- uchida_kawasaki
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論文:福島の小児甲状腺癌の成長パターンの比較解析(山下・鈴木・神谷ら) jamanetwork.com/journals/jamao… 「若年甲状腺癌患者のがんの成長はサイズが大きくなると抑制される」(右のグラフ)だって。サイズのみ、浸潤とや転移を考慮しない単純モデルでスクリーニング効果、過剰診断論にお墨付き。 pic.twitter.com/VY4UTLvyET
2017-11-18 22:48:43@sinwanohate これもまた、1巡目「のみ」の解析ですね。Invited Commentaryでは、放射線影響なしの真の有病率だ、という認識になってしまっています。ただ、FNAC陽性の甲状腺がんの侵襲度の予測はできないし、成長が遅くなるものがあったとしても現行の治療ガイドラインに従うべき、と。 jamanetwork.com/journals/jamao… pic.twitter.com/6GaFnLBHqL
2017-11-19 06:55:43福島医大の1巡目データ新論文は、緑川早苗氏が筆頭著者、連絡・責任著者。 Comparative Analysis of the Growth Pattern of Thyroid Cancer in Young Patients Screened by Ultrasonography in Japan After a Nuclear AccidentThe Fukushima Health Management Survey jamanetwork.com/journals/jamao… twitter.com/sinwanohate/st…
2017-11-19 06:59:53「核事故後の日本で超音波スクリーニングを受けた若い患者における甲状腺がんの成長パターンの比較解析:福島県民健康調査」 jamanetwork.com/journals/jamao… 1巡目の悪性・疑い116例の一次検査と二次検査でのエコー画像での腫瘍径を比較し、変化が -10%(7) ±10%(81) +10%(28) の3グループに分類。 pic.twitter.com/x6Hox5izHJ
2017-11-19 07:09:00116例中、39人が男性、77人が女性。 検査時平均年齢16.9歳。 平均観察期間は0.488年(0.077〜1.632年、中央値0.461年) 平均腫瘍径は一次検査で13.5mm、二次検査で14.2mm。 観察期間は、腫瘍径の変化%、体積変化の対数指数いずれとも有意な相関なし。 pic.twitter.com/Tjxhq7LMsW
2017-11-19 07:18:14腫瘍最大径の変化%と体積変化の対数指数は、年齢との有意な相関も見られなかった。 (検査時11歳で1人、腫瘍径が150%近く増大している。承前のFig 2と合わせると、二次検査までの5ヶ月弱で150%近く増大ってことかな。) pic.twitter.com/kxHXmTactc
2017-11-19 07:24:44Fig 4A:一次検査の腫瘍径12.4mmを境に腫瘍径大小の2グループに分けた解析では、腫瘍の年間成長係数が腫瘍径小グループで0.220、腫瘍径大グループで0.010と、成長係数に有意な負の相関が見られ、時間と共に成長率が減少すると示唆された。 pic.twitter.com/3XKtfdxsD7
2017-11-19 07:42:01Fig 4B:腫瘍体積の成長カーブ。 成長係数および、成長停止期間での腫瘍体積(腫瘍径大のグループでの代表的な体積である3.86 )を用いて、腫瘍径が5mmから成長停止期間に到達するまでの平均年数を推計したところ、8.0年(5.1〜17.6年)だった。 pic.twitter.com/BeiCdQ3kzL
2017-11-19 07:50:56この研究では、悪性・疑い例の76%(グループ1と2)で、一次検査と二次検査の間で腫瘍径の増大が見られなかった。腫瘍径が増大した24%(グループ3)では、腫瘍径が増大するにつれ、成長係数が有意に小さくなったが、グループ3ではグループ1と2よりも成長の初期段階の腫瘍が多いと示唆される。
2017-11-19 07:55:18この研究では、超音波スクリーニングで見つかった甲状腺がんの多くで成長が直線的でなく、若い患者でさえも成長が停止し、5mmから成長停止までの期間が平均8.0年であることが示された。
2017-11-19 08:02:29この研究の欠点 ①平均観察期間が0.488年(約半年)と短かったので、成長速度が遅い腫瘍が、腫瘍径に変化なしのグループ2に誤分類された可能性がある。 ②腫瘍の進行の目安として腫瘍径を用いたが、腫瘍径の変化は腫瘍体積やがん細胞増殖を正確に反映するわけではない。 ③116例中102例のみで手術施行
