アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、花田少年史12話脚本:人生は己で決めろ

アニメカイジに感動し、かつ高屋敷英夫さんは子供~大人になるまで、よく見る名前なので気になった…と思ったがこの方の歴史は膨大すぎた。 今回は花田少年史12話脚本。 前回は花田少年史11話脚本。 https://togetter.com/li/1163539 続きを読む
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まきもgpfb @makimogpfb

カイジが好きというだけで始めてしまった、カイジのシリ構、高屋敷英夫さんの歴史を追うシリーズの続きやります。 今回は、花田少年史12話脚本。 前回は同作11話脚本。 togetter.com/li/1163539 他: togetter.com/id/makimogpfb

2017-10-29 14:01:18
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高屋敷氏脚本花田少年史12a 花田少年史概要: 舞台は、カラーテレビが憧れだった時代の日本の田舎。 事故を切欠に幽霊が見えるようになってしまった少年・花田一路が遭遇する様々なドラマが描かれる。 前回: togetter.com/li/1163539

2017-10-29 14:01:26
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高屋敷氏脚本花田少年史12b 前回11話も高屋敷氏脚本。 前回まで: 交通事故に遇い、生死をさまよう青年・春彦は、一路の体を借り、かつての恋人・加奈に会いに行く。加奈は春彦との娘・夏を産んでおり、春彦は現世への未練が強まってしまう。一方、魂を瀕死の春彦の体に入れた一路は苦しむ。

2017-10-29 14:01:42
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高屋敷氏脚本花田少年史12c 春彦が大金持ちの息子ということで、看護婦達は、もし彼に見初められたら玉の輿だと色めきたつ。モブの存在感の強さに、高屋敷氏の特徴が出ている。めぞん一刻脚本では、名無しキャラに名前をつけるほど。 今回は、看護婦の一人・町子の存在感が強く出ている。 pic.twitter.com/UnfgB2RGEZ

2017-10-29 14:02:06
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高屋敷氏脚本花田少年史12d 一方、瀕死の春彦の体に入っている一路は苦しむ。 また、姿は春彦、中身が一路のため、見方によってはワイルドに見え、看護婦の町子は惚れ込む。 その頃春彦(体は一路)は、娘・夏と遊び、生きたいと強く願う。そんな彼を、天が見守る(特徴)。めぞん一刻脚本と比較 pic.twitter.com/oeVwqfBMQ8

2017-10-29 14:12:27
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高屋敷氏脚本花田少年史12e その頃、一路(体は春彦)は何か食わせろと暴れる(特徴:食いしん坊)。この辺り、時系列が原作と異なり、特徴の、時系列操作が出ている。じゃりん子チエやカイジ脚本にもよく出る。 場面は転じ、加奈と、親代わりの小料理屋・たぬきやを経営する夫婦の会話になる。

2017-10-29 14:19:45
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高屋敷氏脚本花田少年史12f 加奈と、たぬきや夫婦は疑似家族的な関係。あらゆる高屋敷氏の作品にて、疑似家族関係と、その愛情が前面に出ている。 めぞん一刻脚本の住人達や、カイジ脚本における、カイジとおっちゃんの関係などが挙げられる pic.twitter.com/p6atl5ep72

2017-10-29 14:23:27
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高屋敷氏脚本花田少年史12g たぬきや夫婦との会話で、加奈は過去を回想。 同棲していた春彦と加奈の仲は、金持ちである彼の親によって引き裂かれる。その際春彦は、生まれ変わったら今度こそ一緒に…と加奈に言うが、人生は一度きりだと加奈は反論する(特徴:人生の価値の如何)。

2017-10-29 14:33:16
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高屋敷氏脚本花田少年史12h だが、レールのある人生を強いられてきた春彦は、生まれ変わりを信じなければ生きていけない…と話す。 一方、公園で遊ぶ夏と春彦(体は一路)は、誰かが置き忘れたオモチャを見つけ、それが大事にされていない事に気づく(特徴:物に魂)。元祖天才バカボン演出と比較 pic.twitter.com/FgWGlq6cgk

2017-10-29 14:42:11
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高屋敷氏脚本花田少年史12i 元祖天才バカボン演出では、手荒に扱われ壊れたノコギリがパパを呪う。 今回のオモチャは、今ある人生を大事にしない春彦を表しているとも取れる。 その後、オモチャの本当の持ち主が現れ、春彦(体は一路)は殴られる。

2017-10-29 14:47:45
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高屋敷氏脚本花田少年史12j これも、体の貸し借りをしている一路と春彦が重なり、意味深。その証拠に、夏が持っていた砂遊び用のバケツとスコップが意味深に映る(特徴:物が「見ている」)。このような物のアップ・間は、高屋敷氏の演出・脚本問わず出てくる。めぞん一刻脚本と比較。 pic.twitter.com/QCJGW4fRYx

2017-10-29 14:51:53
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高屋敷氏脚本花田少年史12k オモチャを大切にする…という夏とのやりとりで、春彦(体は一路)は、加奈との別れを回想する。加奈は、「一番大切なもの」は何かと春彦に問いかける。家が自分より大切なのか、とも(特徴:アイデンティティの如何)。 その時、春彦はその問いに答えられなかった。

