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オウガ・ザ・コールドスティール #4

翻訳チームによるサイバーパンク・ニンジャ活劇小説「ニンジャスレイヤー」リアルタイム翻訳 (原作:Bradley Bond-san & Philip Ninj@ Morzez-san) ニンジャスレイヤー公式ファンサイト「ネオサイタマ電脳IRC空間」 http://d.hatena.ne.jp/NinjaHeads/ 続きを読む
ニンジャスレイヤー
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Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(「なんだ?」「降りてくるぞ」「バカな……オムラか?」群集が不安げに言葉を交わす。チャールストンはひきつった笑いを浮かべた。そして拡声器へ向かって叫ぶ。「よかろう!交渉決裂!最後に言っておくが、これはお前たち自身が招いた結果です!自分自身のせいです!その事実を胸に刻むがいい!」)
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
チャールストンとヤクザ的SPがリムジンに乗り込み、全速力で橋をバック、対岸へ戻ってゆくのを、オオヌギ住民は唖然として見つめていた。バラバラバラバラバラ、ヘリコプターのローター音は今や堪え難い騒音となり降り注ぐ。ヘリコプターのハッチが……開いた!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
投げ落とされる複数のロープ!それを伝って全部で五人、オムラ社章つき迷彩服を着た武装サラリマンが降下してきた。彼らは素早く橋の両脇に散開し、ヘリコプターを見上げる。まだ中にいるのだ。中に。
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と、前触れなく、ヘリの底部が両開きに開いた。質量をもった異形存在が落下、橋の上に音を立てて着地し、八本の腕が背中のキャリアカーゴに格納した武器を引き出し、構えた。すなわち、サスマタ、ジュッテ、カマ、ツルギ、斧、カタナ、ナギナタ、ハンマーである。古事記の神話戦争に由来する武器だ!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「な……な……なんじゃありゃあ?」食堂の主人が口をあんぐりと開けて見守った。群衆が不安げに囁き合う。「悪魔……いや、ブッダ……?」「ブッダエンジェル……」「まずいんじゃないのか……」「や、やれるわけないんだ……」「ブッダ……」
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怪物めいたデザインの頭部が高速回転し、X字に伸びた四本の脚の関節各部が水蒸気を吹き上げる。モーター音を鳴らしながら鋼鉄の戦士はオジギめいた動作をした。「ドーモ、モータードクロ、です。現在アナタがたの投降を受け付けております。……ドーゾ!」
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「投降って……」「あれ、オムラのロボットか」「ブッダエンジェルめいた……なんたるバチアタリ!」「しかしあれ、やる気としか思えないが……」「大丈夫さ、そんなことしたら株価が……」ビー!ビーガビー!耳をつんざくブザー音がモータードクロから放たれた!「ハイ時間切れです!戦闘を開始で!」
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ぎこちなくも、ある程度流暢な合成音声が告げるや否や、モータードクロは一瞬身を沈め、群衆へ向かって跳躍した!「アイエエエエ!?」「アイエエエエ!?」「アイエエエエ!?」群衆は唐突に己のさらされた危険を察知し、蜘蛛の子を散らすように四方八方へ駆け出した。
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しかし全員が奇襲を回避できたわけではない!「アババババーッ!」逃げようとして転倒した一人の労働者が無残にも背中を踏み潰され、うつ伏せに吐血して即死した。ナムアミダブツ!なんたる暴虐!「ドーモ、モータードクロ、デス。投降受付時間、終了されました」
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「アイエエエエ!」「アイエエエエ!」「た助けてくれええ!」「アイエエエエ!」モータードクロは近くのアパートへ顔面を向けた。口が開き、そこからグレネード弾が射出される。シュポム!
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グレネード弾が光を放ち爆発した!平屋の古い木造アパートは爆発の前にひとたまりも無い。「アイエエエエ!」焼け出された人々が中から数人飛び出し、勢いよくタマ・リバーへ飛び込んだ。「モータードクロは、戦っています」四本の脚を素早く動かし、悪魔めいたロボットはジャンク街を突き進む。
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「展開!」「迎撃!」「攻勢!」相互に声をあげつつ、機敏な動作で何人かの若い男たちが平屋の屋根に現れた。うち一人は風にたなびく旗を掲げる。旗には「イッキ・ウチコワシ」とミンチョ書きされている。「強制!」「迫撃!」「爆破!」彼らは手にした火炎瓶をモータードクロへ投げつける!
