サブカルをダメにしているのは「オタク」なのか？昔はともかく、今は若者こそおたくではないか

高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

日本のおたくって当初、サブカルファンが自分自身の趣味を追求するものだったはずだが、第一世代がアラシックスになった今、メディアでの取材をやっても出てくる取材を受ける人が自分たちと同年代だったりそれより若いくらいのことが増えている

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さらに、オタクが先人たちなどから伝承したノウハウに、現地のおたくなどが知らなかったと関心していることもある。こういう傾向は、2010年あたりから一気に強まっているように見える。そしてこれは、現代日本を風刺するようなことでもあるように感じる

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オタクが若く新しい代わりに、おたくは年配主体で封建的だが固有の技術や文化があるという構図は、もう成り立っていないのではないか。これはあらゆる面で言えないか。例えば近年のおたく作品は、どのアニメも、原作はみな30代の若手系である。オタク作品は40代以上だ

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最近登場する深夜アニメは原作者が若手だが、視聴者は40代以上である。そして実際、おたく空間では、ゆとり世代が一気に躍進していて、オタクの方がより高齢化しているように見えるのである

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東京に目を向けると、青果市場と電機街に始まり、後のサブカルタウンの礎ともいえる秋葉原はリア充街化が深刻になっている。1990年代と2000年代に華を築いた店や企業の老朽化によるものだ。ひっそりとしている

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日本各地で若年ライダーがグレテいる問題も世代問題を象徴するものだ。二輪はサブカルチャーと不良文化の二つをまたぐ乗り物だった。二輪ヤンキーはファミコン世代までのもの。二輪おたくも団塊ジュニア世代までのもの。サブカルチャーに歪な年齢問題が生じているんじゃないか

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オタク世代の多くは、リア充出身で、それこそ進学校や底辺校のような学校社会が当たり前の環境だった。それを卒業後に軽蔑して、嫌悪して、転向したわけだが、出ていった結果その世代がスッポリ空洞化しているんじゃないだろうか。それがおたくの「急激な若年化」を進めたのでは？

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考えてみればオタクが急増した1995年の若者はバリバリ団塊ジュニアではあるが、日本がやっと不況の始まりを迎えたくらいで、バブル感覚も一部はまだ現役だったわけである。いわゆる「若者が切り盛りするオタク社会」とは団塊ジュニア世代主体のことだった

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エヴァが始まった頃は、昭和からあるおたく世代がアニメ界隈ですらまだ主体で、乗り物とか、科学とか、漫画みたいな娯楽などのお得意様を切り盛りしていた。しかし、その下のオタク世代が大半に偏っていたため、当時のおたく世代が引退すると一気に下の世代に権限が委譲した

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そういうことだと思う。2017年現在は、1990年代のオタクさえ第一線を退いている。つまり若いオタクはもうおたくチルドレンに近い存在になっている。では、おたく社会を見ると、サブカルはおろか乗り物まで、ファミコン世代の存在感がほとんどない。オタク圏にしか影響がないようだ

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いま2chを見ると、若者文化の中心地とされてきた2chも年配ばかり、ヘビーユーザも30代以上が多いが、そんなことは2007年くらいにはありえなかった。彼らは不良を知る最後の世代で「俺たちの時代が来た」的な利用者ではない

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SEEDの時に青春時代で、アニメを楽しみ、パッケージゲームを楽しんだ世代なわけだし、オートバイがまだ大人な乗り物で自転車を乗り回していたのは30代くらいも同じだから、団塊ジュニア世代と初期ゆとり世代は一塊に認識できる

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「おたくは大人でオタクは子供」という論がある。それは過去形では確かにそういう面もあったと思う。アニオタみたいなのが不公正な利権構造を作って腐敗していただろう。しかし、一方で、同じ人間が、固有の技術や伝統や文化を継承し維持していたことも事実では？

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そして、2017年現在に、かつて子供と蔑まれたオタクたちはすでに引退している。30、40代世代がごっそりオタクに流出しているため、かつてのおたくの地位を世襲しているのはゆとり世代である。ゆとり世代はまだ20代くらいで、それは本当に「大人」といえるだろうか

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二輪車に限らず、自転車の光景を見ても、街中でロードバイクを乗っている人は大学生を除けば二輪車ユーザーよりも高齢の世代であることが多くないか。利用者の化は、二輪車より自転車の方がひどいのではないか

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そしてオタクから「子供感」、つまり、リア充がネガティブに描いて嘲笑する堅物な旧態依然的問題が絶たれないとしたら、世代が変わればよくなるという考えは間違っていて、真の厄介な存在は、まさに世間知らずと同級くらいの人そのものではないかと思う

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実際、これもまた2010年あたり以降に顕著になったことだが、「乗り物に乗るコスプレ」を見ていると、現役に近い世代の者が多い。高校生のコスプレ、昔のミリオタみたいなものなど。これらも根底はサブカルだ

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ネット原住民には若い頃90年代のサブカル全盛期を経験した世代が多い。彼らの平均年齢は40歳前後だ。まさにオタク世代ではないか。おたく世代が退役したら一気に構造が変わった結果、好き放題やっているのが現実ではないか？特に漫画家などになるような人は大学に出ている人もいる

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そして世代は全く同じでもリア充世代のように、オタク社会に接点がなく、ないゆえにその肯定的な面を評価できる側ではない。リア充コンプレックスの持ち主が多いはずである

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おたく世代のようにメインの一部を否定してサブに寄生し、サブカルチャーの洗礼を受けながら、利益のために作家やクリエイティブ企業などに就職したりし、甘い蜜を吸い、文化性をズタズタに破壊して紛い物でサブカルを染めているのではないか

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ゆとり世代が「新おたく」となってからは、旧構造をそのまんま維持しつつ、「封建的である代わりにあったかけがえのないもの」を一気に破壊しまくっていて、高校生が高卒後だから許される二輪車に乗り、エロ本がエロ排除を推し進めながら一般本ではエロ本化してないか

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という風に考えると、「おたくのゆとり世代」と「オタクの団塊ジュニア世代」こそが、ぞれぞれの駄目な社会環境の象徴であり、その両者が結託すると、高級観光列車みたいな気色悪いもんが出来上がるんじゃないかなと、ふと思ったのである