2017-10-29 14:58:59
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高屋敷氏脚本花田少年史12l だが今、春彦は何が大切かを痛感。加奈と夏を守り、生きたいと強く願う。 その頃、壮太(一路の親友)は一路宅を訪ね、行方知れずの一路を心配していた。ここはアニオリで、一路自身の「生」の危機が強調されている。犬を使った間が、やはりめぞん一刻脚本と重なる。 pic.twitter.com/mNxHDFr03e

2017-10-29 15:06:58
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高屋敷氏脚本花田少年史12m そして一路(体は春彦)は危篤状態に陥っていた。そこへ、一路の知り合いの幽霊・カトリーヌが現れ、春彦の体と共に死ぬか、生きる気力を強く持ち、峠を越えるしか無いと、現状を解説する。 春彦(体は一路)の方はというと、夏と一緒にいたいと加奈に頼み込む。

2017-10-29 15:12:55
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高屋敷氏脚本花田少年史12n だが、真面目に取り合ってもらえず、春彦(体は一路)は夏を抱えて走り出す。 しかしながら、体は子供のため、すぐにバテる(特徴:幼さの強調)。 追い付いた加奈は、今度生まれ変わったら夏の兄として産んであげる、と春彦(体は一路)を慰める。

2017-10-29 15:18:25
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高屋敷氏脚本花田少年史12o そんな加奈に、春彦(体は一路)は「一生は、やはり一度きりだ」と言う。彼は、死に直面したことで、何が大切かわかったのだ。自分で決めた加奈との時間や、自分が自分であることが肝心であると。自分で決めた人生を生きよ…は高屋敷氏の作品にて多く強調されるテーマ。

2017-10-29 15:26:50
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高屋敷氏脚本花田少年史12p 春彦(体は一路)は、「僕は自分を取り戻してくる」と言い、「生きるために」自分の体に戻るべく走り出す。 家なき子演出にて、自分の生き方を自分自身で選んだレミが、夕陽に向かい走り出すシーンを彷彿とさせる。 現に、夕暮れの中走る場面が原作より強調されている pic.twitter.com/UA4pZR6X9V

2017-10-29 15:32:06
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高屋敷氏脚本花田少年史12q そして、走る春彦(体は一路)の前にカトリーヌが現れ、彼を病院にテレポートさせる。 こうして一路と春彦はそれぞれの体に戻る。 帰宅が遅くなった一路は、母から拳骨を食らう。 玄関のランプが強調されている(特徴)。ジョー2・めぞん一刻・カイジ2期脚本と比較 pic.twitter.com/l2DTCM52qL

2017-10-29 15:40:03
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高屋敷氏脚本花田少年史12r 結局、テストや予防注射を春彦(体は一路)に受けさせるという一路の企みは水泡に帰す。 翌朝、登校を渋る一路の前にカトリーヌが現れ、春彦が快方に向かっていると報告。この辺りのカトリーヌ・一路・一路の友人である壮太・桂とのやりとりはアニオリ。

2017-10-29 15:51:12
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高屋敷氏脚本花田少年史12r カトリーヌは、テストや予防注射で死ぬわけではない、と一路に登校を促す。カイジ2期最終回脚本にて、仲間の所へ行け、とカイジを促す、やさしいおじさんと比較。 また、そんなに嫌なら、テストも注射もない死後の世界に来るか?ともカトリーヌは言う。 pic.twitter.com/DtGB2gPdIi

2017-10-29 15:57:50
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高屋敷氏脚本花田少年史12s 一路は「ごめんだね」と言い、友達のもとへ駆け出す。仲間の元へ走るカイジ2期脚本と比較。 このオリジナルのやり取りにて、春彦だけでなく、一路もまた、本能的に、何が自分にとって大切かがわかったことが表現されている。 pic.twitter.com/uSmw7js1be

2017-10-29 16:03:40
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高屋敷氏脚本花田少年史12t その後、加奈と夏の元へ、春彦が訪れる。 松葉杖を落とす動作(アニオリ)などに、高屋敷氏の特徴が出ている(物をキャラクターとして捉え、演技させる)。めぞん一刻脚本と比較。 春彦は、一度きりの人生を、精一杯生きることを、自分で決めたのだった。 pic.twitter.com/OrhAwtz3sc

2017-10-29 16:10:07
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高屋敷氏脚本花田少年史12まとめ1 前回11話に引き続き、「生きるとは、人生とは何か」の問いかけ。 終盤の、カトリーヌと一路とのオリジナルのやり取りにて、それが何なのかの補助が成されている。 また、自分で決めた道を行け…は、高屋敷氏が何度も投げかけるテーマの一つで、カイジも然り。

2017-10-29 16:16:23
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高屋敷氏脚本花田少年史12まとめ2 カイジ脚本・シリ構においても、今まで自分の道を自分で決めてこなかった事にカイジが気付き悔やむが、色々な経験を経て、自分で決断するようになって行くのがシリーズを通して描かれる。 めぞん一刻脚本・最終シリ構においても、五代の人生の決断が描かれる。

2017-10-29 16:24:34
まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本花田少年史12まとめ3 カイジ1期(高屋敷氏シリ構・脚本)にて、カイジは様々な死のギャンブルで「死」に直面し、己の「生」とは何かを問われる。 今回の春彦と一路も、死に直面したことで己の「生」を見つめ直す機会を得る。

2017-10-29 16:31:06