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2017年12月1日

#色売りの少女

1870年代後半にロンドンの片隅で起こった『眼球失踪事件』と色売りと呼ばれたとある少女のお話。自分が見返しやすくするためだけのまとめ。酢甘ひやむぎさんにイラストをいただきました。ありがとうございます。 下のに過去編が置いてあります。その下に美玲ちゃん編があります。時系列バラバラなのであしからず。
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@__kyoukoym

小梅ちゃんの右目になんも入って無くて髪よけたら真っ黒の空眼窩が覗く話とかしたいですね

2017-11-30 23:07:56
@__kyoukoym

「こ、小梅ちゃ……その、目」「これ?うん、あげちゃった」ってすっごい笑顔で言われるようなそういうなんかこう

2017-11-30 23:08:54
@__kyoukoym

空眼窩の白坂小梅マッチ売りの少女パロ

2017-11-30 23:16:09
@__kyoukoym

「何色が、ほしいの……?」って前髪で隠れた右の空眼窩に指突っ込んでまるでビー玉かおはじきみたいにきらきらしたなにかを取り出して売ってくれるんですよ

2017-11-30 23:19:16
@__kyoukoym

真っ黒空眼窩の奥にたくさんの色の眼球を溜め込んだ小梅ちゃんの仕入れルートについて少し聞きたいことがあるので任意ではありますがご同行願えますか?

2017-11-30 23:24:52
@__kyoukoym

「善意の、協力者から、だよ?」

2017-11-30 23:26:03
@__kyoukoym

1800年代後半、ロンドンの片隅でとある事件が多発していた。「眼球失踪事件」その名の通り眼球のみが忽然となくなってしまうというものだった。被害者は多数。先日の一件で百人を超えたらしいが二十あたりから馬鹿らしくなり私は数えていない。

2017-11-30 23:30:00
@__kyoukoym

被害者の証言を聞いても「見上げるほどの大男だった」「髪の長い老婆だった」はたまた「前髪で片目を隠した少女であった」などと要領を得ないものばかり。犯人は必ず右目を盗んでいくらしいが被害者の共通点といえばそれだけ。それ以外は老若男女問わず。だが子供だけは被害にあったことはないという。

2017-11-30 23:34:54
@__kyoukoym

テムズ川にかかるとある橋から道なりに西へまっすぐ。10分ほど歩いたら見えてくる路地に入ってすぐに右。突き当たりを左に曲がってもう1度左。その先に彼女はいた。色売りという名で呼ばれる10代半ばほどの少女は裏の好事家たちの間で数ヶ月前からその名を轟かせていた。

2017-11-30 23:43:05
@__kyoukoym

「いらっしゃい、今日は、何色……?」静かで、あまり耳に残らない印象を与える声。「一番新しいものは?」対する深い黒のコートを着た男は短くそう聞いた。「今日はね、紅いのが入ったよ」「それを頼む」簡潔な会話。それ以外は話すことなどないとでも言うかのよう。

2017-11-30 23:46:20
@__kyoukoym

「まい、ど」ぐちゃり。なにかひどく不快感を与える音だ。男はこれまでに何度か色売りの少女に会ったことはあったが、これだけは苦手だった。少女は右の目にかかった前髪をかき分け露出させるとその何も無い空っぽの眼窩に躊躇いもなく指を突き入れ、探るようにかき混ぜた。

2017-11-30 23:49:15
@__kyoukoym

「これ……、うん、これだね」抜き出した指とその先につままれたなにかは眼底に引っかかって間抜けな音を立てる。「これで、いい?」彼女の右手のひらには赤い液体と白いボール状のものが転がっていた。男はボールの色を見て頷く。「ああ、これでいい」懐から出したハンカチで白く紅いボール、否眼球を

2017-11-30 23:52:58
@__kyoukoym

丁寧に包み込むとそれを懐に戻し、別のポケットから封筒をいくつか取り出した。「こいつで足りるよな?」男から差し出された封筒を受け取った少女は中身の確認もせずにしまい込んだ。「確認はいいのか?」「いつもどおりだし、ちょろまかさない、でしょ?」「ちげえねぇ」男は笑い、少女は嗤った。

