ゆかにゃん先生、ヤマトーク後のお返事ツイート 〜 2202小説第一巻について

2017.10.24(火)に開催されたヤマトーク(レポートまとめ:https://togetter.com/li/1164423)を受けて、後日、2202小説を執筆されたゆかにゃん先生こと皆川ゆか先生のお返事ツイートをまとめました。
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ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

ヤマトークご観覧の皆さま、昨晩はありがとうございました。久しぶりにもの凄い数の人を前にして、わりとテンパってしまいました。むらかわくんと昔馴染みの分、内向きのトークになってしまったところもあったかもと反省しきりです。観客席にいらっしゃった方々に楽しんでいただけたなら幸甚です。

2017-10-25 16:29:27
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

何人かの方が劇場関係者を通じてことづけてくださったお手紙も拝読させていただきました。嬉しい感想、ありがとうございます。2巻以降、期待を裏切らないように頑張ります。約束(〆切)があれば守る、当たり前のことを当たり前にできる人になりたいです(^_^;)

2017-10-25 16:40:20
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

劇場でいただいたお手紙の返事、というわけではないのですが、いくつかお話できなかったことを。

2017-10-25 18:05:56
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

小説版の赤黄白と青グレーの船体色の設定は、もともと玉盛さんが2199の設定にメモ書きされていたものがベースになっています。内惑星戦争のとき、地球側は青グレーの船体で、火星沖海戦の際には両方の色の艦が参加していたとのアイディアです。

2017-10-25 18:06:30
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

なので、戦後、地球がもとの青さを取り戻してからは、青グレーになるだろうと(アニメ本篇のほうも、もしかたらそういう意図でああした色にしているのかもしれません)。

2017-10-25 18:06:47
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

CRSの発動の場面は福井さんのほうから「たぶん、到着したらいきなりだったと思う。OPの冒頭がそういうイメージ」といった話をうかがって、じゃぁ、ここは操縦席にいる島の視点でいこう、と。ざっぱーんという感じと、〈ヤマト〉が『船』になる雰囲気を出したかった次第。

2017-10-25 18:07:16
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

甦った地球の環境が厳しいという話は、再三、福井さんが打ち合わせているときに話していて、2話で古代と雪が「この3年大変だった」という会話はそういう重さがあるのだと。なので、二人はようやく結婚するんだ、と。

2017-10-25 18:07:50
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

発進の場面の風景は、アニメ本篇にあった英雄の丘の上を飛ぶ〈ヤマト〉のカットが素晴らしかったので、そうしたものを感じさせられないかと考えて、あんなふうになりました。

2017-10-25 18:08:20
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

視点をキャラに寄せているので、艦がどこでどんなにふうになっているのかを描写するのは難しいなと、展開が進むにつれ悩んでいます。今後は、シームレスに神の視点に移行して描写することも増えてくるでしょうね。

2017-10-25 18:08:39
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

福井さんも岡さんももともと実写畑の方なので、シナリオの組み方も「小物」を笠原和夫いうところのオタカラとして設定して象徴として扱う部分がありました。脚本には「婚約指輪」「ファルコンの模型」などが盛り込んであったので、小説版はそのあたりのシークエンスや芝居をできるかぎり使っています。

2017-10-25 18:13:39
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

古代が冒頭から「島がいたら」と思うのは、テレザート行きでいちばん対立するキャラでもあるので、とにかく、古代にとっての信頼できるヤツというところを入れたかったからです。

2017-10-25 18:14:03
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

わたしの中では航海科は「島と愉快な仲間たち」でもあるので、戦術科や航空隊、技術科とは違った「戦後の付き合い」があると思っていて、あんな感じになりました。島はともかくとして、太田や林は男の人ではなくて、まだ男の子なイメージです。

2017-10-25 18:14:23
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

島の母親にしてみれば、大介はまだまだ「男の子」の部分が目についている感じでしょうね。「男の子」の間は恋人はできても家族になるのは難しいんじゃないかとわたしは思っています。

2017-10-25 18:14:39
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

古代と島のドライブは、雪のコーヒーをフォローしておきたかったのと、古代のおのろけを書きたかったので入れた感じです。絵的なイメージとしてもあの車に乗せたかった(笑)。

2017-10-25 18:15:39
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

板東と若い兵士の掌の感触が違うのは、はっきり意図して描いていてこのあたりをいろいろ感じてもらえるのは嬉しいです。

2017-10-25 18:16:18
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

次郎くんについてはむらかわくんと解釈が違っていて(笑)、たぶん、彼は映画の『三丁目の夕日』の男の子のように復興の豊かさを享受して、素直に上を向いて育つ(かもしれない)世代なのかなと思って、あんなふうに描写しました。

2017-10-25 18:16:36
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

第4話はシナリオとアニメ本篇の制御システムを止めるくだりがずいぶん違っていて、シナリオそのままだと尺が厳しかったのだろうと感じました。ただ、シナリオでは新見がいるなど、こちら展開を採用すると軽傷のイメージにしておかなければならないので、アニメ本篇の病室の描写が使えない……

2017-10-25 18:17:12
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

なので、本編寄りに。ただ、リズムとスピードで見せていけるアニメと違って、小説は区切りでなにか印象的なものを入れないと厳しいので、星名の部分にあんなふうなくだりを入れました。

2017-10-25 18:17:23
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

むらかわくんはサービス精神旺盛なので、注文するまでもなく、描いてくれました。ありがたいです。

2017-10-25 18:17:38
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

〈きりしま〉と平田の話は、SF考証の小倉さんと話していて時間断層のあれこれから「横流し」のアイディアが出てきて、そこからですね。シナリオで読んだとき、〈きりしま〉の場面はすごくよかったので、うまく使いたいなぁと思って。

2017-10-25 18:18:02
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

わたしの中ではあの〈きりしま〉を動かしているのはあの基地の平田を慕う新人たちです。

2017-10-25 18:18:14
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

藤堂も芹沢も、土方も、佐渡も、もう老齢といっていい人たちで(芹沢は気炎を吐いていますが)、その人たちの生活ってどんなふうだろうという部分を、小説では断片的に書けたかなと思っています。

2017-10-25 18:18:44
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

司令部に深夜駆けつける藤堂のあたりは侘しい部分を意識していて、そこを芹沢との対比として楽しく書いた部分でもあります。

2017-10-25 18:19:08
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

年の話はあまりしたくないわけですが(あくまで先代の話だ!)、独りであることを二十歳で感じるのと五十歳で感じるのは全然違うので、年齢層の高い〈ヤマト〉の読者にはそういう空気感はわりと伝わるかな、とも思っています。

2017-10-25 18:19:25
ゆかにゃん@いろいろないしょのおしごとちゅう @minakawayuka

文字で映像を喚起させるという点ではシナリオは小説に近いと考えています。コンテはセリフやト書きも映像に載せるためのものであったりするので、科白廻しについても意図的に脚本のものに戻したり、リズムを重視して切ったと思しいやりとりも入れ込んだりしています。

2017-10-25 18:19:44