【個人用ネタ倉庫】「中島敦『竹取物語』」

まとめました。
1

第1部

独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

子「絵本読んで」 親「竹取物語」 子「中島敦っぽく」 親「讃岐の造は竹取の翁、平安の初、野山にまじり竹を取ったが、竹、もと光るところ頗る明るく、寄りて見ぬことを潔しとしなかった。」 子「『その声は、我が翁、讃岐の造ではないか?』」 親「まだ早い」

2017-11-04 22:58:25
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「竹中に身長いくばくもない美人を見出した後は、家の媼に託し、人と交を絶って、ひたすら竹取りに耽った。出仕して長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、竹取として独力でこの後百年に育てようとしたのである。」

2017-11-04 23:07:03
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「しかし、翁の意志は容易に砕かれ、竹を取る度に金が見付かり、生活は日を逐うて豊かになる。三月の後、児が髪を上げ、裳着するまでになると、遂に発狂した。或夜半、急に顔色を変えて寝床から起上ると、何か訳の分らぬことを叫びつつそのまま下にとび下りて、闇の中へ駈出した。」

2017-11-04 23:09:09

第2部

独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

このあと求婚しに来た貴人に竹取の翁の捜索を依頼するも見付からず、ついにかぐや姫は翁をさがして三千里……

2017-11-04 23:14:40

第3部

独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

そしてかぐや姫は竹取の翁を捜して月にまで行くのです。

2017-11-05 00:09:08
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「果して一匹の蟾蜍が桂の木から躍り出た。蛙は、かぐやに躍りかかるかと見えたが、忽ち身を飜して、元の桂に隠れた。枝葉の中から人間の声で『あぶないところだった』と繰返し呟くのが聞えた。その声にかぐやは聞き憶えがあった。驚懼の中にも、彼女は咄嗟に思いあたって、叫んだ。」

2017-11-05 00:10:54
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「『その声は、我が翁、讃岐の造ではないか?』」

2017-11-05 00:13:27
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「叢の中からは、暫く返辞が無かった。しのび泣きかと思われる微かな声が時々洩れるばかりである。ややあって、低い声が答えた。『如何にも自分は讃岐の造である』と。」

2017-11-05 00:14:07
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「今から一年程前、自分が竹を切って金ではないものを見付けた夜のこと、一睡してから、ふと眼を覚ますと、戸外で誰かが我が名を呼んでいる。声に応じて外へ出て見ると、一人の道士が闇の中から頻りに自分を招く。覚えず、自分は道士を追うて走り出した。」

2017-11-05 00:17:53
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「無我夢中で駈けて行く中に、何時しか途は輝く橋に変わり、しかも、知らぬ間に自分は夜空を越えて走っていた。」

2017-11-05 00:21:17
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「何か美しい音楽があたりに充ち満ちたような感じで、軽々と仙女が宙を舞っていた。気が付くと、大きな城門の前に居るらしい。地面は明るく輝き、その光を頼りに谷川に臨んで姿を映して見ると、既に蛙となっていた。」

2017-11-05 00:23:13
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、自分は茫然とした。そうして懼れた。全く、どんな事でも起り得るのだと思うて、深く懼れた。しかし、何故こんな事になったのだろう。分っている。全く何事も因果応報である。」

2017-11-05 00:30:51
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「かぐや姫のための不老長寿の薬を大人しく受取って、しかしふとした出来心から飲んでしまうのが、我々生きもののさだめだ。自分は直ぐに死を想うた。しかし、不老不死だった。」

2017-11-05 00:32:44
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「その時、眼の前で一匹の兎が仙薬を搗いているのを見た途端に、自分の中の人間は忽ち姿を消した。再び自分の中の人間が目を覚ました時、自分の口は月光の残滓に塗れ、月はもう蝕(か)けていた。これが蛙としての最初の経験であった。」

2017-11-05 00:34:34

反省文

独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

月に関する伝説を盛りすぎて設定が崩壊していますね……。

2017-11-05 00:48:51
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

道士(羅公遠)に導かれて月の広寒宮に行ったのは玄宗(そのときの音楽を耳コピしたものが「霓裳(げいしょう)羽衣の曲」)、夫(羿)が西王母から貰った不老不死の仙薬を盗んで飲んでしまったのが嫦娥(姮娥)、ヒキガエルは嫦娥のなれの果て、蛙は月を食べてしまう。

2017-11-05 00:49:35
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

仙術を学んだものの罪を犯して月の桂樹を切り続けてる(切っても切っても切り口がふさがってしまう)のが呉剛(『酉陽雑俎』巻1)。

2017-11-05 00:50:44
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

ちなみに「桂」は日本でいう「木犀」

2017-11-05 00:51:47
独立研究個人AK15能力開発機構 @bookdraught

「山月記」と「竹取物語」と中国の月に関する伝説、「月光」「不老不死の薬」「竹/桂を伐る」「兎」等々、共通するモティーフが多いのだから、巧く活かせればいいのだけれど生憎その才能がなかった……

2017-11-05 00:57:06

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?