypf14 @sui3312

履歴書と同じで面倒だなぁ。結局インスパイアで、似たような感じになる気がするけど。それじゃ、作り手が報われないし他の評価も聞きたいでしょう。 twitter.com/adachi_hiro/st…

2017-10-01 22:03:23
安達裕章 @adachi_hiro

ある新人賞に落ちた原稿を、別の新人賞に応募するのはダメ。一次選考は外部の編プロに出されることも多いので、同じ作品を同じ人が読むこともあるぞ。あと、こっちのほうが大きな理由だけど、仮にプロになったら毎月のように新しい作品を書くことになる。一つの作品に固執する人は向いてない世界。 twitter.com/kiichiros/stat…

2017-10-01 14:22:56
安達裕章 @adachi_hiro

うーん。気持ちは分からなくもないけど、そういう「これ、私としては良く書けたと思うけど」という原稿は、デビューしたあとでも使い道があるから。新人賞を取って、「次回作は?」と聞かれたとき、「実は…」とオモムロに出せば良いのです。 twitter.com/sui3312/status…

2017-10-01 22:50:59
安達裕章 @adachi_hiro

ある新人賞に落ちた原稿を、別の新人賞に応募するのはダメ。一次選考は外部の編プロに出されることも多いので、同じ作品を同じ人が読むこともあるぞ。あと、こっちのほうが大きな理由だけど、仮にプロになったら毎月のように新しい作品を書くことになる。一つの作品に固執する人は向いてない世界。 twitter.com/kiichiros/stat…

2017-10-01 14:22:56
Sui@ypf14 @sui3312

多分、生活に余裕があって他人事だからそういうことが言えるんでしょうな。ジャンルは違えど音屋さんは一発で終わることも多々あって、それでもその一作品で全てを出し切ったという感じがする。それに比べて、数ヶ月かけた作品に対して一人の編集の判断に委ねてダメになるのはどうかと。 twitter.com/adachi_hiro/st…

2017-10-01 22:55:48
安達裕章 @adachi_hiro

その通りです。生活の余裕は本当に大事。あと、文芸の新人賞の場合はいちどの挑戦で芽が出ることのほうが珍しいです。なんどもチャレンジして芽が出る人のほうが多い世界です。あと、新人賞の場合は一次選考から始まって、何人もの目が入るのが普通ですよ。 twitter.com/sui3312/status…

2017-10-01 22:58:44
安達裕章 @adachi_hiro

数ヶ月かけた作品が…とおっしゃいますが、それはそういう世界なので仕方ないです。ただ、書き上げなければ何も始まりませんし、そもそも「なろう小説」などで書いてる人は、「小説家になりたい」というよりも「物語が書きたい」という人なんだと思います。

2017-10-01 23:02:29
安達裕章 @adachi_hiro

マンガの場合、編集部に持ち込みとか、イベントに編集部が出張して原稿を見る、とか、いろんな機会があるみたいだけど、小説の場合は1作を読むの時間が掛かるからか、なかなかそういう機会がない。やっぱり新人賞応募が王道なんだろうな。だからこそ、これだけ多くの新人賞があるんだろうし。

2017-10-02 08:57:44
安達裕章 @adachi_hiro

ある新人賞で面白い作品が受賞すると、翌年の新人賞に同じような傾向の作品が集まることも多い。そういう人は「二匹目のドジョウ」を狙うよりも、自分のなかの物語を過去受賞作に似せていくだけの技倆があるんだから、もっと意外な分野に「換骨奪胎」の素材を求めてみるのも良いかと思う。

2017-10-02 09:00:26
安達裕章 @adachi_hiro

田中さんがよく言うけど「物語の構造」という視点で言えば、『西遊記』も『指輪物語』も『宇宙戦艦ヤマト(第一作)』も同じ。「困難な旅路」「旅の仲間」「旅の終わりに宝物」。換骨奪胎、同工異曲。ベースは同じで、そこにどう自分のオリジナリティを加えていくか。そこが大事。

2017-10-02 09:03:27
安達裕章 @adachi_hiro

舞台演劇をみると、同じ脚本でも演出家の違いによって全然違う舞台になってることがよくある。というか、演出家が違うとそれは別の舞台になってると言っていい。小説も同じ。登場人物にどう演出を付けるか、舞台装置はどう作るか。自分が物語の演出家になったつもりで、素晴らしいステージを作るんだ。

2017-10-02 09:07:13
安達裕章 @adachi_hiro

こんな仕事をしてるので、プロの小説家にも、舞台の演出家にも、漫画家にもお会いすることが多いけど、皆さん、自分の職業の分野はもちろん、それ以外の分野にもすごく好奇心が旺盛で勉強熱心。結局、自分の頭のなかにあるもの以上のものを、アウトプットすることは出来ないんだよね。

