こじらせ東大生の考える「意識高い」と「意識高い(笑)」 〜切実さ、身体感覚、passionと受動、井戸を掘る人〜
- ut_takeawa
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「意識高い」というワードが、良い意味でも悪い意味でも使われる。その差は、問題意識への「切実さ」ではないかと思った。「切実さ」がない人は問題意識を持っていることに満足し、誇示する。「切実さ」を持つ人はとにかく進むしかないから進む。 一つ言えることは、我々は、「切実」です。
2017-10-21 18:15:26「切実さ」がない意識の高さは意識の高い「フリ」になってしまう。じゃあ「フリ」でなくすためにはどうしたらいいのか、どうすれば「切実さ」を得ることができるのか。たぶんいくら"考え"ても、精緻にロジックを組んでもわからないと思う。「切実さ」は思考ではなく「身体感覚」に宿ると思うからだ。
2017-10-21 21:04:58私が思うに「切実さ」は、言い換えれば「いたたまれなさ」「居ても立っても居られなさ」であり、それは思考の産物ではなく、思考するよりも以前からあるもの、即ち「身体感覚」ではないかと思う。思考が「身体感覚」をトリガーすることはあっても、ない「身体感覚」を生み出すことはないかと思う。
2017-10-21 21:11:46「切実さ」を「身体感覚」として捉える時、それはワクワクする興奮の感覚かもしれないし、ソワソワする、ざわざわする不安定の感覚かもしれない。イライラする怒りの感覚、胸をぐっと掴まれるような苦しい感覚かもしれない。身体の均衡が破れたとき、人は恒常性を保つために"動かざるを得な"くなる。
2017-10-21 21:18:10ホメオスタシスという言葉がある。生物は外部環境の変化に対して内部環境を保つために何らかの機能を使ってバランスを取り戻そうとする。暑さを感じれば汗をかいて体温を下げようとし、血糖値が上がれば血糖値を下げるホルモンが分泌される。身体はもともとバランスを取ろうとする働きを備えている。
2017-10-21 21:23:02「切実さ」は身体の均衡を破るような「身体感覚」であり、身体の不均衡というアラートは身体として、生き物として対処すべき課題となる。だから「切実さ」を持つ人は自分の身体に生じた"不快"な感覚を除去して、もとの安定した状態を取り戻そうとする強い動機を持つ。意思というより「反応」である。
2017-10-21 21:29:08"passion"(情熱)は"passive "(受動)から来ている、という話を聞いたことがある。真偽は未確認だが、興味深い説だと思う。「情熱」が意思とか能動とは真逆の"受動"から来る、つまり自らの内からこみあげる<なにものか>によって"動かざるを得な"くなるのが、「情熱」だと。
2017-10-21 21:36:09情熱の源が意識下を巡る水脈だとすれば、本来の意味での「意識高い」人はそれを掘り当てた人、あるいは掘らずとも溢れ出してきている人なのだろう。「どう考えてもここに水脈があるべき!」といくら主張しても無い水は汲めない。水脈を無視して枯れ井戸を掘り続ける人を「こじらせている」と言う。
2017-10-21 21:55:32水脈を掘り当てるのが上手い人はたぶん意識下への感覚が敏感な人、普段意識されない「身体感覚」を捉えるのが上手い人ではないかと思う。最前線で活躍する人が『五感を大事にする』という話を聞いたことがあるが、近い話な気がする。あるいはそれを直感と呼ぶのかもしれない。
2017-10-21 22:00:53本来の「意識高い」人が水脈を掘り当てて湧き出す水に"動かざるを得な"くなった人だとすれば、揶揄される「意識高い」人は水脈がないところに立派な井戸を作ろうとする人なのかもしれない。理想的な立地で理想的な構造のロジカルでエスタブリッシュな井戸、ただし水は汲めない、では滑稽である。
