先行した大屋先生のツイート群
日経の記事から
この記事を読んだ後で読み返したいツイッターを代表する法学者先生の見解 pic.twitter.com/a9dks8xrHY
2017-11-23 12:02:52まずこれが日本国憲法に反する「法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部」(憲98I)を排斥したあと、1955年版の先例集に登載されていることの意味について、当該記事の筆者も含めて考えてみるべきだったよねと。 twitter.com/SEXhsKF7/statu…
2017-11-23 16:43:32ちなみに衆議院先例集はこれまでに形成されてきた先例を集めて掲載しているもので、その後も刊行が続いている。とりあえず刊行情報の見つかった最新のものは平成15年版で、たぶん国会関係者はこれを見ているし、当該先例も掲載されたままなんじゃないかな。わざわざ探したわけでは、おそらくない。 twitter.com/SEXhsKF7/statu…
2017-11-23 16:47:44この点、つまり元記事の筆者は書籍体を探して確認するのをサボってデジタルライブラリーにあるもので済ませましたという話(まあ入手が面倒で高いという問題は認める)。そのあたりの事情を記事に書いてないので、わかってない人からこういう反応が出てくるわけ。 twitter.com/SEXhsKF7/statu…
2017-11-23 16:50:09ちなみにデジタルライブラリーで見られる昭和30年版、冒頭の「例言」に早速「旧議会における先例で重要と認められるもので、しかも新憲法と国会法の精神に反しないものは、これを収録した」と明記してあります。少なくともこの時点で当該先例は新憲法下の規範性を有すると考えられていた、ということ。 twitter.com/SEXhsKF7/statu…
2017-11-23 17:09:57以下が掲載されております。大屋雄裕「トロール狩り(コラムInsight)」『ビジネスロー・ジャーナル』118号(2018年1月号)、レクシスネクシス・ジャパン、2017/11、p.11。副題に「発展の苦悶」とか文中に「フォークと希望で追い立てる」とか入れようと試みたのですがちょっと無理でした。
2017-11-23 23:45:45①まあイキってきた人は物陰でぶつくさ言うモードに戻ったようなので放置しておきますが、見ている方々のために多少補足を。一方で規範の成立時と状況が違うというのは事実だが、イギリスで現行のものとされる人権規定の最古のものは1225年だとか、日本でも太政官布告の有効性が認められていたりする。
2017-11-24 14:50:56②主権者や体制が変わろうが法の有効性は継続するというこの点がハートによる法命令説批判の論点の一つだという話は、ちょうどLSで講義したところ。つまり時代や状況の変化は規範の有効性に対してマイナスの要因だが、決定的とは言えない。
2017-11-24 14:51:11③そもそもそこで想定されている「過去の状況」の想定が単純すぎるだろ、という点については以下にご指摘のある通り。まあこれは元記事自体がテケトーなんだけど(そもそも伊藤の立憲政友会って何でしたか、という話も)。 twitter.com/gryphonjapan/s…
2017-11-24 14:51:35@takehiroohya 私、先方にブロックされてるから届かぬだろけどさ(笑)、大正7年原敬内閣。同14年加藤高明内閣から「憲政の常道」で第一党首班の内閣できてたやん?慣習としての「与野党」区分はその先例にはそりゃ(少なくとも一部)拠るだろし、法的には今も首班指名=政府は「個々の議員」の投票で誕生する。
2017-11-24 02:14:57④他方、単に排除されていないというだけでも一定の継続性が認められるところ、修正する制度があった・ 明示的な機会があったのにされていないというのはそれ以上に強い有効性をもたらす要素。
2017-11-24 14:52:03⑤衆議院の先例について言えば、判決のようにその年に文字にされたあと何もされていないというわけではなく、その後も修正・再編を経ている先例集で確認され続けている。その意味で、後続の判決で先例として言及される判例のように、そのたびごとに有効性が確認・更新されていると考えることができる。
2017-11-24 14:52:17⑥特に、新憲法制定とそれを元にした全面的検証を経ているにもかかわらずというのは大きなプラスの要因。要するに議員数比例案は「乱暴な正論」であり、textualな正しさは否定できない。
2017-11-24 14:52:54⑦もちろん乱暴なので反発するのはわかるけど覆すためには別の正当化要因(その後の現実)に関する丁寧な議論が必要であるところ、いろいろな人が展開してるものが粗雑すぎるだろというのが一連のtweetの趣旨だったわけ。
2017-11-24 14:53:05⑧で、ああそこから読めてなかったのだと思ったのは「丁寧な議論」をやる必要があるのは自民党案に反対したい人たちで、しかもリベラルとか気取ってるんだったらリベラリズムの伝統的手法くらい使えという話をしたわけだけど、私自身は別にそこに含まれていないはず。
2017-11-24 14:53:24⑨まああまり利口ではないねえと思ってはいても特段の利害関係があるわけではなく、リベラルを気取っているわけでもない(なおリベリベ)。
2017-11-24 14:54:22⑩にもかかわらずtextualな正当性の指摘が「丁寧な議論」になっていないと私を批判した気になっているのはこのあたりの関係がさっぱりわかっていないのか、別にカネも払ってないのに彼らの目的に私が奉仕する義務があると考えているのか。どちらにせよいつもの話だねえという気もするんだけど。(終)
2017-11-24 14:55:13まずtextualな正当性についてはその通り、成文法であれば「国会の制定手続きを経た」のような形式的要件を備えているという意味です。で、それは定義上「由来や重要性」を問わないものだからtextualと呼ばれているわけです。これが決定的だと考えるのが法実証主義。→ twitter.com/_swika/status/…
2017-11-24 16:36:58この"textualな正当性"というのはまさに"とにかく慣習は慣習"の部分ではないですか。でもそれを持ち出す政府与党にもこの先生自身におかれても当時の状況や体制との丁寧な比較によるその"由来や重要性"の主張はみられなくないですか >RT twitter.com/takehiroohya/s…
2017-11-24 16:29:05