2017-11-19 08:08:17(この論文では、福島では被ばく線量がチェルノブイリよりずっと低く、1巡目結果は放射線影響ではなくスクリーニング効果によるものだということをJAMA読者にお伝えしつつ、その「放射線影響なんて有りえないグループでのデータ」では、小児の甲状腺がんの「多く」は8年で成長停止することを示した、と
2017-11-19 08:15:03@ytkhamaoka さんによる問題点指摘
1巡目→2巡目の成長も同様に分析できるはず。1巡目、見えなかったのをどう扱うかが問題だが。 twitter.com/YuriHiranuma/s…
2017-11-19 07:28:13半年で10mm程度→24mmに成長した例もあり。 小さいガンの方が成長が早い。 分析はいずれも相関係数=他の要因を考慮していない。 なぜかFig4では直径、成長率という量的変数間の相関にSpeaman順位相関。 5mm以上のみを分析していることを無視した分析→全体でみたときの相関は過小評価の可能性大
2017-11-19 11:21:14FMU某氏と8月に国際疫学会@埼玉であったところ、濱岡の批判に対してそのうち論文をだすとかいっていたのが、これのこと? FMUが津田論文を批判したレターを濱岡が批判したレター journals.lww.com/epidem/Fulltex… 一次と二次の比較もしくはデータ公開しろというもの。
2017-11-19 17:19:08上記論文を引用した論文
「福島県民健康調査データベースに基づく若年患者における甲状腺癌の増殖パターンの再考」
スコット・マニング氏 シアトル小児病院
Rethinking the Growth Pattern of Thyroid Cancer in Young Patients Based on the Fukushima Database jamanetwork.com/journals/jamao… Scott C. Manning Seattle Children’s Hospital
2017-11-19 07:59:24"The overall radiation exposure from the Fukushima accident was much less than that from the Chernobyl accident in 1986 and the high incidence of carcinoma detected was believed to be a result of the unprecedented scope of the ultrasonography screening program rather than from -
2017-11-19 08:08:06any radiation effects. These findings potentially create cancer risk anxiety in the affected region and possibly imply that a significant proportion of pediatric well-differentiated thyroid carcinomas become dormant or quiescent and never present with clinical disease."
2017-11-19 08:09:07Invited Commentary twitter.com/YuriHiranuma/s… pic.twitter.com/5NWTHZZIt6
2017-11-19 08:23:15シアトル小児病院の耳鼻咽喉科専門医であるScott Manning氏 seattlechildrens.org/medical-staff/… は、Invited Commentaryで、「公式見解」を鵜呑みされ、福島データは実質、真の有病率を示しており、それがこれまでの報告よりずっと大きいことは興味深い、と述べられている。 jamanetwork.com/journals/jamao… pic.twitter.com/ILTMISZWyH
2017-11-19 08:36:05また、今後のデータ報告を楽しみにしている、とも述べられているけれど、さてはて、これまで2巡目データ「のみ」の解析はまったく行われていない中、2巡目結果でも同様の解析を行う予定はあるのでしょうかね?また、どうせなら、観察期間がもっと長いはずの「別枠」データも入れるとよろしいですね。
2017-11-19 08:39:08Manning氏は、現在、細胞診で診断された甲状腺がんのどれが侵襲性が強くて小児患者の長い人生での将来の健康に悪影響があるか、またどれがおとなしいがんなのか、ということを予測することはできないため、この興味深い研究には、現行の診療ガイドラインを否定する要素はない、と締めくくられている。
2017-11-19 08:47:43