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11/3より沖縄科学技術大学院大学(OIST)で開催される「人工知能美学芸術展」に三輪眞弘教授が参加します。 三輪教授は名古屋学芸大学の小笠原則彰教授による「二人だけのまたりさま 人形版」を展示します。 iamas.ac.jp/activity/ai-ar… pic.twitter.com/TVAKxvSpor
2017-10-27 11:55:22人工知能美学芸術展初日の朝を迎えました。 pic.twitter.com/FyN5TNtv5Z
2017-11-03 08:28:15こちらから人工知能美学芸術展のスケジュールを確認できます。→groups.oist.jp/ja/aiaae#sched… これよりコンサート「機械美学音楽」Part 1:三輪眞弘「みんなが好きな給食のおまんじゅう」が始まります。
2017-11-03 14:29:04「またりさま」プレゼンテーションです。 三輪:今回発表する3つの作品の共通点は「自律分散システム」。同じ機能を持った小部分の集合全体としての「ふるまい」をする。
2017-11-03 14:57:26三輪:「虹機械」の説明をする。16分音符が繰り返されている。それぞれの音符は、その一つ前の音符と次の音符を比較して、次の音符を決める。何と比較するか、五度圏サークルの距離によって次の自分の位置を決める。
2017-11-03 14:59:14三輪:全体としては、前の距離と離れていたら、より近づくようにプログラムされている。実際のプログラムをお見せする(プロジェクソション)。16の音の鍵盤上の高さがマークされた図がある。五度圏の位置が示された図もある。これを実際に動かしてみる。
2017-11-03 15:01:09三輪:一小節ごとに棒が出て来るが、これは先の五度圏サークルを参照している。中心がどこにあるか、それをループさせる。 この仕組は音符。一つ前の音符を参照してループする輪となる。
2017-11-03 15:03:26三輪:五人の人間が、右回り、左回り、対角線という3つの方向に向かう。前を参照して次の自分の向かう方向が決まる。もちろんこれはコンピュータのシミュレーションで作られている。ある状態で初めて、メンバーがまったく同じ位置にくるのは155回移動した時。
2017-11-03 15:05:15三輪:これもプログラムをお見せする。音の規則は違うが、赤や青が人。計算方法により方向が決まる。それぞれ自分が向いている方向と他人が向いている方向により次の方向が決まる。詳しくはプログラムノートに書いた。
2017-11-03 15:07:25三輪:またりさまの話。またりさま人形は2つの機械がXOR演算を続ける。コンピュータを扱う方には馴染みがあるが、0と1が会った時に、互いが違うと0、同じだと1になるという演算方法だ。人間の場合にはいろんな覚え方がある。鈴とカスタネットを左右のてみ持ったりする。
2017-11-03 15:10:08三輪:今回展示しているのは2台。本来は8人の人間が演算をし続けるのがまたりさまだ。オリジナルの8人でやるまたりさまを実際に演奏してもらう。名古屋学芸大学の有志のチームと鶴見幸代さんに演奏してもらう。
2017-11-03 15:12:11三輪:もともとまたりさまはアルゴリズムを模倣する人間のためのものだったが、これをさらに機械で出来ないかと思った。XOR演算をして、さらに最後に叩かれた肩を覚えてないといけない。つまりメモリーが必要、1bitの機構。
2017-11-03 15:30:07三輪:センタービルの入り口においてあるまたりさま人形をお見せする(上から見た図)。パイプの部分が出力となる。水がどちらから出るかで0と1を表している。その結果がクロスして向かい合ったまたりさま人形の入力に入る。水が落ちたらパイプをつたって反対側に落ちる。同様のことが反対側でも起る
2017-11-03 15:32:31三輪:正面から見ると、水が右から流れるか左から流れるかで、天秤の傾きが決まる。これが自分の最後に出した情報を記憶するメモリ。天秤の状態によって内側か外側かが変わる。1の状態で入ってきた天秤が傾くとそっち側に傾く。
2017-11-03 15:33:58三輪:これで立派なXOR演算がせいりつしている。水が溜まる部分があって天秤があって、どちらに水が流れるかが決まる。是非このプロトタイプを見てほしい。残念ながら今回は動いている所はお見せ出来ない。アルゴリズミックコンポジションの一つの形としてまたりさまを作ってきた。
2017-11-03 15:35:53三輪:いつも思うことは、アルゴリズムで、論理で出来上がった音の構造物を人は音楽だと思っているのか。時として作曲家ですらそういうものを音楽だと信じていない。僕自身はこういうものこそ本当の音楽だと信じている。僕にとっては長い間音楽は人間の感情表現の道具だった。
2017-11-03 15:37:23音楽は人間の奴隷のような扱いを受けてきたようにも覚える。バッハが自分の心の熱さを表現するために音楽を書いたとは思えない。僕は音楽は人間のためのものということではなく、宇宙の森羅万象を人間が直感するための方法だと考えている。
2017-11-03 15:38:38三輪:人間には宗教という物語においてそういうものを直感してきた。芸術と人工知能を考える時、人間の価値や意味が一つの議題となる。人間の親子でもそうだが、自身が宇宙の森羅万象を捉えられるなら、、、
2017-11-03 15:40:09三輪:僕の音楽は人間の存在の形式と機械の存在の形式との境界線のようなものだと考えている。 音波によって音楽は成り立っている。聴衆によって成り立つという不思議な信仰がある。僕はそうは思わない。人間にとっての音楽は人間による演奏だけだと信じている。
2017-11-03 15:41:42三輪:なぜなら今のところなのか永遠になのかわからないが、祈るということは人間にしか出来ないからだ。
2017-11-03 15:42:14続いてPart 2:古川聖 「数による音楽」より フラクタルミュージック(非線形構造) 1992 「建築が夢みる音楽」〜建築空間の体験を聴く〜 の上演となります。
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