2017-10-21 22:06:23じゃあ「切実さ」のない「意識の高さ」は無意味かというと、そんなことは全くない。彼らは井戸を掘ろうとしたのだ。掘って水が湧くかは掘るまでわからない。だがいつか掘り当てれば本当に「情熱的」に取り組むものが見つかる。「意識高い()」と馬鹿にして掘りもしない者は、ずっと水にありつけない。
2017-10-21 22:14:12だから「フリ」でもいいからアタリをつけた目星いところを懸命に掘るべきだ。当たれば水がわいてくるし、外れたら水がないことはわかる。人生で自分がいきいきできる要領は、意識下の感覚をどれくらい感じられるかと、どのくらい手当たり次第に穴を掘れるか、なのかもしれない。
2017-10-21 22:16:57思考を意識の上に"組み上げる"ものだとすれば、情熱は意識の下から"こみあげる"ものらしい。思考によって意識上から意識下にリーチする「井戸」を掘ることはできるかもしれないが、それでも水脈がない所から水は引けない。まして湧き出す温泉を生み出すことは到底できない。思考で喉は潤せない。
2017-10-21 21:44:49『めちゃくちゃ壮大な井戸を掘る』といつまでも手を動かさずに語る人、完璧な計算で掘った井戸だから間違ってないはずだと枯れ井戸から離れられない人、そもそも自分の渇きを感じていない人はもしかして「こじらせて」いる、かも。
2017-10-21 22:21:22本来の「意識の高さ」は「切実さ」から生まれ、「切実さ」は「身体感覚」であり、感覚を動かすのはなんらかの「体感」であって、「体感」を得るために必要なのは「体験」である。「体験」を得るためなら意識の高さはフリでもいい。アタリそうな所を掘ることと、アタらなかった現実を見ることが前進。
2017-10-21 22:27:55意識高い系から始めた身体感覚の話は、P(頭で考える)→D(実行)→C(確かめる)のCの部分において、身体からフィードバックを得る道を閉ざしてしまうと、頭で考えたPに縛られてスタックするよ、生きづらくなるよ、「こじらせ」るよ、という話をしたかった(しかしDがないのが1番だめ)。
2017-10-21 22:37:29「こじらせ」とはなにか、の前回のまとめがこちらです。興味のある方は御笑覧ください。 twitter.com/ut_kojirase/st…
2017-10-21 22:50:59さてそんな私の私見は全く重要ではなく、本題はなんといってもこちら! 豪華登壇者が東大生の恋愛のこじらせについて各界の見地から相談に乗って下さる東大駒場祭2017『こじらせ東大生の恋愛相談会』が11/24(金)10:00~18:00で開催されます!!!(ダイレクトマーケティング) pic.twitter.com/WfExRpA2HV
2017-10-22 02:08:13駒場祭での企画紹介です!🙌 11/24(金)終日 @東大駒場キャンパスコムシーWEST-K303 著名な先生方に恋愛やジェンダーについて語りつくしていただきます!👂 先生方への恋愛相談や東大生のこじらせトークなど面白企画も!🤔 先生方の情報も今後チラ見せしていきます😳こうご期待!
2017-10-13 11:32:06これから駒場祭で登壇くださる講師の方々の紹介をしていきます! 以下のような形式で紹介いたします。ぜひご覧ください! 【お名前】(※五十音順、敬称略) ①所属・専門など ②当企画に関連した著作 ③運営メンバーが気になった言葉など ※Twitterアカウントをお持ちであればタグ付け有 pic.twitter.com/qzIbUeHwdx
2017-10-22 01:27:35【綾屋紗月】 ①東京大学先端科学技術研究センター特任研究員 ②『発達障害当事者研究―ゆっくりていねいにつながりたい』 (他 画像参照) ③「弱さは終わらない。痛みの記憶は消えることはない。でも痛みの記憶が静かな悲しみに変わるということはあり得るのかもしれない」(『つながり~』) pic.twitter.com/QVElg6rXkN
2017-10-22 01:43:53