【極論!】4000万人
前夜までのTLは、「原発のない普通の国で暮らしたい」~のまとめをお気に入りしました、というのが溢れまくって埋もれてしまったので、もう追わない(´Д`) Togetterの注目のまとめになるつのは、なんだかいろいろエラいことだ(´・ω・`) もう無双はしないよ!と虹を出したいw
2011-03-28 13:34:414000万という数字がおかしい、でたらめ、という指摘が多かったので、そこらへんの補足をちょっとだけ原発のない~のまとめのタイトル部分に足してみた。
2011-03-28 13:36:05原発がない暮らしをすると人口4000万に、というのはもちろん言うまでもなく論点を分かりやすくするための極論なのだが、出発点は「原発の提供電力は安い」を前提にしている。代替電源はそれより高い&原発廃炉の費用は税か電力料金に転嫁されて受益者負担になるはず。
2011-03-28 13:38:55特に製品価格が上昇するので、例えば家電などで言えば中国・韓国・台湾など既に価格競争で負けている競合分野は一層苦しくなり、国際競争力は鈍る。企業は生き残りのために海外に転出するか、外資による吸収合併が起こる、というのは自動車業界の再編などから予見できる。
2011-03-28 13:40:51日本の人口は、貿易=製品・部品の出荷によって稼いだ外貨で、国外の食料品を購入することができるようになって初めて増加した(日清戦争後)。明治の日本は農業国から軽工業国になったことで人口増を果たしている(重工業化するにつれて製品価値・収益が上がるので、食料購入力が上がる)
2011-03-28 13:43:10現代はそうしたあらゆる工業輸出品を作るためには電力は不可欠。単に原発がなくなって、それ以前の原発を一切考慮せず、また新造される発電施設の建造コストも考慮しなくていいなら、23.5%の電力減は、代替手段によって補完されるので製造コストに大きな差は出ない。
2011-03-28 13:44:43ただ、原子炉の閉鎖、廃炉を一斉に行う(現実的ではない)、炉齢延長を取りやめて逐次漸減となると、そうした費用は新たに電力使用者に転嫁されて捻出されることになるわけで、電力に依存するあらゆる工業生産品の価格の上昇、競争力の低下は起こる。
2011-03-28 13:46:57これを分かりやすく想像できるように極論したのが「食料購入をするための外貨が稼げなくなった日本」4000万は日新戦争前までの、国外から食料を買えなかった時代の日本の人口で、食糧自給率から算出できる日本が養える人口、として知られている数値に概ね近似。(4000~5000万とも)
2011-03-28 13:48:21もし、その人口にまで減った状態で、それまでと同じだけの生活規模/品質を維持しようと思ったら、1/3の労働力が3倍の仕事をしなければ賄えないことになる。(移民による補充は考慮していない)1/3で3倍働け、もしくは生き残れずに淘汰されるのは2/3、ということになる。
2011-03-28 13:50:02目的は実数の正確さではなく、「事後処理に掛かる費用負担は我々がする」「費用負担は国際競争力を引き下げる」「海外からの食料輸入が減る」を概念として理解できていれば、数値の正確さはこの際度外視して良い、と思ってたんですけど、重箱の隅から世界を見る人がいることを失念してたのは僕の誤り。
2011-03-28 13:51:59食糧の不足については別の考え方もあって、「外貨獲得が減るので海外の食べ物が買えない」の他に「社会全体が物価高になって国内の食料価格が上がり、経済的弱者は国産の食料も買えない」というのがある。だから海外産に走る、安い外国産ばかりが買われる、と考えることもできる。
2011-03-28 13:53:46ただ、海外産が「安い」のは、日本の購買力が高かったからであって、飯買う金が続かなくなったら海外産の食料も買えなくなるので、結局のところ「低エネルギー社会は国際競争力を引き下げ、健康ではない弱者から順に淘汰されていく」というところに帰結するんじゃないかな、と。
2011-03-28 13:55:14よくマンガや映画で、一文無しになった大金持ちが金を持ってたときの習慣が抜けずにつまらないことに虎の子を使っていよいよどうにもならなくなる、って描写があるけど、外貨を稼ぐ能力が下がっていく、と言ってる最中に「海外の安い飯を買えば」というのは、なんとなくそれに似てるなあ、と思った。
2011-03-28 13:57:14まあここにきて「原発の提供電源は安くなかった!」「原発の処理にさらに費用が掛かる!」ということになるなら、原発を閉鎖してもしなくても結局金は嵩むことになる(したほうがさらに嵩む。なぜなら冷却中の炉は電力事業益を生まず、維持作業コストだけが嵩んでいくから)
2011-03-28 14:01:57つまり、原発の先行きに拘わらず、電気料金及び電気を使った工業生産品の価格は上昇し、それによって部品供給を受けている各国の経済も直撃するため、日本が発火点の世界恐慌が、これから起こるのかもしれないし、日本に変わって「部品供給」に乗り出す国が出るのかもしれない。
2011-03-28 14:03:11日本の代わりに部品供給国になった国は、日本が優先的に占めてきた「部品」市場シェアやノウハウを得ることになるわけで(過去の日本が技術移転や現地工場の建設によって技術流失を繰り返してきたように)、「日本がなくても世界は回る」ようになってしまうと、経済的な復興も厳しくなる。
2011-03-28 14:04:46