千葉雅也さんの「書くのではなく、タスク処理をしていると書き上がる」というワークフローについて

千葉雅也さんのツイート。 千葉さんは定期的にエディタソフトやアウトラインプロセッサについての考えが語られていて、それを網羅することはできなかったのですが、進行中の一齣ということで…。
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千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

使ってみてるんですけど、Ulyssesって、フォントサイズ変更できます?環境設定でフォントを選んで、パネルでサイズを指定しても反映されない……。

2017-12-01 00:31:54
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

スクリブナー対ユリシーズで迷ってる。後者はワンライブラリ。そこがいい。

2017-12-01 02:36:41
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

うーん、Ulyssesいいんじゃないの。この手になじむ感じ。

2017-12-01 03:41:08
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

とにかくクラウドベースなのがすばらしい。どうしよう、ひとまずこっちにしようかな。

2017-12-01 03:41:40
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

なんか、今日はもう非生産的でいいや。なんとなく疲れた。ここのところ生産的であろうとしすぎている感じがする。

2017-12-01 10:39:56
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

実際、いろいろ考えが整理されてて、いいんだけど、疲れる。

2017-12-01 10:40:17
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

ぼわーんとしたほうが、後々いい気がする。(とまた生産性の論理に回収してしまう。)

2017-12-01 10:40:59
せしも @seshiapple

フォロワー諸氏、これ頑張って書いたから昼休みに読んで! 文を生成することが辛いひとの文章執筆プロセス - おどりのようなもの seshiapple.hatenablog.com/entry/2017/11/…

2017-11-30 12:00:03
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

僕がいま試している「書くのではなく、タスク処理をしていると書き上がる」というワークフローにとても近いです。おすすめ記事。:文を生成することが辛いひとの文章執筆プロセス - おどりのようなもの seshiapple.hatenablog.com/entry/2017/11/…

2017-12-01 10:45:58
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

どうやったら「書かないで書けるか」ということばかりこの数日考えている。

2017-12-01 10:55:27
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

まあもちろん書くんだけども。でも、言語を意識しないというか、書くために書く、のでなくする。言語への自閉的こだわりをやめる。行為として書く。ということだな。それがたとえばいまツイッターで書いてるときにはできてる。

2017-12-01 10:56:35
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

Ulyssesは、「360度セマンティック」と謳っているんだけど、見た目の問題にわずらわされずに「意味」だけで書く、というのがコンセプトみたいで、それはそれで潔い。だからエディタなのであり、エディタの拡張をしている。

2017-12-01 11:06:40
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

でも、Keynoteのスライドなんかで、デカい字で、ときどきボールドになんかして、視覚的にラフにいじりながら書くと書きやすいという方向性もある。この場合は、言語をイメージの側に寄せることで、かえってセマンティックに集中できる、ということなのか。

2017-12-01 11:08:22
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

イメージ=想像的なものの次元を縮減することでセマンティックに集中させる(エディタ)のと、想像的な次元を前に出しすぎることでかえってセマンティックに集中できる(パワポ)、という両極がある? 問題は、想像的なもの(イメージ)象徴的なもの(語)・意味(行為?)の関係である。おそらく。

2017-12-01 11:11:45
白江幸司 @ttt_cellule

@masayachiba そういえば千葉さん手書きとPCライティングの差異についてはお話しされたことがないような気がしますが、手書きだとフォルムとイメージの兼ね合いに神経を使いすぎてセマンティックに集中できない悩みを持ってそうですね。私は十代の頃ずっとそんな感じでした。

2017-12-01 11:14:57
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

なぜ手書きが書きやすいかというのは、イメージの次元が前に出ている(言葉が半分「絵」である)からだと思う。それは、原理的に言って、パワポの書きやすさに近いのではないか。イメージがつねに過剰なので、「言葉のあるべき正しいイメージの追求」が抑止され、意味伝達に集中できる。

2017-12-01 11:14:25
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

これ、荒削りだけどすごく重要な考察をしてる気がするぞ。

2017-12-01 11:14:41
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

@ttt_cellule それが違うんです。いまツイートしました。この先を読んでください。これはラカン的な話ですよ。

2017-12-01 11:15:32
白江幸司 @ttt_cellule

@masayachiba あ、ほんとだ。手書きの方が過剰すぎて却って気にならない、みたいな話になってますね。私は加齢と悪筆居直りによってそういう状態になりましたけど、十代の頃は過剰をひたすら制御しようとして人の手書き文字の癖を模倣したり、自分の文字でないかのように感じるような訓練ばかりでした…

2017-12-01 11:18:53
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

問題は、想像と象徴のすりあわせ。想像側に強く寄るか、象徴側に強く寄るかすると、すりあわせようがなくなるので、すりあわせのバランスを気にすることがなくなる。

2017-12-01 11:19:43
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

@ttt_cellule ああー、そういう段階ならば僕にもありました。中学の頃の字はやたらきれいで、きれいに書くということが実質的な意味構成を邪魔してました。

2017-12-01 11:20:44
白江幸司 @ttt_cellule

@masayachiba 素朴に気になるんですが、千葉さんは昔から手書きだと過剰ゆえかえって気にならなかったんですか。

2017-12-01 11:20:14
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

@ttt_cellule いえ、今お返事したように、昔は過剰にきれいに、イメージとシンボルのバランスをとろうとしていました。が、高校三年くらいで「わざと汚く書く」というのをやって、打破しました。それまでの言語に対する関係が、あまりに非生産的だと気づいたからです。

2017-12-01 11:22:05
白江幸司 @ttt_cellule

@masayachiba なるほどー。習字なんかをやると特に意識的になっちゃうんですよね。悪筆で突破するの超わかりますよ。中学ぐらいに当時でも古いワープロを人からもらって使った時は自分の文字ではないものを印刷したり表示できることに感激したものでした。瀬下記事にある、「文章意識で余計書けない」も納得感ある

2017-12-01 11:24:59
千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

ワープロで書いてる原稿じゃなくて、レイアウトされたゲラだと赤入れをしやすい=セマンティックに集中して考えられる、のは、イマジネールな次元がもう固定されていて、それとサンボリックの関係を問わなくていいから、ですね。ラカン派的に言えば。

2017-12-01 11:24:58