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中途半端な“ポリティカルコンパス”を描いて「市場競争か/再分配か」と言う人がいるが、市場競争と再分配は同じ軸の上で対立している概念ではない。市場競争の自由を徹底した上で弱者に公的支援して再分配というのもありうるからだ。また市場競争を規制したとしてもそれが再分配になるとは限らない。
2017-11-06 20:07:20教科書的な厚生経済学第2定理に立てば,一括所得移転ができる限り市場競争(or効率性)と再分配は対立せず,あるのはstand-alone principle対反それしかないわけだが,実際にはdistortionalな政策しか存在しないとしたら, 両者は対立関係に巻き込まれるのでは.
2017-11-07 18:41:38あと,第2定理が成立するのは交換経済かスキルに個人差のない生産経済の話なので,スキルに個人差のある生産経済だと一括所得移転で効率性を保ったまま(羨望の不存在としての)衡平性を達成することはできない.なので,効率性を敢えて歪めることで衡平性を達成すべきか否かという問題に巻き込まれる
2017-11-07 18:49:03おっと,これだとスキルに個人差のある生産経済では第2定理が成立しないというように読めてしまうが,第2定理それ自体は成り立つ.でもそのメリットはもうない,という意味. twitter.com/tkshhysh/statu…
2017-11-07 18:55:40「効率性」と書くと,「そんなの大事か?」と思われる向きもあろうが,効率性とは「誰も損させることなく誰かを得させる機会があるならそれを無駄にしない」ということなので,ここでの問題は「誰も損させることなく誰かを得させる機会があるにもかかわらず敢えてそれを採らない」べきか,となる. twitter.com/tkshhysh/statu…
2017-11-07 19:07:08ところでタイムリーにも,交換経済において第2定理的議論を通じて所得再分配のもとでの市場解を特徴づけた論文がパブリッシュされますた. onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ij…
2017-11-07 19:18:06ただ、無羨望は無理でも、スキルの異なる生産経済でパレート効率性と両立する衡平性の条件は色々あるので(例えば等しいスキルを持つ人たちの間での無羨望や平等等価性)、その意味で第2基本定理のメリットはあると思います。
2017-11-07 22:15:40スキルの異なる生産経済で資源配分ルールを考える時、第二基本定理がやっぱり偉大だなと思うのは、パレート効率性を要請すると、あとは予算集合をどのように割り当てるか、という問題に変換できて、そこで衡平性や独立性などを使ってルールを絞る感じになり、とても分かりやスクエレガントな所です。
2017-11-07 22:20:33上に出てきた単語の意味が分からない場合は、この本をどうぞ
幸せのための経済学――効率と衡平の考え方 anlyznews.com/2012/09/blog-p… @anlyznewsさんから
2012-09-16 07:33:14