創作荘ラインTRPG『ソーセージ・ケイブ』シナリオ７『天馬の羽根』セッションダイジェストその１３～１５

ぞろ目の八ことマスケッター（旧1d6） @hm1d6

#創作荘ラインTRPG　『ソーセージ・ケイブ』シナリオ７『天馬の羽根』セッションその１３～１５ 　ダークエルフ過激派五人衆の内、実行部隊の責任者レアミウムを倒した一同。すぐに風景が切り替わり、一同は東西南北全てが１０メートルの、まさにサイコロ状の部屋にいた。

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壁に刻まれたエルフ語を、魔女リリィが解読した結果、この部屋には回復アイテムの自動販売機か、雪の妖精の部屋（当シナリオ過去ダイジェスト参照）を直に呼び出せるとあった。早速消耗品を補充し、心身を回復させる一同。 　この区画は、先の三つと違い、部屋同士がドアで直結されていた。

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つまり、廊下がない。しかも、部屋の間取りは全く同じだった。 　見取図が単純な反面、謎めいた仕掛けは沢山あった。というより、区画そのものが仕掛けでできているといっても良かった。 　最初の部屋を出てまず直面したのは、うずくまるマンティコアの像だった。『肉体美でポーズを決めろ』と

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記された説明板が添えてある。なんのことだか分からず、いまだに保留である。 　次に出くわしたのは標本室で、ホルマリン漬けの不気味な標本が部屋に陳列してあった。一同はここで、標本が、魔法実験と外科手術の二種類から作られたものだと知る。更に、奇妙にも、猿の断末魔の幻聴まで耳にした。

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次の部屋は明らかに浴室兼休憩室で、豪華な浴槽と休憩用のベッドがあり、なんに使うか分からない石でできた直方体があった。盗賊ルーフェス（NPC）が直方体に仕掛けた罠を見破ったが、これまた保留となる。こんな調子で、カードが三枚陳列された部屋や、仮眠室等を経由した。比較的早くに

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判明したのは、この区画には幾つか鍵のかかったドアがあり、それはルーフェスにもお手上げというほどの精密さだということだった。更に、施錠されたドアには、天秤や虫眼鏡（プレイヤー全員には察しがついたが、『柄のついた丸い縁に分厚いガラスをはめこんだもの』と表現）といった印が刻んであった。

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実はこれらの印つき施錠ドアは、先程述べたカードが鍵になっている。カードはドアの印の種類と同じ枚数（三枚）用意されており、同じ印のドアを開けられる。ただ、一同がそれを実行するのは少しあとになる。また、カードを取ろうとする度に、番犬代わりのコウモリヘビの大群を倒さねばならなかった。

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しかし、一同がそれらを把握するのは少しあとになる。 　最初の本格的な転機は、魔王の一人、マルバスとの接触だった。彼はこの区画の主・グリンストンと契約し、快眠できて頭も良くなるベッドを製造していた。マルバスは、新たな試作ベッドを試すよう一同に依頼し、リリィがこれを受けた。

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リリィは寝ている最中に、過去の冒険で蓄積したあらゆるトラウマに悪夢で責め立てられた。しかし、図らずも、標本室で耳にした幻聴が悪夢を晴らすチャイムの役割を果たしていた。この為、リリィはトラウマから解放され、単に生命力を回復しただけでなく基本能力値を一つ選んで原点を一点向上できた。

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試作ベッドが完成したマルバスは、仮眠室のベッドも自分が作ったので、良ければそこでも眠るといいと述べて消えた。一同は早速仮眠室で眠ったが、単に生命力が回復する以外になにもない。しかし、リリィが『幸運』ロールに成功し、空腹なのに気づいた。そこで、一同は食事を取り、それから

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仮眠室のベッドで眠った。すると、夢の中で、浴室にある直方体の縁に手をかけた場面が現れた。そこで浴室に行き、直方体に面した一同だが、事前にルーフェスが見抜いた罠が直方体の天井にあったので、それに引きずられて散々悩んだ。結論は、この直方体は単なる冷蔵庫で、泥棒避けにわざと

