【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」】

横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」01】 第142話です。タイトルからすると、バレちゃいけない火計の戦略なんですが、いったいどうしたことでしょう。 具体的な火計の方策を立案した龐統でしが、蒋幹によってまんまと曹軍陣営に潜り込むことに成功しました。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」02】 もともと呉軍の諜報活動に行っていた蒋幹でしたが、得意満面の顔で曹操に龐統を引き合わせます。龐統は曹操も「あの有名な」というくらいな人物だったようです。蒋幹は龐統を連れてきたという功績で褒美がもらえることに。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」03】 龐統は、曹操が士を愛し賢言を用いる人物だと持ち上げます。これを聞いた曹操は思わずニッコリ。すぐに酒宴を用意させ、上機嫌で龐統を接待します。翌日、曹操は自分の陣営を見てくれと言います。何か欠点があれば指摘してもらいたいと。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」04】 馬を走らせ高台から曹軍の陣営を見下ろす曹操と龐統。龐統は、見事な布陣で、まったく兵法の理にかなったものとほめまくり。これを喜んだ曹操。今度は水軍陣地を案内します。龐統はこれも完璧だと言います。もう曹操は笑いが止まりません。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」05】 さりげなく蒋幹がそばで立っていて自分もいるアピールをしています。陣営見学も済んで、曹操は龐統とサシで飲み交わします。そこにも蒋幹が。お酌係やってたんですかね。さて、龐統ですが、ちょっと顔色が悪くなっています。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」06】 ちょっと失礼、と席を外す龐統。場繋ぎで曹操は蒋幹に「龐統と孔明はどちらがすぐれているのか」と訪ねます。蒋幹は甲乙つけがたいと言います。と、そこに龐統が戻ってきます。まだ顔色が悪いままです。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」07】 船旅の疲れと、水に弱いから体調を崩したのだろうという龐統。心配顔の曹操は医者を呼ぼうと言います。龐統は、曹軍陣中には名医がたくさんいるだろうからお願いすると答えます。そこに引っかかった曹操。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」08】 なぜ医者が多いのがわかるのか、と曹操が尋ねます。龐統は、曹軍の大半が北国の生まれ、大江の風土や船上の生活になれていないため、病人も多いだろうと推察したと答えます。これを聞いた曹操。さすがは龐統先生と言います。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」09】 曹操は、正直に、最近病人が続出していることに頭を悩ましていると打ち明けます。何かいい方法がないかと相談すると、龐統は、あることはあると答えます。病気の原因が水上生活に慣れないことにあると言います。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」10】 兵達はいつでも出動できるように、舟上生活をしているのでしょうが、これを陸上に上げれば解決します。しかし、軍船を空にするわけにもいかないだろうと。そこで、布陣を改め、大小の船を風浪の少ない湾に結集させます。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」11】 そして、船体の大きさに合わせて縱橫に組み合わせ、船と船を鎖で固くつなぎ、環を持って連ね、交互に渡り橋をかけ、その上を自由に往来出来るようにする、という案をだします。まさに、龐統が狙っていたことです。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」12】 あくまで病気対策として、船の揺れを抑え、平地にいるがごとく兵が歩き回れると利点を強調する龐統。しかし、思いっきり企んでる様子を表現するのにスクリーントーンが貼られています。曹操は思い当たると一考します。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」13】 龐統はさらに、これは呉に悟られてはいけないと言います。もし、周瑜が知ったら直ちに行動を起こすと言います。自軍が病気で弱っているということを知られたら大変、ということに思い至った曹操。事を急ぐと、早速準備をさせると言います。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」14】 翌日から曹操は多くの鍛冶を集め、連環の鎖を作らせ始めます。鎖を持ち歩いていたわけではないので、そこから作らなくてはなりませんが、人海戦術であっという間に出来るはずです。その様子見た龐統はお見事ですと持ちあげます。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」15】 龐統はさらに、周瑜に不満を持っている将を口説いて、周瑜に反旗を翻させれば呉の攻略は容易いと言い出します。それを黙って聞いていた曹操でしたが、ここで龐統、自分は劉備玄徳こそ早くたたかねばならぬ人物だと言います。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」16】 玄徳の名を聞いた曹操は、その通り、玄徳が力を蓄える前に倒さなければならないと言います。龐統は曹操の判断の早さを利用しようとしているわけです。自分が呉の諸将を口説き、曹操のもとに降らせましょうか、と持ちかけます。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」17】 これに飛びついた曹操。見事やってくれたら大臣として迎えようと言います。龐統は大臣の位が欲しくて言ってるのではない、戦で民が苦労するのを何度も見てきたので、曹軍がなだれ込んでも民だけは手を出さないと約束してほしいと言います。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」18】 曹操は、呉の権力は討っても、呉の民には手は出さないと言います。呉の民はその翌日から曹操の愛すべき民となるのだから、と言います。しかし、曹操がそう思っていても、敵地に入った兵士は気が荒くなっているかもしれません。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」19】 龐統は、自分の一族も安心できるように、曹操のお墨付きがほしいと言います。容易いことだと曹操は、龐統一家には乱暴するなという命令を一筆認めます。これで安心して行動に移せると、龐統は呉の陣営戻ろうと船着き場まで歩きはじめます。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」20】 こうして、龐統は堂々と曹軍陣営から脱出することが出来る、かと思ったのですが、その様子を木陰絡みていた一人の男が龐統めがけて駆け寄ります。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」21】 龐統にいきなり襲いかかった謎の徐庶、あ、言っちゃった。作者としては隠すつもりは無かったと見えて、のっけからネタばらしですが、龐統さんとしてはいきなり背後から羽交い締めされてしまいました。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」22】 丞相は欺いたかもしれんが、これは兵船をことごとく焼き払うための計略だろうと言われて、龐統は愕然。せっかくの謀略が見破られたと冷や汗ダラダラです。しかし、徐庶はあっさり龐統に徐庶よとネタばらし。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」23】 龐統は徐庶が曹操の部下であることを知らなかったとみえます。徐庶ならばこれくらいのことは見破るだろうが、あえて見逃してくれと言います。もし徐庶が曹操にバラせば、龐統の命だけでなく、呉の庶民が魏軍に蹂躙されると。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」24】 それはアナタの言い分。見逃せば味方百万ことごとく焼き殺されるではないかという徐庶。ここでむむむ、と龐統。覚悟を決めて、ここで君に見つかったのも天運だろう、と好きなようにしたまえと言います。しかし、徐庶は笑いはじめます。

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【横山光輝「三国志」講座142「見破られた火計」25】 少し脅かしすぎたと徐庶。どうやらジョークのつもりだったようです。徐庶は、実は以前玄徳と主従の契りを結んでいて、今もって恩義は忘れてはいないと言います。曹操のもとにあろうとも、玄徳以外の人のために決して計は謀らずと約束したと。