気象庁が使う爆発的噴火の意味

気象庁の爆発的噴火=ブルカノ式爆発、です。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

新燃岳:「爆発的噴火の恐れ」警戒範囲3キロに拡大 mainichi.jp/articles/20171… ほんとだ。新聞テレビの連中は、2011年1月26日軽石噴火の重要性をちっともわかってない。「新燃岳は11年1月19日に小規模噴火をした後、同27日に爆発的噴火を起こした。」

2017-10-16 07:28:59

新燃岳 「爆発的噴火の恐れ」警戒範囲3キロに拡大(毎日新聞)

噴火活動が続いている宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)について、気象庁は15日午後7時、「火山ガスが急増し、爆発的噴火の恐れが出ている」として、火口から2キロの警戒範囲を同3キロに拡大した。噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。噴火警戒レベルは3(入山規制)のまま。

 気象庁によると、15日の現地調査で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日当たり1万1000トン(前回13日調査時1400トン)に急増したことが確認された。1万トンを超えるのは2011年1月の本格的なマグマ噴火時以来。火山性微動も継続しており、15日午後からは振幅も大きくなっている。噴火時には、風下側で灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る恐れがあるほか、火山ガスにも注意が必要という。

 警戒範囲の拡大を受け、鹿児島県霧島市は、3キロ圏内にある宿泊施設2軒に対し、従業員と宿泊客を避難させるよう呼びかけた。人家はないという。同県は3キロ圏の県道約6.8キロを通行止めにした。

 新燃岳は11年1月19日に小規模噴火をした後、同27日に爆発的噴火を起こした。同日の火山ガスの放出量は1日当たり約1万2000トンだった。【中村敦茂、田中韻】

早川由紀夫 @HayakawaYukio

「爆発的噴火」も、相当罪深い言葉だね。

2017-10-16 07:30:38
早川由紀夫 @HayakawaYukio

2011年1月26日1600軽石噴火では900万トン出た。翌27日1541の「爆発的噴火」では20万トンしか出てない。

2017-10-16 07:32:58
Ryusuke IMURA @tigers_1964

2011年1月27日の爆発を「1959年の爆発以来52年ぶりの爆発」って今でも言う。最悪は、レベル2→3の引き上げが準プリニー式噴火開始から2時間も遅れたのに、27日の爆発を引き合いに出して、「レベル3にした翌日に爆発した」ってしてること。

2017-10-16 07:40:04
早川由紀夫 @HayakawaYukio

6年前を毎日新聞記者が自分で勉強したはずないから、気象庁の受け売りだろ。ということは、気象庁はいまこう考えているということか。心配しているのは2011年1月27日のブルカノ式爆発なのか。なんたるお粗末。

2017-10-16 07:40:54
早川由紀夫 @HayakawaYukio

たしかに、昨日出た火山情報すべての記載は、6年前の1月27日ブルカノ式爆発を念頭にしてると読める。ああ。

2017-10-16 07:42:34
Ryusuke IMURA @tigers_1964

講演会やマスコミコメントでは事あるごとに「1月26日夕方の準プリニー式噴火も爆発的噴火だ」って言い続けてきたけど,公式(気象庁)が直らなければそうなる.3.11のおかげで,あの時のことが総合的に検証されないままになっていることがはがゆい.

2017-10-16 08:11:27
はぎわら ふぐ @hugujo

「爆発的噴火」なんていう言葉はやめて「プリニー式噴火」とか世界中で通じてる専門語を一般向けにも使ったらどうだろう。最初のうちあちこちで解説すればすぐに普及するゾ。気象関連なんて皆かなり難しい語知って使っているじゃない。

2017-10-16 14:58:31
はぎわら ふぐ @hugujo

昔のじーちゃんばーちゃんと違ってカタカナ語でもすんなりと記憶できるし。

2017-10-16 14:59:13
はぎわら ふぐ @hugujo

「爆発的噴火」なんて言うと一発ドカンと大きく破裂しておわり、みたいな印象がどうしてもつきまとう。今危惧されているのはそういう噴火ではなくて、大きく噴き上げてそれが何時間も止まらないような噴火。溢れて止まらん!!みたいな。

2017-10-16 15:02:10
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@hugujo いま気象庁のみなさんが危惧しているのはそういう噴火なわけでして、、、、道のりは長い

2017-10-16 15:13:47
F.IKGM🌏イケガミ・ジオリサーチ @geoign

カメラで視界ゼロ、雲だらけで噴煙高度不明、な時に速報として「爆発的噴火」と言えるメリットは捨て難いように思う。プリニー式もブルカノ式も爆発的噴火の一種だし、同時併用することに何の問題もないんじゃないかな。

2017-10-16 16:40:57
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@geoign 気象庁は、新燃岳がいま継続中の灰噴火を爆発的噴火だとはしていません。プリニー式噴火を気象庁が理解しているかどうかわかりませんが、少なくとも爆発的噴火だとはみなしていないでしょう。

2017-10-16 17:06:17
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@geoign 気象庁の爆発的噴火=ブルカノ式爆発、です。

2017-10-16 17:08:04
中村美千彦 @Nakamura_Mitch

爆発的vs非爆発的噴火の語は、学術的に噴火様式を大別する文脈で90年代以降使用頻度が増したように思う。地質学・岩石学者は、爆発的噴火というと、まずは堆積物が地質記録に残るプリニー式を想起し、観測に携わる日本の地球物理学者は、発生頻度が高いブルカノ式を想定することが多いように思う。

2017-10-17 09:41:20
中村美千彦 @Nakamura_Mitch

噴火の爆発的vs非爆発的は、物質的にはマグマが一旦破砕して火砕物となるかどうかに対応する。破砕にも色々あり、プリニー式では気泡流から噴霧流へと混相流の様態が変化することを指して、ブルカノ式爆発の破砕とは発生機構が異なる。空振を伴わない灰噴火も破砕しているという意味で爆発的と呼ぶ。

2017-10-17 09:51:20
中村美千彦 @Nakamura_Mitch

これらの呼び方は、言ってみれば学者の都合なので、一般の人、情報の受け手の立場に立って考える人は、もっとわかりやすい表現をする(してほしい)。

2017-10-17 09:57:56