マジカモンスター　エピソード「山賊狩り」

たゆさい @tayusai

🐍Magicka Monster　エピソード「山賊狩り」 pic.twitter.com/4IvtXPnzd9

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内戦、ドラゴン、吸血鬼。そしてこれらに乗じて略奪を働く山賊達。混乱の極みにあるスカイリムの治安は最悪の状態であった。１ pic.twitter.com/8RtrUBKEzZ

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「ひひひへへへ」「全く、最高の収穫だったぜぇげへへ。護衛も付けずに旅とは随分と不用心なこって。そんな頭の悪いバカは死んで当然だよなぁ」街道を大手を振って歩く山賊の一味。彼等は皆笑顔である。それは何故か？２ pic.twitter.com/7P8wZFkr6A

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彼等の後ろに注目していただきたい。そこには横に倒され、略奪され尽した荷車と変わり果てた姿のカジートの亡骸があるではないか！？　つい先ほど、山賊達は荷物を運ぶ道中であったカジートの行商人を襲ったのである。なんたる悪逆か！３ pic.twitter.com/RnPqkvlYRn

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「大体俺はネコが嫌いなんだよ。臭くてしょうがねえ。スクゥーマは好きだがなぁ」「ギャハハ！」笑う山賊。だが彼等の前に立ち塞がる者がいた。「ん？何だありゃ」それは小柄な女だ。右手には赤く輝く透明の剣、左手にはドワーフ製の杖。髪は緑瞳は緋色。頭に被るはとんがり帽子。４ pic.twitter.com/K8M3lHswjH

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女は不敵な笑みを浮かべて言った。「こんにちは山賊の皆さん、あたしは『オタマ・ブランシェ』と言います。あんたら最近ここらでたっぷり悪さしてるらしいじゃないですかぁ。だからその首そこそこの懸賞金がついてるんでぇ……ちょっとあたしにくれませんかぁ」５ pic.twitter.com/tirOyBNxi6

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「んだテメェふざけた事抜かしやがってッ！着てるもん全部剥いて輪姦した後にぶっ殺してやるッ！」山賊一斉に武器を取り、オタマに襲いかかる！６ pic.twitter.com/F3LaUoALrf

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戦いの始まりだ！オタマは迫り来る山賊を前に怯む事は無い。彼女は左手に持つドワーフ杖『レッドフラワー』にマジカを注ぐ。杖先に赤色のマジカ球が出現！破滅的なマジカエネルギーが収束する！７ pic.twitter.com/YtFTgpcILF

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「死ねやッ！」山賊達がオタマに斬り掛かろうとしたその時！「はぁッ！」オタマ一喝しながら地面に杖を突き刺し、収束マジカ球を炸裂！緋色の爆発が山賊を包む！「げびゃッ！」「アガババーッ！」８ pic.twitter.com/pBHEEzKHww

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山賊達は緋色の炎に包まれながら吹っ飛ぶ。その殆どが即死だ！だが一人生き残りがいる。オタマはその山賊に向かって跳び、右手の魔剣『レッドバイパー』を叩きつける。「ぶゲッ」剣からおぞましきマジカが流し込まれ、山賊は絶命！９ pic.twitter.com/bgvFPmbZbf

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「な、何じゃありゃあッ！」残りの山賊達は恐怖する！「ひ、怯むんじゃねぇ！所詮は小娘一匹だ！囲め囲め！」山賊はオタマを包囲。一斉攻撃を仕掛けようとする！あれほどの爆発の後だ、もうマジカは残ってない筈。山賊達はそう考えていた。１０ pic.twitter.com/IwKtuOVN2e

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だがその見込みはこの女相手には甘すぎた。オタマは天を仰ぎながら全身からマジカを滲ませた。「グゥルルル……」獣じみた唸り声を上げ、オタマは一気にマジカを解き放った！「がぁあ！」「ぐわわーッ！」衝撃波！山賊達はまたも吹き飛ぶ！１１ pic.twitter.com/zCY9Tqk3tv

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だがこの衝撃波はその前の爆発ほどの威力は無かった。山賊達は何とか起き上がり、オタマの方を見た。そこには緋色の炎を纏う怪物がいた。怪物は獲物を食らう前の蛇のごとき笑みを浮かべている。１２ pic.twitter.com/7tSsaTFEPr

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「さて、それじゃ、死ねや」怪物から笑みが消えた。アカヴィリの刀の如き鋭い殺意が山賊達の精神を抉った。「あ……あああ……。アアアアーッ！」山賊達は恐慌状態に陥った。蜘蛛の子を散らすかのように散り散りに逃げた。１３ pic.twitter.com/vswFcz1rCQ

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だがそれを逃がすオタマでは無い。右手のレッドバイパーを消失させ、掌を山賊達に向ける。そこから何発もの緋色の光弾が放たれ、山賊を貫いていく。「ががッ！」「ぎゅおあッ！」「ばぐぁッ！」「ごばぁッ！」「ぶばッ！」「ごおヴぉッ！」「ばおんッ！」「べぇいッ！」断末魔の嵐。１４ pic.twitter.com/p8WAGcA75l

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「あああ、アカトシュ様キナレス様ディベラ様ステンダール様ジュリアノス様マーラ様アーケイ様ゼニタール様ッ！許してください助けてくださいぃ！」山賊の一人はうずくまりながらひたすら懺悔する。「おい」その後ろから声。１５ pic.twitter.com/0p4m40DUcC

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山賊が恐る恐る振り返るとそこには緋色の怪物が見下した目線を向けていた。「さんざん人殺しておきながら自分がヤバくなったら神頼みか？随分と都合がいいなぁそりゃあ」「ああああ……アアアアアアアアッ」山賊は発狂した。１６ pic.twitter.com/8gyPGXtPjs

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こうして山賊達は全滅した。まだ戦いが始まってから数分も経っていないであろう、一瞬の出来事だった。街道には山賊達の骸が数多く転がっていた。オタマはその中からリーダー格と思われる男の死体をなんとか探し出し、その首を切断してバスケットの中に入れた。１７ pic.twitter.com/tw5Z5C6H2A

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「さあてこれでいいかなっと。これ見たらスクヨも喜ぶだろうなヘヘヘ」オタマは首バスケットを持ち、その場を後にした。スカイリムの雨は冷たいが、それも彼女にはまるで気にはならぬ。この山賊に掛かった懸賞金に思いを馳せ、オタマはにんまりと笑うのであった。１８ pic.twitter.com/dLoCtnmqkq

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終わりです