2017-10-02 09:10:13
安達裕章 @adachi_hiro

だから、プロの小説家を目指してる人は、映画を見たり、舞台演劇を見たり、美術館に行ったり、とにかく自分のインプットを増やすことを考えて欲しい。お金がないときは、地元の図書館で「昔から読み継がれてる本」を読むのがお奨め。読み継がれてる本には、それだけの魅力があるということだから。

2017-10-02 09:12:48
安達裕章 @adachi_hiro

@kiichiros あー、そうですね。あくまでもこれで鍛えられるのは構成力です。ただ、だらだらと文章が長くなる、いつまでたっても書き上げられない、というような人は、書く力はあるのに構成が弱いこともあるので。もちろん、ちゃんとした小説のかたちで書き上げるのが一番、ということは繰り返し言っておきます。

2017-10-02 12:03:18
安達裕章 @adachi_hiro

@kiichiros 結局のところ、プロとして小説を執筆するというのは、いわば「近代五種競技」みたいな総合力での勝負なんですよね。そのうえで、長年、プロの作家として活躍されている鈴木先生のような方には、それぞれ秘訣があるんだと思います。

2017-10-02 12:05:17
Mitsuyasu Sakai/堺三保 @Sakai_Sampo

すでにデビューされた作家の皆さんで何人か「ボツになった新人賞原稿、他のところに送ってもいいんじゃないの?」とかツイートしてる方々が散見されますが、作家志望の皆さん、聞いちゃダメだから。 現に、別々の賞で同じ原稿読む羽目になってげんなりした下読みがここにいるから。やめて。お願い。

2017-10-02 13:26:37
Mitsuyasu Sakai/堺三保 @Sakai_Sampo

下読みしてる人なんてそんなに人数いなくて、実は各賞でかなり被ってるので、二重投稿した人の情報は下読み担当者の間で出回ったりしますしね。二重投稿したって良いことなんかないから。ボツったら新しいのドンドン書いた方が、結局は得策。

2017-10-02 13:34:15
鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

補足すると、「同時に同じ作品を違う新人賞を応募する」のが「二重応募」で、これは出版権の二重売りだから30年前から禁忌。 いま言ってるのは「落選を確認した作品を別の新人賞に応募するのは不利」という話ね。 twitter.com/Sakai_Sampo/st…

2017-10-02 14:59:31
北原尚彦@『初歩からのシャーロック・ホームズ』発売中 @naohikoKITAHARA

@Sakai_Sampo 堺さん、おっしゃることはよく判りますが、一点だけ。「二重投稿」は、一般に「同時期に同じ原稿を別な賞に投稿すること」を指すと思いますよ(禁止されてることが多いです)。同時期でなければ「二重」じゃないと思います。「繰り返し投稿」とか。

2017-10-02 14:54:48
Mitsuyasu Sakai/堺三保 @Sakai_Sampo

ワシ、今は二つしかしてないけど、若い頃は5つくらいやってたし、もっとたくさん受け持ってる人もいるはず>新人賞の下読み。 それも、SF、ミステリ、ラノベと、ジャンル問わずにやってるんすよ。そういうものなのよ、下読みって。

2017-10-02 13:40:53
鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

十年ぐらい前なら再応募もOKだったし、当時は奨励したけど、いまは時代が違うのでござる>デビュー済ませた同業者のみなさんへ いまは落選原稿の再応募は不利ですよん>新人賞に応募しようとしている人へ。 twitter.com/Sakai_Sampo/st…

2017-10-02 14:57:14
鈴木輝一郎@『何がなんでも長編小説が書きたい!』(河出書房新社)発売中! @kiichiros

ごく稀に「個性が強すぎて評価が分かれる」というものはあるのは認める。でも、そういう作品を書く人はどのみち違う作品でデビューできるからね。 「まぐれあたりの名作」しか書けないと消えちゃうんで、結局は同じことだし。 twitter.com/Sakai_Sampo/st…

2017-10-02 15:02:19
堺三保/Mitsuyasu Sakai @Sakai_Sampo

つまり、下読みは同じような人たちがやってんだから、媒体のカラーが出るのは、最終選考だけと言ってもいいわけ。最終選考まで残ったら、受賞するかどうかは運不運あるかもしれない。 でも逆に言うと、下読み突破できなかった作品はどこ出してもダメなレベル。諦めてもっとおもしろいの新しく書いて。

2017-10-02 13:58:13