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『天井にある穴から手を入れろ』と注意書きが添えてあるだけだった。ルーフェスが見破った通り、確かに注意書きの通りにしたら大ケガをするようになっていたが、冷蔵庫のドア自体は現実世界と同じように開けられる。ただ、一同には（ファンタジーRPGなので）『冷蔵庫』という概念がなかったから

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苦戦した。 　ともかく、一同が中身を確かめると、一本のオレンジジュースがあった。ビン詰で、キンキンに冷えている。一同はそれを入手した。このオレンジジュースは、区画にいる別な魔王、ゼパルの好物だった。ゼパルは、グリンストンと契約して様々な外科手術や魔法実験を繰り返していた。

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その中でも、ペガサスと一緒に捕まった騎手のローホール（シナリオ４『円周の稲妻』参照）は特別な被験者だった。ローホールは、先天的に自分の意思で性別を変える力を持っており、ダークエルフ過激派が何らかの目的でそれを利用しようと考えていたからである。 　ともかく、一同と初対面した

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ゼパルは、酷く暑がっていた。一同がナノバーンの区画で空調システムを破壊していたからである。余り気温が上がり過ぎて、ローホールの手術が延び延びになっていた（ゼパルは一同が破壊したことに気づいていない）。リリィと魔女クレソンヌ（NPC）に目をつけたゼパルは、コスプレお医者さんごっこを

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持ち出した。ちなみに患者役は戦士ニコラとなった。看護師姿になったリリィとクレソンヌが、巨大な注射器をニコラに突き刺す寸前、クレソンヌはゼパルに注射器を突き刺した。実はこの注射器は、魂を吸い出すもので、ゼパルは注射器に魂を取り出されてしまった。しかし、すぐ元に戻った。

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ゼパルとクレソンヌが口論する間に、リリィは元の装備を身につけ、ゼパルと交渉した。区画の情報を教えてもらう代わりにオレンジジュースを提供することで話がまとまり、既述の成行で手に入れたオレンジジュースを渡して商談は実行された。一同はカードが鍵として使われるのを知り、かつ、ペガサスは

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最後の区画にいるとも教えられた。 　こうして、まず天秤に羽根ペンの印がついたカードを入手した一同は、新たな展開を得た。空中に何千本もの鍵が無数に漂っている部屋、シャワーノズルとスイッチが壁に取りつけてあるだけの部屋など再び謎が謎を呼び始める。ここで、一同は、鍵を開けて入った部屋の

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一つで錬金術師エンジャー（シナリオ５『狂乱の金貨』参照）の霊体と会った。エンジャーは、自分の望む世界を作りたいから便宜上過激派に手を貸しているという。そして、彼もまた、オレンジジュースを欲しがっていた。しかし彼は霊体なので、特別に魔力を付与した状態でないと飲めないという話だった。

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こうして、一同は、オレンジジュースに魔力を付与する為に奔走し始めた。その過程で、グリンストンに囚われていたローホールと、更にかぼちゃ人間（本シナリオ過去ダイジェスト参照）を救出する。かぼちゃ人間は、ゼパルの手術で首から下を人間の女性にされ、顔の輪郭だけかぼちゃな

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まま目鼻口耳だけは美人の女性にされていた。ローホールの励ましとニコラへの愛でかぼちゃ人間は今一度ゼパルの手術を受けて人間になる決心を固めた。一同の頼みを聞いたゼパルは、交換条件として仮眠室にある布団やシーツを使って新しい自分用の衣装を作って欲しいと要求した。一同は承諾し、仮眠室で

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作業を始めたが、突然壁に巨大なライオンの頭が浮かび、炎を吐き始めた。どうにか倒したあと、雪の妖精に生命力の回復を頼みに行くと、妖精達は炎の精霊に襲撃されている最中だった。一同が炎の精霊と対決したところで時間となった。