『精霊の守り人』の嘘くささについて

1
uroak_miku @Uroak_Miku

1)昨日、駅の待合室でぼーっとテレビを眺めていました。NHK。『精霊の守り人』でしたか。あまり興味のないファンタジー活劇で、そのダイジェストでした。女闘士バルサがかっこよく刀だか長刀だかを振り回している。違和感。

2017-12-03 17:23:57
uroak_miku @Uroak_Miku

2)チャンバラシーンの撮影ドキュメンタリーを見るといつもアレレと思いませんか。映画やドラマだととてもかっこいいのに、実際にはとてもちゃちで嘘くさいアクションしてるんだなーって。『精霊』のチャンバラも、実際の撮影風景はとてもちゃちなはずです。

2017-12-03 17:25:37
uroak_miku @Uroak_Miku

3)舞踊なわけです。アクションのふりをした踊り。

2017-12-03 17:26:04
uroak_miku @Uroak_Miku

4)それがドラマのなかではなんだかもっともらしく見えてしまう。なんでだろーと思って気が付いた。テレビゲームの画面なんですね。RPGの格闘シーンに倣った画面のなかでチャンバラ舞踏をしている。するとなんだかそれなりにかっこよく見えてしまう。

2017-12-03 17:27:19
uroak_miku @Uroak_Miku

5)スーパーマンとかワンダーウーマンとかバットマンとかの近年の映画を観ると、アクションがテレビゲームの感覚の延長にあるのがわかる。ゲーム機の操作機を指先で動かすと画面の中でキャラクターが派手に動きまわる。そういう身体的記憶を刺激するよう、スパヒロ映画のアクションは設計されている。

2017-12-03 17:29:31
uroak_miku @Uroak_Miku

6)私はゲームなんてやらないので、そういう身体的記憶がないぶん、ドラマのなかでバルサがかっこよくチャンバラする姿を眺めても「なんかうそくさいなー」と思ってしまうわけです。

2017-12-03 17:30:36
uroak_miku @Uroak_Miku

7)黒澤明の『椿三十郎』のラストは当時は衝撃的だった。仲代達也の胴体を刀でぶった切って血が噴き出すあれ。どうしてあれがそんなに衝撃的だったのか、後の時代の人間にはよくわからない。

2017-12-03 17:32:01
uroak_miku @Uroak_Miku

8)これこれ。何がそんなに衝撃なのかわからない。しかし時代劇はそれまでチャンバラが舞踏だった。そういうものだと皆思っていた。そこに心臓直撃血液ほとばしりをぶつけてきた。 youtu.be/cbENunuojXA

2017-12-03 17:34:11
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

9)無意識に共有されてきた時代劇の約束事を、三船はぶった切ったのです。

2017-12-03 17:35:05
uroak_miku @Uroak_Miku

10)テレビゲーム的指先反射神経重視のアクションを約束事として受け入れてしまっている私たちに、三船のように切り込んでくるような作品が出てほしいなーと思いますね。以上です。

2017-12-03 17:36:41

おまけ

uroak_miku @Uroak_Miku

youtu.be/uQhaJ4A_h9w ほら、ゲーム画面臭いんですよ。

2017-12-03 17:51:37
拡大
uroak_miku @Uroak_Miku

youtu.be/xyt-mLuug4o?li… これと違いはないわけです。

2017-12-03 17:54:00
拡大