【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」】

横山光輝「三国志」を1話ずつ解説してみようというコーナー。第143話「鉄鎖の鎖」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は大判・横山光輝「三国志」第9巻に収められています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」01】 第143話です。龐統の案を受け入れた曹操。水軍の責任者である于禁に命じて全ての船を鎖でつなげさせました。于禁はその作業が完了したと報告。早速曹操は見に行きます。見れば整然と並んだ大船団。

2017-10-31 12:39:02
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」02】 中央の船隊は全て黄旗をつけて目印に。前列は紅旗、左備えは青旗、右備えは白旗(びゃっき)をつけていると于禁が説明。曹操は見事だ、と感想を述べます。様々な戦いを経てきた曹操ですが、これだけの規模で戦うのは初めてです。

2017-10-31 12:41:36
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」03】 時は来た、と曹操は翌日の出陣を命じます。冒険に逸る少年のような表情です。翌日、銅鑼の音とともについに動き出す曹操の大船団。曹操も師とかかれた旗を掲げた船に乗り込んでいます。見よこの壮観、呉はひとたまりもあるまい、と曹操はご満悦。

2017-10-31 12:44:23
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」04】 それはいいのですが、風が強くなってきました。旗がバタバタ揺れています。船も風にあおられますが、鎖のために船の動揺が少なかったことから、さすが龐統だと曹操は作戦の首尾に満足します。

2017-10-31 12:45:40
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」05】 しかしながら、風浪がますます強くなってきたことから、部下が全艦隊を一時湾に入れたほうがいいのでは、と進言。曹操も、そのほうが良かろうと了承します。烏林(うりん)の湾が近いのでそこに避難させます。

2017-10-31 12:47:11
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」06】 合図を送れ、との号令とともに、銅鑼が鳴らされます。銅鑼の合図で一斉に各船が同じような操作をしているものと思われます。 大きな混乱もなく、烏林の湾にて停船。風が収まるのを待ちます。

2017-10-31 12:48:38
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」07】 とここで、部下の一人が気になることが在ると曹操に進言します。吉川三国志では程昱の言葉となっているようですが、横山版では特に名前は特定されていません。曹操の部下の描き分けにはあまりこだわっていなかったのか…。ここでは一部下とします。

2017-10-31 12:54:04
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」08】 部下の言うことには、たしかに船をつないでおけば揺れは少なく、兵士の船酔いも出ないという名案ではあるが、万一ここに火をつけられたら全艦隊が火だるまとなる、と火計を懸念します。

2017-10-31 12:55:23
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」09】 しかし、曹操はそのような心配は無用と言います。この時は11月。西北の風が吹く季節です。曹操軍の陣は北にあり、呉は南側にあります。となると、呉が火攻めをしようとすると、風にのって呉側の船を焼き払う結果になります。

2017-10-31 12:56:58
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」10】 この位置関係だと、曹操軍に火計を仕掛けるには東南の風が吹かないと効果をあげられません。呉に人無しとはいえ、そこまで気象に暗いものばかりではあるまい、と部下の懸念に対してもしっかりと論考してあると曹操。部下は恐れ入ります。

2017-10-31 12:58:58
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」11】 風が収まったか、雲間から太陽の光がさしこんできました。そんなおり、焦触、張南の2人が曹操にお願いがあると言って参上。なにか、応える曹操。この二人は、二十艘の船で序戦の先陣をさせてくれと言います。手柄を立てさせろというのです。

2017-10-31 16:35:51
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」12】 はやる気持ちはわかるが、呉軍相手に船二十艘で何ができる、と曹操。焦触らは、長年長江のほとりに育ったので、操船には自信があると言います。曹操は闘艦は鎖でつないであるから勝手には出来ないというと、二、三十人乗りの小船でいいと。

2017-10-31 16:38:44
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」13】 焦触と張南のふた手に分かれて、敵の岸辺に突入し、呉の気勢をくじくという二人。曹操はその意気は買うが…といいつつもあまり乗り気ではない表情です。しかし、何卒という二人の言葉に、ではやってみろ、と出撃を許可します。

2017-10-31 16:40:32
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」14】 焦触らの出撃は呉軍も把握します。すぐに見張り台から狼煙があげられ、周瑜にも敵の接近が告げられます。慌てて周瑜も物見台から様子を伺うと、思ったよりも小規模な部隊にホッとして、誰か相手してやれ、と言います。

2017-10-31 16:43:26
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」15】 これに応えたのは韓当です。すぐさま水軍が出動。目にもの見せてくれんと向かいます。第一に陸地を踏んで一番手柄とせんとする焦触。まずは弓矢の応酬が始まります。韓当は船を体当たりさせ、相手の船に乗り込み、白兵戦が始まります。

2017-10-31 16:46:14
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」16】 韓当と焦触の二人の斬り合いが続きますが、呉陣営から槍が投げ込まれ、焦触の背中にドスっと命中。それを見た張南は敵討ちとばかりに矢を放ちますが、先程槍を投げた呉の武将に船に乗り込まれ、一刀のもと斬られます。

2017-10-31 16:49:35
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」17】 二人の大将がやられたので、曹操軍の攻撃部隊は退却します。こうして何の戦果もえられぬまま、序戦は曹操軍の完敗となってしまいました。焦触、張南の戦死が曹操に伝えられると、だからいわぬことではない、と一言。結果は予想通りだったようです。

2017-10-31 16:51:59
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」18】 手柄を焦った二人の迂闊さはともかくとして、呉の奴らは許せん、と曹操。結果として曹操の闘争心を燃やすことになりました。曹操は全艦隊の出撃を命じます。曹操軍の大艦隊は銅鑼の音とともに、再び動き始めます。

2017-10-31 16:53:37
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【横山光輝「三国志」講座143「鉄鎖の陣」19】 水面を覆い隠すほどの船影。呉に迫る大艦隊。果たして曹操軍対呉軍の戦いの行方とは…。続きはまた次回です。 今回はここまで。

2017-10-31 16:54:44