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イッキ・ウチコワシは企業支配の粉砕を掲げ、ネオサイタマにおけるゲリラ闘争を支援する非合法組織である。彼らは住民の重鎮的存在が今回の抵抗運動にあたって派遣依頼をかけたイッキ・ウチコワシのアジテーター戦士達なのだ。
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複数の火炎瓶がモータードクロへ飛来!しかし、おお、なんたる事か!モータードクロがナギナタを一振りすると、火炎瓶はモータードクロに達する前に一度に全て割れ砕け、炎の塊は地面に虚しく落下した。モータードクロは彼らに向けて二発目のグレネードを発射した。シュポム!カブーム!
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「「「「グワーッ!」」」」断末魔のユニゾンだ!爆風で吹き飛ばされ、手足をバタつかせて落下してきた戦闘員を、モータードクロは容赦なくサスマタでカイシャクしてゆく。「ドーモ、モータードクロ、デス!私は、オムラ・インダストリとは、一切関係ありません。偶然ここへ来て、戦闘しています」
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ゴウランガ!無関係?なんたる狡猾な偽装工作!これではモータードクロの悪魔的殺戮がうやむやになってしまう可能性がある。恐るべきはオムラ・インダストリの人工知能技術である!
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「展開!」「接近!」「白兵!」掛け声を叫びながらウチコワシ戦闘員が路地裏から飛び出した。「ヤッチマエー!」数人の屈強な労働者も手に手に角材を持ち、奇襲に加わっている。全部で八人がモータードクロを取り囲む。「イヤーッ!」モータードクロが叫び、八本の腕を打ち振った!
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「イヤーッ!」「アバーッ!」ツルギがウチコワシ戦闘員の首を跳ね飛ばす!「イヤーッ!」「アバーッ!」カタナがウチコワシ戦闘員の首を跳ね飛ばす!「イヤーッ!」「アバーッ!」斧が屈強な労働者の首を跳ね飛ばす!「イヤーッ!」「アバーッ!」ナギナタが屈強な労働者の首を跳ね飛ばす!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」「アバーッ!」サスマタがウチコワシ戦闘員の心臓を貫く!「イヤーッ!」「アバーッ!」ジュッテがウチコワシ戦闘員の心臓を貫く!「イヤーッ!」「アバーッ!」カマが屈強な労働者の首を跳ね飛ばす!「イヤーッ!」「アバーッ!」ハンマーが屈強な労働者の頭を砕く!
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ナムアミダブツ!たちまち酸鼻なマッポーのジゴク・ブラッドプールが貧民街の真っ只中に作り出されてしまった!「私はオムラ・インダストリとは一切関係がありません。あと、投降の受付は、締め切られています。ミナサン、オオヌギ・ジャンク・クラスターヤードから出て行ってください」
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「アイエッ!」走って逃げていた老女が足をくじき転倒した。助け起こそうとするのはサブロ老人だ。「ちょっとしっかりしなさい。さあ」「ナムアミダブツ!ナムアミダブツ!あたしゃおしまいだよ……この町はおしまいだ……」老女は首を振って悔し涙を流す。「カツ!何をバカな!」サブロが叱責した。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「あんなバカバカしいロボット一つでワシらをどうにかできるなど、とんだ思い上がりだ!いいかね、ワシらは人間だ、生きておる!奴が暴れて家が壊れた?ワシらはまた作る!わかるかね!」「ア……アイエ……」老女はよろけながら立ち上がる。
Ninja Slayer / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ドーモ、モータードクロ、デス。私はオムラ・インダストリとは無関係です。単独に行動しています」無慈悲に歩を進め、殺戮機械が二人に迫る。道すがらタバコを捨てるかのような無造作な動作で道路脇の建物にグレネードを発射、爆破する。「降伏は時間切れですから認めていません」
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コメント

オスツ🍣 @alohakun 2011-04-05 05:50:10
オウガ・ザ・コールドスティール #1 http://togetter.com/li/109984 オウガ・ザ・コールドスティール #5 http://togetter.com/li/119989
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