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Erotic Love ~ side T ~ 透・中学二年/後半

【R18】 小夜子との愛情を深めた夏休みも終わって二学期。二人きりの時間は減っても関係は深まってゆく。 女主人公、小夜子 視点の side S はこちら→ https://togetter.com/li/1177927
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ツイートまとめ Erotic Love ~ side T ~ 透・中学二年/前半 【R18】 小夜子に告白を受け入れてもらった透。夏休みに入り、二人の時間を作って仲を深めてゆく。 女主人公、小夜子 視点の side S はこちら→ https://togetter.com/li/1177854 1985 pv

 

T-30. 文化祭に向けて
夢乃 @iamdreamers
夏休みが終わって最初の手芸部の部活動は、文化祭に何をするか、決めることから始めた。三年生は基本的に一学期で引退しているので、夏休み前、最後の部活動で部長に指名された僕が主導している。今日が、部長を拝命してから事実上最初の部活動。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
こういう、纏め役って苦手なんだよね。だけど、手芸部の二年生は仲原さんと澤井さんと僕の三人だけ。仲原さんも澤井さんも引っ込み思案で部の舵取りには向かない、ということで僕に決まった。僕もどちらかと言えば引っ込み思案な方だけれど、決まったからにはしっかりやらないと。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「登校日の時に、文化祭で何をやるか考えて来るように言ったから、みんな考えてきたよね」 周りを囲んだ同級生と下級生、計八人の女の子たちの顔を見ながら、僕は言った。今年は、去年の倍の六人が入部してくれた。部長─元部長か─の白河先輩の部紹介が良かったのかも。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
ま、今はそれはどうでもいい。ちなみに、白河先輩をはじめ、二年生の五人は僕たちから少し離れたところで卒業制作の打ち合わせ。一学期のうちに大体終わっているから、文化祭のときまでに必要な追加作業を相談しているらしい。・・・これも今の僕たちにはどうでもいいな。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
僕の問い掛け対して、みんな互いを牽制するかのように目を見交わすだけで、発言する子はいない。まあ、こんなもんだろう。二年の二人は大人しくてあまり積極的にならないし、一年は先輩の手前、出しゃばってはいけない、と考えるだろうから。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「それじゃ、順番に当てていくから考えて来たこと言ってね。じゃ、澤井さんから」 「え、私?」 書記としてノートを前にシャーペンを握っていた彼女は驚いたように僕を見た。最初に自分が指名されるとは想像していなかったようだ。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「うん、途中で記録の手を止められるより先に言っちゃった方がいいでしょ。どうぞ」 「えーと、それじゃ・・・」 シャーペンを机に一度置いて、みんなの顔を見回すようにしてから澤井さんは続けた。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「あまり独創的じゃないのだけれど、一学期で作った作品の展示と小物の販売、しか思いつかなくて」 去年の文化祭と同じようなものだ。でも、取り敢えず論評は避けて先へ進めることにした。 「展示と小物の販売、っと。澤井さん、ノートにも書いておいて」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
僕はホワイトボードに今の案を書きながら言った。本当は、澤井さんにはこれに書いて貰って印刷したものを記録として残したいのだけれど、夏休み前に壊れたままで、まだ修理も交換もされていない。不便だけど、今は仕方がない。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「去年みたいな感じですか?」 一年生の葦川愛が手を上げて言った。手芸部に入る子は大人しい子が比較的多い印象だけど、葦川さんはその中では積極的な方。覚えていないけど、去年の文化祭にも来てくれたらしい。それで、そんな発言が出たんだろう。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
言われた澤井さんの方は顔を赤くして下を見てしまった。 「他にできることないか考えたんだけれど、いいの思いつかなくて・・・」 どちらが先輩かわからなくなる。 「意見は後でまとめて聞くとして、葦川さんはどう? 何か考えてきた?」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
