強姦被害者は「死ぬほど抵抗しないと同意と見なされる」系都市伝説について。
「死に物狂いで抵抗しなかったから同意があった。よって無罪」という判決が山ほどある旨のツイートが回ってきた。これよく聞く都市伝説だけど、被害者が強く抵抗していないことを一つの要素として考慮した無罪判決がしばしば見られること自体は事実だからややこしいんだよな。
2017-11-20 20:33:04裁判所は多数の事実を総合的に考慮して判決の結論を決めるけど、無罪判決を書くなら無罪方向の事実は、軽重はともかく全部拾って判決文に記載する。結論を決める上で個々の事実がどれだけ重視されたかは明確には記載されない場合が多い。
2017-11-20 20:35:59なので、個々の判決文はそれだけ見ると、「考慮要素は羅列されているが個々の要素の重みが分からないので判断過程がよくわからない」ということが多い。そこを多少なりとも理解するには、多数の判例を読んで共通の傾向を析出する必要があったりする。率直に言って素人には無理。
2017-11-20 20:40:07だから、素人が生半可に判決文なんか読むと、「強く抵抗しなかった。よって同意があった。よって無罪」式の乱暴な読み方をしてしまうことがあるが、これはもう仕方ないという気がする。裁判所も敢えて判断基準をブラックボックス化して裁量を保っている面がないとはいえないし。
2017-11-20 20:43:27供述の信用性の判断に関わる事実認定では、広いうる限りの事情を拾う。とくに無罪判決書く=検察官控訴だから、裁判官は何でもかんでも書いてしまったりする。 抵抗の程度は、他の認定可能な客観的事実と被害者の供述の整合性がないときに、付け加えて言及する程度の位置付けなのに、「死ぬほど抵抗
2017-11-22 04:37:16兎にも角にも、強姦・強制わいせつ被告事件で「死ぬほど抵抗しなかった」を理由に無罪になったケースはないです。 無罪になるのは、犯罪となるべき事実の認定ができない場合(その最たる証拠となる被害者供述について、裏付けとなる客観的事実が認定できないことも当然含めて)で、それがすべて。
2017-11-22 04:44:40要は「死ぬほど抵抗する必要はない」ってことです。本当に死んだらシャレにならんので、死ぬほど抵抗しなくてもいから、直後の通報とそれから始まる現場の保全で、客観的事実の認定のための資料を集められるようにしてくれぃ。
2017-11-22 04:49:07ぶっちゃけ、死に物狂いで抵抗しなかったら無罪ってんなら、我々ってばめっちゃ商売しやすいっすわ。被疑者被告人が、その死に物狂いの抵抗とやらで怪我してなきゃ無罪じゃん。
2017-11-22 04:51:36@un_co_the2nd 死ぬほど抵抗しなければならないという話が広まると、死ぬほど抵抗したがために殺されてしまう事例が出るのではないかと心配にもなります。
2017-11-22 04:52:57裁判所・裁判官って、ある事実があるならばある要件を満たす認定が可能、という類型のものについて、ある要件を満たさない理由としてある事実がないことに言及しなきゃいけない病にかかってるよね。
2017-11-22 08:43:56