2017-11-30 23:55:39
@__kyoukoym

pixivに投稿しました 色売りの少女 #pixiv pixiv.net/novel/show.php…  さっきのおめめの小梅ちゃんです。

2017-12-01 00:18:25
@__kyoukoym

小梅ちゃんが集めたおめめは口からいれて眼窩から引きずり出すんですよ #色売りの少女

2017-12-01 01:55:27
@__kyoukoym

#色売りの少女 色売りの由来はいろんな色の眼球を売ってるからです安直だけどはっきりなにかを指してるわけではなくだけどその道の人にはすぐにわかるようなそういうあれです

2017-12-01 02:01:26
@__kyoukoym

帰るのがすっかり遅くなって近道をしようと路地裏に入ったのが間違いだったか。正しい方向も分からなくなって今進んでいる先が行き止まりでない保証もない。暗く見通しの悪いそこは、十分ほど前から降り始めた雪と相まって数メートル先でさえ見通すことは困難だ。「おねえ、さん」 #色売りの少女

2017-12-01 18:46:05
@__kyoukoym

年若い女の声だ。背後から急に聞こえたそれにびくりと肩を震わせてゆっくり振り返る。少女がいた。長い前髪は右の目を完全に覆い隠し、いくつかサイズの大きな服を着ているのか両手も袖の奥深くだ。私は小さく喉を鳴らした。震える声を懸命に押し隠して問う。「あなたも、迷子?」 #色売りの少女

2017-12-01 18:50:10
@__kyoukoym

「ううん、ちがう、よ。おねえさんは、迷子なの……?」小さな、風が吹けば消えてしまいそうなほどに小さな声だ。「ええ、近道しようとしたら迷っちゃって」数秒前の私は何に怯えていたのか。なんでもないただの少女相手に。「そう、なんだ……」「あなたは迷子じゃないのよね?」 #色売りの少女

2017-12-01 18:54:47
@__kyoukoym

「うん」「じゃあちょっとだけ案内してもらってもいいかしら?大きな通りに出るまでだけでいいの」尋ねると少女は首を傾げた。「案内……?」「ええ、お礼はちゃんとするわ。大したものは持ってないけれど」さっきまで買い物をしていたわけではない。友人と食事をしていただけだ。 #色売りの少女

2017-12-01 18:58:00
@__kyoukoym

物品も手持ちもそこまであるわけではなかったが、それでも道案内の礼には十分だろう。「うん、それなら、いいよ」「ありがとう」快く頷いてくれた少女に礼を言う。「あっち」少女の先導について暗い道を歩いた。左。右。右。左。曲がり角の先は行き止まりだ。「え」 #色売りの少女

2017-12-01 19:00:55
@__kyoukoym

「お礼、貰っていくね」否応なしに不快感を与える音が鼓膜に直接響いた。ぐちゃり。「え」熱い。熱い。熱い。右目が熱い。暗い。熱い。暗い。痛い。痛い、痛い!喉の奥から迸ったのは絶叫。何の音かわからなかった。数秒後に私が発した声だとようやく気づいた。「ありがとう」 #色売りの少女

2017-12-01 19:05:37
@__kyoukoym

「きれい、な蒼色」半分だけになった視界に映るのは上気した頬に左手をあてた少女の姿。少女の右手は赤と透明のなにかに濡れ、手のひらの上には赤の混じった白い玉がころころと転がっている。「ほら」ころり、目が合う。蒼い瞳だ。見覚えがあった。毎日、毎日、毎日。今朝だって。 #色売りの少女

2017-12-01 19:09:10
@__kyoukoym

鏡の前で見た。私の。それは、私の。返して。だめ、持っていかないで。「その先を右右左。まっすぐ行ったら、大通りだよ」それだけ言って少女は大きく口をあけた。白い歯と赤い舌が覗く。待って、だめ、やめて。私の、私の右目は舌の上を転がって、こくり。喉を鳴らして嚥下される。 #色売りの少女

2017-12-01 19:14:59
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