【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第146話「誓紙」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第9巻に収められています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」01】 第146話です。大判・横山光輝「三国志」では第9巻に収められています。希望コミックス版では第26巻、文庫版・愛蔵版では第13巻にそれぞれ収録されています。東南の風が吹き、いよいよ赤壁の戦い、となる前に、玄徳陣営のエピソードが挟まれています。

2017-11-21 12:33:08
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」02】 呉陣営、周瑜の暗殺の魔の手から逃れた孔明。その孔明の帰りを待っているのが玄徳達。城壁から河の向こうを今か今かと待っていますが、まだ孔明の船は見えません。

2017-11-21 12:35:56
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」03】 東南の風に変わったら趙雲を迎えに寄越すように頼まれていた玄徳。風が変わったのは玄徳の方でも認識しており、趙雲は迎えに、約束通り、孔明を救出しています。そのやりとりを見た張飛は、どうして軍師は先々のことがわかるのかと不思議ちゃん。

2017-11-21 12:38:45
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」04】 今と違って、通信手段は限られていますので、救出ナウな情報はすぐにはわからないので、玄徳としては待つだけです。張飛の質問はスルーしていましたが、趙雲の船が来るのが見えました。喜びの表情を浮かべる、玄徳、関羽、張飛。パッと明るくなりました。

2017-11-21 12:41:07
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」05】 さあ、みんなで軍師を迎えに行こうと玄徳。孔明の無事を確認した玄徳は、さっそく、呉と魏の動きを確認します。孔明は、呉はこの風に乗り、魏に一大決戦を挑むだろうから、自分たちも急いで動かねばならないと言います。

2017-11-21 12:42:35
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」06】 玄徳も、いつでも出動できるように準備はしてあるが、何をどうすればいいのかわかりません。すぐに兵を動かしてもよろしいか、という孔明に、玄徳は指揮権を預けます。孔明は早速次々に武将たちに指示を出しはじめます。

2017-11-21 12:44:08
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」07】 まずは趙雲に、3千の兵を連れ、烏林の小道に隠れ、曹操が逃げてきたら前はやりすごし、真ん中を襲えと言います。全滅ではなく中核を粉砕するのが役目と言います。ここで趙雲は質問。烏林には二筋の道があり、ひとつは南郡へ、もうひとつは荊州へと別れます。

2017-11-21 12:46:09
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」08】 果たして曹操はいずれに走るのでしょうか、という問に、孔明は曹操は南郡へ向かいそこから都に帰ろうとするに違いない、と答えます。趙雲はわかりましてございます、とそれ以上の余計な質問はしません。続いて孔明は張飛に命じます。おう、と応える張飛。

2017-11-21 12:47:45
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」09】 張飛も3千の兵を渡し、夷陵の葫蘆谷(ころこく)に兵を伏せて待機。曹操は南夷陵をさして逃げてきて、雨晴れてのち、葫蘆谷で食を取るだろうから、その時の炊煙を目がけて一気に攻めかかれと言います。ここで張飛も質問タイム。

2017-11-21 12:50:53
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」10】 雨が上がった後、曹軍はそこで食事をするんですか?と確認。さよう、と即答する孔明に、張飛はわかりました、と答えるのが精一杯。なぜそこまで細かくわかるのか疑問なんでしょうが、ここでそんな質問をする雰囲気ではないのは察していたようです。

2017-11-21 12:52:30
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」11】 孔明は、糜竺、糜芳、劉封に、船を集めて江岸をめぐり、魏軍が混乱に落ちたと見たら軍需食糧を全て奪うようにと命じ、劉琦には、武昌を守り逃げてくる兵がいたら捕虜にしち味方に加えられよと言います。

2017-11-21 12:54:44
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」12】 玄徳と孔明は、樊口(はんこう)の山頂から、周瑜が指揮する大江上戦を見物しましょう、と言い、ひととおりの指示を出し終わります。しかし、ここで一人命令を受けていない人がいます。誰あらん、関羽雲長です。

2017-11-21 12:56:35
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」13】 軍師、と呼びかける関羽。すました顔でなにか、と言う孔明。ここで関羽が何かいうだろうなということは予測済みと見えます。関羽は自分にはなんの命令もない。今までは常に先駆けを命じられていたのに、今度はなにゆえ命じないのか、と尋ねます。

2017-11-21 12:58:05
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」14】 この場では関羽のことが一番めんどくさい案件なので、一番最後にとっておいたのでしょう。孔明は関羽も用いたいのだが、ひとつ気がかりがある、と言います。なんのことだ、と関羽。

2017-11-21 12:59:25
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」15】 関羽は、その昔、曹操に気に入られ、大切にされた。今でもその恩は感じているはずだ、と言います。これに対し、関羽は、その恩は白馬の陣で顔良、文醜を斬って報いたつもりだ、と言います。

2017-11-21 13:01:57
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」16】 そうはいうものの、と孔明。曹操が戦に敗れ、無残な姿を目の間にさらした時、お主は曹操が斬れるかな、と投げかけます。斬れまする、万一私心に動かされたならば、潔く軍法に服す、と関羽。

2017-11-21 13:05:15
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」17】 見かねた玄徳がここで助け舟を出します。関羽ともあろうものが留守を命じられたとあれば、世間にも部内にも面目が立つまい、と言います。孔明は、ならば、万一にも軍命をおこたることがあればいかなる罪にも服すべしと誓紙を差し出せ、と言います。

2017-11-21 13:06:51
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」18】 関羽は、よろしい、と言って、誓紙をしたため、孔明に渡します。それを見た孔明はけっこう、と、関羽に華容山(かようざん)にひそみ、峠の方には火をつけ、柴を焼かせて煙を上げて待ち伏せせよ、と命じます。

2017-11-21 13:08:42
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」19】 峠に火煙を上げたら逃げてきた曹操は驚いて別の道をとるのではないのか、と関羽。孔明は、いやいや、兵法には表裏と虚実があるといいます。曹操はその虚実の論に詳しい人物。煙を見たら、敵が人がいると見せかける偽計と読んであえて進んでくるだろうと。

2017-11-21 13:10:29
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」20】 敵を謀るには敵の知能の度を計るをもって先とす、と曹操の性格をも読んだ策というわけです。わかったら直ちに行動に移せと孔明。関羽は納得したか、任務に向かいます。

2017-11-21 13:11:52
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」21】 一連のやり取りを見ていた玄徳は、やはり関羽は行かせないほうが良いような気がしてきた、と孔明に言います。関羽は情に厚く義を重んじること人一倍な性質。ああ言って差し向けたが、その時になって曹操を討てないかもしれない、と。

2017-11-21 13:13:22
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」22】 孔明は討てないでしょう、と即答。えっ、と驚く玄徳。孔明は、天文や人相を見るに、曹操の隆運は衰えるものの、命数はまだ続きます、と言います。つまり、この戦いでは曹操は死なないと見ているわけです。

2017-11-21 13:14:47
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」23】 ならば、関羽がまだ昔受けた恩に報じたい気持ちが残っているならば、ここでその人情を尽くさせてやるほうが、関羽も吹っ切れ、関羽のためにも良いかもしれないと孔明。この後の関羽の行動を読み切っているようです。

2017-11-21 13:16:10
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【横山光輝「三国志」講座146「誓紙」24】 そこまで考えて、と玄徳。孔明はそれには沈黙を持って応え、再度、樊口の山頂で戦を見物いたしましょうと玄徳を誘います。 玄徳側の準備も進められ、決戦の時が近づきます。この続きはまた次回。 今回はここまで。

2017-11-21 13:19:36