次は仲原さんを指名するつもりだったけど、せっかく流れかけた空気を乱さない方が良いだろう。 「はい。さっきみたいなこと言っておいて何ですけど、展示は変わりません。でも、文化祭では家庭科室を調理部と半分ずつ使いますよね? ならいっそ、共同でできないかなって」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「共同って?」 「調理部は、去年は喫茶みたいなのをやっていましたよね。例えばですけれど、テーブルクロスを私たちで作るとか、テーブルの上に私たちの作品を置いてもらうとか」 「なるほどね」 僕はホワイトボードに書きつけた。 #twnovels
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「あの、いいですか?」 「ちょっと待って。・・・はい、奈良月さん」 手を上げていたのは奈良月佑香。一年生の中でもかなり大人しい方の子。 「ええと、私はみんなで一つの大きい作品を作って展示したいな、って」 「それって、去年の先輩たちの卒業制作みたいなの?」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
割り込んだのは粕川多香子。葦川さんに次いで、元気が良い。 「うん、そんな感じで」 「でもあれ、大変じゃない? 合わせ目とか、全体のバランスとか」 「はいはい、意見は後にして、粕川さんは?」 「えーと、あたしはですね、・・・」 #twnovels
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わいわい、がやがやとした雰囲気の中、ひとまずみんな、意見を出してくれた。概ね、展示+販売に何らかのアレンジを加えたもの。手芸部の活動内容からして、そうなってしまうのは致し方ない、と思う。 「並平先輩は何もないんですか?」 一年の棚崎園美が言った。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「あ、そうだ、自分の忘れてた」 軽く笑いが起きる。 「えーと、僕のも展示が基本なんだけど、動物園をできないかな、と思って」 「動物園?」 仲原さんが首を傾げた。 「そう。机に緑色の大きい布でも掛けて、僕たちで作った動物のヌイグルミを並べる感じで」 #twnovels
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「あ、それいいかも」 棚崎さんが手をひとつ叩いた。 「でも、それじゃ、販売はなし?」 「いや、その動物をそのまま売ればいいと思ってる。それとも、並べるのとは別に販売用の動物を作っておいてもいいし」 「なるほど」 葦川さんがふんふんと頷く。 #twnovels
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「みんなで協力して作る一つの作品とも言えますよね」 奈良月さんは『みんな一緒に』に拘りがあるらしい。他の女子も、動物園についていろいろと考えているようだ。 「はいはい、その辺で。まだこれに決まったわけじゃないんだから」 僕は手を叩いて賑やかになった場を静めた。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「それじゃ、次の部活で何をやるか決めるから、それまでに自分の考えを纏めておいて。澤井さん、ノートは?」 「はい」 渡されたノートを見て感心した。僕がホワイトボードに書いたのはみんなの意見の箇条書き程度。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
澤井さんの取ったノートはみんなの意見まで綺麗な字で書かれている。一言も漏らさずというわけではなく、余計な雑談などは省かれていて読みやすい。澤井さんの了承を取ってスマホで撮影し、さらにOCRアプリでテキスト化してメールの本文に貼り付けみんなに送信した。 #twnovels
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「今、澤井さんの取ってくれた記録を送ったから、考えるときの参考にして。じゃ、ちょっと早いけど、質問とかなければ今日は解散」 「残って編物していっていいですか?」 一年の紗奈森樹から質問がきた。 「いいよ。あまり遅くならないようにね」 「はーい」 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
紗奈森さんの他に、花華結歌も残っていくようだ。他は、三々五々、帰り支度を始めた。僕も部長としては、二人が帰るまで残っていないといけないな。ふと、背後に人の気配。振り向くと、白河先輩が含み笑いの表情で立っていた。その後ろには小夜子さんも。 #twnovels
夢乃 @iamdreamers
「纏め役は苦手なんて言っていたけれど、なかなかどうして、しっかりした司会ぶりだったわよ、部長」 僕は恥ずかしくなって頭を掻いた。 「やだなぁ、いつから見てたんですか? あ、他の先輩たちは?」 小夜子さんと白河先輩の他の三年生の姿は見当たらない。 #twnovels
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