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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:34:52
    カマドウマが、様々な光合成をやめた植物の種子の運び手となっていることを明らかにした論文を発表しました。自身の中では過去最高傑作の仕事だと思っています。ぜひご覧ください。 onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/np… pic.twitter.com/bwPI6fggor
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:36:21
    このように、動物に食べられて運んでもらい、糞と共に排出される種子散布方法は、動物被食散布と呼ばれ、種子の運び手は、主に鳥類と哺乳類ですが、驚くべきことに親戚同士でもない3種の光合成をやめた植物が、昆虫に種子散布を託すという進化をそれぞれ独自に遂げたことが明らかになりました。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:37:03
    昆虫が動物被食散布による種子の運び手となる例としては、ウェタが有名です。ニュージーランドではコウモリ以外に哺乳類が存在しないため、哺乳類の占めているはずのニッチが空いていました。そのためバッタの仲間が巨大化して、それが種子の運び手としても機能していると言われていたのです。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:37:23
    言い換えれば、バッタの仲間が種子の運び手として機能するためには、哺乳類が存在しないような特殊な環境における独自の進化が必要だと考えられてきたのです。このような直翅目による種子散布の例は、地上で生活する哺乳類がいる地域においては世界で初めてのものです。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:38:11
    寄生植物の種子は、栄養を蓄える必要がないために非常に小さく、埃のように風で舞うことで散布されると考えられてきました。しかし、光合成をやめた植物の生育環境は暗く風通しの悪い林床のため、風に種子散布を頼るのは非効率的です。そこで、動物に種子散布を頼るようになったと考えられます。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:38:50
    しかしながら、寄生生活を営んでいる彼らには、あまり資源に余裕がありません。このため鳥類や哺乳類が好むような、栄養に富んだ果肉や目立った色の果実を作ることができず、次善の策として、質の低い餌資源でも利用してくれるカマドウマを、種子の運び手として雇ったのかもしれません。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:39:06
    実際に、一般的な種子の運び手である鳥や哺乳類の仲間は、これらの植物の果実に気が付いて触れることもありましたが、食べようとはしませんでした。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:39:32
    なお、ギンリョウソウに関しては、「ギンリョウソウにとってモリチャバネゴキブリは“かけがえのないパートナー”である」と最近報告されましたが、ギンリョウソウは、今回の調査地を含め、モリチャバネゴキブリが全く生息しない地域にも、多数存在しています。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:39:49
    (ギンリョウソウは、北は北海道から南は沖縄まで分布し、本州でも亜高山帯まで生息していますが、モリチャバネゴキブリは北海道には分布しておらず、本州でも主に平地に生息しています)
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:40:13
    このことと、今回の研究でカマドウマがギンリョウソウの種子の運び手として機能していたことが解明されたことを併せて考えると、ギンリョウソウの種子散布は、特定の昆虫ではなく、その地域に生息している様々な無脊椎動物を種子の運び手として利用しているのかもしれません。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:41:06
    いずれにしても,一般的な種子の運び手である鳥類や哺乳類が果実を食べようとしないのは非常に興味深い特徴です。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 15:41:55
    今回の親戚同士でもない光合成をやめた植物のカマドウマ散布の発見は、光合成をやめるという進化(とそれに伴う種子の小型化や、風による種子散布が非効率的な暗い林床環境への進出)が、昆虫による被食動物散布という特殊な生態への収れん進化を促したことを示唆するものです。
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 17:45:54
    光合成をやめた植物の種子散布関連では,.いろいろと面白いネタがたくさん手元にあるので,ちょっとづつ吐き出していけたらと思っています.
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 18:09:08
    どんな感じの光合成をやめた植物が,カマドウマに種子を運んでもらっているかということで,キバナノショウキランの花と果実を紹介.花の時期は上を向いていますが,果実の時期になると子房の柄の部分が垂れ下がって,地面に接するようになり,地表性の動物に食べられやすいようになっています. pic.twitter.com/lOoWLqmF1f
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 18:13:03
    ちなみに先ほどのキバナノショウキラン.先ほどのような小さな株が多いけれども,たまにとんでもない大株をみることができます.一生に一度見れるかどうかの超巨大な株. pic.twitter.com/p4ljhnLJMW
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 18:14:19
    一枚目の写真ですらかなりの大株なのですが,一緒にうつっている写真をみていただくとその株のデカさがわかってもらえると思います. pic.twitter.com/kqdMdTE9ql
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-10 20:00:56
    ツイッターの「面白い」「カマドウマの見方が変わった」などの意見はとてもうれしい.個人的には元からカマドウマに嫌悪感はないのですが笑.ハリガネムシに操作されたカマドウマが渓流魚の餌になっていることを突き止めた佐藤さんは,ハリガネムシは好きだけど,カマドウマは嫌いらしいです(笑).
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-11 14:09:52
    カマドウマに種子を運んでもらっている光合成をやめた植物,2種目の紹介はキヨスミウツボ.この植物も花の時期も果実の時期も全く植物に見えない面白い形をしています.1属1種と言われていますが,複数の隠ぺい種がある可能性があることが示唆されています. pic.twitter.com/yJ1Ke5IIy1
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-11 14:10:49
    現在,寄生相手となる植物の違いによって,種分化しつつあるという仮説を検証するため「種内倍数性多型をもつ全寄生植物キヨスミウツボの系統地理に関する研究」というテーマで科研費をいただき,研究を進めているところです.
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-11 14:14:38
    キヨスミウツボ,最近まで液果をつけることすらわかっていませんでした(寄生植物なので風散布という思い込みからでしょう).動物散布を示唆する状況証拠や種分化の可能性は「キヨスミウツボの生活-中西收-小林禧樹-黒崎史平」で初めて示されました.
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-11 14:18:44
    「キヨスミウツボの生活」は非常に読みごたえのある本です.私の研究にもこの本著者の中西さんが協力してくださっています.ちなみにこの本は神戸を舞台に書かれたもので,私が神戸に異動してこともあり,これからこの個体群でいろいろと共同研究させてもらえるのではないかと思っており,楽しみです.
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-12 14:56:57
    カマドウマに種子を運んでもらう光合成をやめた植物.最後に紹介するのは,光合成をやめた植物の中では最も有名なギンリョウソウです.その幻想的な姿から「ユウレイタケ(幽霊茸)」や「水晶蘭」との別名があります.ムーニンのニョロニョロに似ていると話題になることもありますね. pic.twitter.com/w0e5GhxKT2
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-12 14:58:01
    ユウレイタケ(幽霊茸)との別名がありますが,れっきとした植物で,なんとツツジ科に属します.
  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-12 15:03:14
    ギンリョウソウの果実も非常に面白い姿をしています.こちらは「目玉おやじ」みたいという意見をよく耳にします.キノコに寄生する光合成をやめた植物のなかでは,最も目にする機会が多い植物です.春~初夏,里山などの林床に目を凝らしてみると出会えるかもしれません! pic.twitter.com/GAwE9cEgVB
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  • 末次 健司 @tugutuguk 2017-11-13 16:38:21
    「カマドウマは種子の運び手論文」の詳しい解説を書きました.こちらも渾身の力を込めて執筆しました.ぜひご覧ください.「光合成をやめた植物3種の種子の運び手をカマドウマと特定 ―風も鳥も哺乳類も手助けしない植物の種まき方法― kobe-u.ac.jp/research_at_ko…」論文リンク(dx.doi.org/10.1111/nph.14…) pic.twitter.com/fY7mp1MIvu
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