書物や文房具を積み上げた書架を描く李氏朝鮮の屏風「冊架図」にしびれる。

2016年、ソウルで大規模展覧会、2017年にはアメリカで巡回展。日本にもきてほしい!
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加藤郁美 @katoikumi

○「冊架図」 ×「柵架図」

2017-12-05 15:42:51
加藤郁美 @katoikumi

ルネッサンスの書斎画、バロックの驚異蒐集キュリオ画ときて、棚画として興味津々だったけどまとまった画集が見つけられなかった李朝朝鮮の「柵架図」、去年韓国で大きな展覧会があって、今年アメリカ各地を巡回してたと知りました。日本にも来ないかなあ!japanese.joins.com/article/439/21… pic.twitter.com/JIqAmWJHVo

2017-12-05 13:14:35
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加藤郁美 @katoikumi

書架に本やメガネ、文房四宝(紙、硯、筆、墨)や花瓶などさまざまな器物を描いたのが李朝朝鮮に大流行した「冊架図」(チェッカド)。屏風にして、士大夫の居室、あるじの座の背景として置かれた由。 pic.twitter.com/HKj5EDESEu

2017-12-05 13:33:58
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加藤郁美 @katoikumi

ただし、李朝朝鮮の「柵架図」は単なるコレクション画ではなく、四書五経を初めとした書物にのこされた知に導かれる文治の思想をおのがバックボーンとするという戒め・表明であって、その不思議な逆遠近法は「人が本を見ているのではなく、本が人を見ている」を表すのだとか。 pic.twitter.com/MGPzrorW0Y

2017-12-05 13:49:49
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加藤郁美 @katoikumi

柵架図展のリポートがすごくおもしろいこちらのブログよると「第22代・正祖は…御座の後ろに、本来は王が必ず掛ける「日月図」の代わりに「冊架図」を掛け、本を学び、学ばせることを通して国を治めるという「冊政治」を行った」。ameblo.jp/kjroad/entry-1… 映画「王の涙―イ・サンの決断」の1シーン。 pic.twitter.com/ZIZAZRx3uN

2017-12-05 13:55:46
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加藤郁美 @katoikumi

いっぽう本棚はなく本や各種器物を描いたものが「冊巨里」(サッコリ)。宮中で始まった「柵架図」が民間に広がったものだそうです。日本民藝館にもあるよね。 pic.twitter.com/BjaA3WEUm3

2017-12-05 14:07:27
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加藤郁美 @katoikumi

現代の「柵架図」「冊巨里」もすごくおもしろい! pic.twitter.com/4RRwxje8oV

2017-12-05 14:12:20
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加藤郁美 @katoikumi

2017ねん、アメリカを巡回した「冊架図」展 ‘Chaekgeori: Pleasure of Possessions in Korean Painted Screens’ の会場リポート。観たい!hyperallergic.com/400785/the-she… pic.twitter.com/7UoV8Y5Hsh

2017-12-05 14:21:06
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加藤郁美 @katoikumi

ところが!「冊架図」展 ‘Chaekgeori: Pleasure of Possessions in Korean Painted Screensの図録、昨日まで米amazonで$227だったの今日は$60、日本amazonで67,000円だったのが19,020円になってる😯!韓国展の図録注文しちゃったよう😭ハングル読めないのに…。ヤケで米版もポチッ😭 pic.twitter.com/7QhTfxF3Ty

2017-12-05 14:40:54
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加藤郁美 @katoikumi

「冊架図」繋がりで映画「王の運命」観ちゃった。陰惨な映画だったけど美術はたいへん美しかったでした(さいきんこういうの多いねー)。王が世子を米櫃に閉じ込めて餓死させる「米びつ事件」のシーンが鮮烈。浅学にして死なせたことしか知らなかったので、目ウロコでした。歴史こはい~😱。 pic.twitter.com/A8H9GOjzcS

2017-12-05 20:25:54
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加藤郁美 @katoikumi

○「王の涙」 ×「王の運命」。

2017-12-05 21:38:45
加藤郁美 @katoikumi

それでドラマ「風の絵師」を早送りして確認したら王様「米櫃で殺された父の恨み」って言ってました。今まで「いくら父王の名誉回復と言っても、絵師を危険な目に合わせすぎ〜」と思ってて、王様ごめん。…やばい、米櫃事件ふまえて見直したくなっちゃった。(このドラマの冊架図もいいんだよなー)。 pic.twitter.com/QU7LIKOtUQ

2017-12-05 21:00:51
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加藤郁美 @katoikumi

「風の絵師」は絵画の李朝を代表する画家ふたりの画業、アジア肖像画理論、絵画とリプレゼンテーション、絵画とポリティクスと、エンターテインメントのなかにすべて盛り込みきってスゲエと思ったら原作者が「根の深い木」と同じ人だったという。 pic.twitter.com/1R4gJDiLsP

2017-12-05 21:10:14
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加藤郁美 @katoikumi

「風の絵師」は、絵師が筆で線を描いてゆくところを、実にゆったりと追ってゆく美しいシーンを多くつくりだしていて、それを見ているとなぜか涙がでてくるのでありました。描きたいという執念、描く者、奏する者同士の深い共感、愛情も泣けたよん。 pic.twitter.com/YlX766J68S

2017-12-05 21:57:03
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加藤郁美 @katoikumi

個人的には、男装の絵師と伽耶琴の妓女の恋情をヴィヴィットに描ききったとこもすごいなあと。何故か誰も言ってないけど、ラストはふたりの同行を暗示してるでしょ? pic.twitter.com/k74n5INCfu

2017-12-05 21:24:25
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加藤郁美 @katoikumi

ちなみに、いっとう好きなルネッサンス書斎画はこちらアントネッラ・ダ・メッシーナ「書斎の聖ヒエロニムス」(ナショナル・ギャラリー、ロンドン)。 pic.twitter.com/Hkb42GLPoB

2017-12-05 14:55:53
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加藤郁美 @katoikumi

驚異蒐集キュリオ画では、やはりこれ? Domenico Remps, Cabinet of Curiosities, 1690s, Opificio delle Pietre Dure, Florence pic.twitter.com/tePdkKA70T

2017-12-05 15:10:21
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加藤郁美 @katoikumi

ルーブルにある Alexandre Isidore Leroy de Barde の尽くし棚シリーズも気になる…。 pic.twitter.com/cmA7BMlWdG

2017-12-05 15:16:32
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加藤郁美 @katoikumi

ルーブル所蔵の Alexandre Isidore Leroy de Barde の尽くし棚シリーズ、全貌が知りたい…。 pic.twitter.com/XMw9i4UW3O

2017-12-05 15:17:38
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