人はなぜ依存症になるのか　子どもの薬物依存

aikider @sayoarashi

人はなぜ依存症になるのか？子どもの薬物乱用　―松本俊彦

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拘置所からの手紙「出所すると別人になってしまう」「みんな簡単にやめているのに、なぜ自分だけが・・・」

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人はなぜ依存症になるのか？ 「ネズミの楽園」実験（B.アレグザンダー, 1978）

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「薬物は１回やったら依存症になる」というのは学校でも言われているがこれは事実ではない。アルコール、手術後の鎮痛剤。使用しても普通は依存症にならない。

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ネズミの楽園…植民地ネズミと楽園ネズミに、普通の水とモルヒネ水を与える→植民地ネズミのほうがモルヒネ水を好む。

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依存症者はなぜ快楽に「飽きない」のか？

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正の強化？…実はどんな快楽も「飽きる」

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負の強化のほうが大きい。苦痛の緩和の効果。

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自己治療仮説…依存症の中心には「痛み」がある。（カンツィアン、アルバネス2008）

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なぜその物質を選択したのか？ 薬物依存症患者の５５％に併存精神障害 その大半は薬物使用開始前から存在

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大麻よりハードな薬物はやらない、と言う人が多い。さまざまな薬物をやったことがあった人でも、強い薬物を選択するとは限らない。より強い快楽を求めてより強い薬物を使用しているというのは誤り。

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併存精神障害の治療は併行治療すべき。一方がもう一方をより悪くしている。

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重複障害①気分障害：不眠、不安、焦燥への対処。アルコール・BZ。意欲低下への対処。覚せい剤、市販鎮咳薬。

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重複障害②統合失調症：幻聴、妄想への対処。大麻、アルコール。陰性症状への対処。カフェイン、ニコチン

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医療観察法の病棟では統合失調症＋薬物依存症がみられる。薬剤性精神病ではなく統合失調症を合併していることが多い。

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重複障害③摂食障害：食欲抑制。覚せい剤、コカイン、市販薬、カフェイン、ニコチン。浄化行動促進。アルコール。過食回避のための睡眠。BZD→脱抑制で過食。

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パブロンゴールド（通称金パブ）

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重複障害④PTSD：感覚過敏への対処→化学的解離。アルコール、BZD。フラッシュバックへの対処１意識シャットダウン。BZD過量服薬。FBへの対処２→解離症状の減少。覚せい剤、ブロン錠

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薬物を急にやめるとトータルの生活機能が下がってしまうことすらある。

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重複障害５ADHD：乱用薬というよりは治療薬。ADHDを伴う薬物依存者の選択率が高いのはコカイン、覚せい剤である。ニコチン常用者も多い。

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なぜ「やめ続ける」のが難しいのか？～代わりの「松葉杖」が必要～

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精神科医は薬理作用に目が行きがちだが、むしろ「それは何をもたらしてくれたか」に目を向けるべき。

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子どもが薬物乱用へ至る道 被虐待歴 就学前の多動粗暴傾向 学校でのいじめ 学校生活での達成感不足 両親の不和 親のアルコール・薬物乱用 本人の飲酒・喫煙 うつ・不安・自傷行為 薬物乱用をする友人

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後方視的には、ほとんどの例で薬物使用の１ヶ月前にうつ、不安、自傷行為などがみられている。

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自傷経験のある１割のハイリスク中高生の言葉「自分を傷つけるだけで人をっ傷つけるわけじゃないんだからクスリを使いたい人は勝手に使えばいいと思う」