ファーゴまとめ

どぶねずみが吐き出したドラマ版ファーゴ関連のツイートまとめ
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どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ドラマ版のファーゴがとても面白くて、この1週間でシーズン1、2と立て続けに見てしまった。話の全てが繋がってるわけではないので、ストーリーの色は全く違っていたけど、どちらのシーズンもキャラクターが魅力的で、脚本も素晴らしかった。残酷さだけではなく温かみの残る締め方なのも良かった。

2017-05-14 00:04:59
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ファーゴS1はとにかくマルヴォのキャラが良かった。あれをキャラクターと呼ぶべきなのかはわからないけど。なんていうか、天災とかそれこそ“魔”そのものというか、人智を超えてる感がとても魅力的だった。自分自身が脅威なだけでなく、周りにも脅威を伝染させる存在感の強さがいっそ格好良かった。

2017-05-14 00:10:01
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

劇中でマルヴォの影響を最も受けてしまったレスターもまた、被害者に留まるどころか平気で嘘をついたりしまいには奥さんをデコイにしたりと、かなり悪魔的な人間には成るものの、それでも本物(マルヴォ)とはきっちり差別化されていて、それが余計にマルヴォのキャラを引き立てていたなって感じる。

2017-05-14 00:13:34
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ボブ・オデンカーク演じるへっぽこビル署長と里子の出会いが語られるシーン、そしてその署長が自信の至らなさを吐露するシーン。あれらのシーンは一見彼の人の良さを表現しているようでいて、実は彼の限界を徹底的に描いた残酷なシーンなのかなと感じて印象に残っている。

2017-05-14 00:17:45
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

あのふたつのシーンは、“善人になりたい凡人”であるビルと、“善人”であるモリーとの差をはっきりと分けて描いていて、優しいようでとても手厳しいなって感じた。ビルは善人であろうとしているんだけど結局本物の善人には成れないんだよね。力も覚悟も賢さも足りてないから。

2017-05-14 00:21:09
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

モリー(ひいてはS2においてのルー)のように、根っからの善人には、ある一定の“強さ”が伴っていて。それは単純に仕事の能力とかだけではなく、家庭環境などで養われる勇気や気構えのような魂レベルのものなんだけど、あれらのシーンでビルにはそれが備わってない事がはっきりする。

2017-05-14 00:23:52
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

あんなタイミングで部下に「自分はこの仕事に向いてない」などの弱音を吐くなんて、本当の意味での善良な心があれば出来る事じゃない。あそこで利己的に成り下がってしまうのがビルとモリーの違いであり、善人になりたいだけの人と、本当の善人との溝なんだなって感じた。

2017-05-14 00:25:20
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

そしてそんなビルと似たような存在だったガスは、最後モリーと出会ったという“環境”のおかげで勇気を振り絞り悪魔にとどめをさすというわかりやすい形で善人になった。レスターもそういう意味ではマルヴォにとどめをさしたもう一人の勇者なんだけど、彼はもう遅すぎたんだよね。

2017-05-14 00:27:09
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

レスターがFBIのおバカが問いかけた狐と兎とキャベツの問いにはすぐに答えを出せたのに、モリーが問いかけた手袋の話は理解出来なかったってところも凄く良かった。前者は論理的な話なのに対し後者は倫理的な話であり、レスターが倫理観を損なっている事を明確にする印象深い表現だった。

2017-05-14 00:34:08
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

シーズン1は詩的表現が多かったけど、その分倒すべき相手がはっきりしている分(感情移入先が明確な分)わりとロジカルな展開だったなと思う。シーズン1は人間同士というよりは土地や環境に潜む魔や神といった人智を越えたものに対抗する話のようにも思える。だからこそスリルがあって良かった。

2017-05-14 00:36:57
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

シーズン2の面白さはまた全然違っていて、こちらはどちらかというと人間関係や人間社会における面白みが全面に出ていたなって印象。話のメインが個対個では無く家族対組織だったのも人間味が増していた要因かなと思う。

2017-05-14 00:38:35
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

物凄い個人的な好みの感想になるんだけど、S2のテッド・ダンソンがめちゃめちゃ格好良くて驚いた。CSIの時と全然印象違くて最初わからなかった。 pic.twitter.com/NqzKvnCyw8

2017-05-14 00:41:27
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どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

S2の宇宙船の描写は自分の中で明確な解釈が出来なかったけど、最後ルーが言ってた「意思の疎通」の問題の話になるんじゃないかなって漠然と感じてる。その場にある人達の感情や意思の疎通が不可能になった時(分かり合うことが不可能になった時)に現れるのかなって感じ。

2017-05-14 00:45:05
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

S2はあまりに多くの人の思いが入り乱れていて、結局物事がいずれかの死や敗北を経て次に進んでいて、良い人も悪い人も運の無い人も、大きく膨れ上がったエネルギーに巻き込まれていく感じで面白かった。S1のように明確な火種があるようで無く、言ってしまえば全員“時代”の被害者って感じだった。

2017-05-14 00:48:14
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

時代的な背景がありつつも、それだけではなくキャラの個人的な要素も取り入れられた程よいバランスだった。

2017-05-14 00:50:45
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

そしてS1にもあったただひたすらに強い暴力性(ハンジー)の存在がそれらをかき乱しながらも、ルーやハンクといった善良な魂の勝利っていう気持ちの良い着地と、それでも存在するベッツィーの物悲しさと、視聴者はすでに知っているモリーという希望。とても綺麗な物語だったと思う。

2017-05-14 00:51:37
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ハンジーには明確な憤りがある分、マルヴォのような怖さでは無く、ただ純粋な“戦闘力”としての恐怖があって、S1に負けないスリルも存在していて最後まで飽きることがなかった。

2017-05-14 00:52:50
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ファーゴはシーズン1も2も物語が折り返した後の勢いの良さが気持ち良かったな。ムカつくやつらにはわりときちんと報復があったし。

2017-05-14 00:54:01
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

自分はストーリー運びのために“決定権を持つ存在が無能”という手法が使われる作品が物凄く苦手で、S1の警察上層部の無能さにストレスを感じたけど、それにも意味があったし、むしろそれがあったからこそモリーが主人公として光り輝いていたので、あそこで挫けず耐えぬいて良かったなって思う。

2017-05-14 00:58:12
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

やっぱり作り物の中でくらい、主人公には諦めずめげず執念深く光り輝いていてほしいんだよね。絶対に諦めない人本当に好きだ…。モリー格好良かった。

2017-05-14 00:59:39
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

でも一番泣いたのはS2でベッツィーにカールが抱きつくシーン。緊張が続いた後のシーンで気抜いて見てたからびっくりするくらい泣けてしまった。物凄く良いシーンだった。

2017-05-14 01:01:28
どぶねずみ(副) @dobnezumi_s

ファーゴ、テーマ曲がとても良い。

2017-05-14 01:05:55