デイヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった』読書メモ集

デイヴィッド・ベネター『生まれてこないほうが良かった――存在してしまうことの害悪』(小島和男+田村宜義訳、すずさわ書店、2017)の読書メモをまとめました。David Benatar, Better Never to Have Been : The Harm of Coming into Existence, Oxford University, 2006.
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荒木優太 @arishima_takeo

「私たちの誰しもが、生まれさせられてしまったことで害悪を被っています。その害悪は無視できるものではなく、たとえどんなに質の高い人生であっても、人生は非常に悪いものなのです」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。のっけからアツいな、この本。

2017-12-06 17:18:23
荒木優太 @arishima_takeo

「子どもを作るのを思い留まらない人間は、その彼ら自身が最も気にかけるだろう自分の子どもたちを苦しめているのだ」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。アツい、とにかく、アツい。

2017-12-06 17:27:47
荒木優太 @arishima_takeo

「私は第3章で各々の生が、――人々が考えているよりも――ものすごい量の悪を含んでいることを示すつもりである」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。ものすごい量の悪←パワーワード

2017-12-06 17:44:15
荒木優太 @arishima_takeo

いまからでも流行語大賞狙えるよ!

2017-12-06 17:45:00
荒木優太 @arishima_takeo

子作りをするどのカップルも、苦しみを生み出す氷山の頂点にいるとみなすことができる。byベネター『生まれてこないほうが良かった』p15

2017-12-06 17:48:29
荒木優太 @arishima_takeo

「出生を促進する偏見は様々である」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。もうこれがパワーワードすぎる(笑)。

2017-12-06 17:55:49
荒木優太 @arishima_takeo

子どもを持つことでその人の価値があがるということは、人質をとることでその人の価値があがることに似ているのかもしれない。byベネター『生まれてこないほうが良かった』p21

2017-12-06 18:01:44
荒木優太 @arishima_takeo

「反出生主義に対するこうした反対は喜ばしいものであるけれども、そのほとんどが、存在している人に対する関心からのものなのだ」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。面白いね。

2017-12-06 18:05:40
荒木優太 @arishima_takeo

反出生主義は一見、存在することの義務を説くハンス・ヨナスと正反対の思想のようにみえるが、イマココの人間の利害関心から離脱して未来への責任を果たすことを命じる点では一致するのでは。

2017-12-06 18:07:25
荒木優太 @arishima_takeo

「ポイントとなるのは、私たちは存在してしまうことがあり得た人の苦痛を残念に思うが、その人々の快楽が存在しないことを残念に思いはしなうということだ」(べネター『生まれてこないほうが良かった』)。人生生きてりゃいいことだってあるよ!的楽観主義者への反駁。

2017-12-07 16:10:06
荒木優太 @arishima_takeo

存在するかもしれない奴の苦痛は、存在するかもしれない奴の快楽によってプラマイゼロにできない。非対称性がある。人間には他者を快楽状態に置く義務はないが、被ってる苦痛から救う義務はある。

2017-12-07 16:12:53
荒木優太 @arishima_takeo

自由は、長い間熱望されたものだったり長い闘いの末に手に入れたものであったりすればより貴重なものとなるかもしれないが、それでもずっと自由を奪われたことがない方が良いだろう。byべネター『生まれてこないほうが良かった』89p

2017-12-08 16:50:12
荒木優太 @arishima_takeo

べネター『生まれてこないほうが良かった』。面白いんだが、タイトルで出オチというか、もう分かったよって感が強い。というか、もっとシンプルに組み立てられないのか?

2017-12-08 16:54:27
荒木優太 @arishima_takeo

【産んだ子供が不幸になるかどうかって運次第じゃん? で、お前のエゴでそういう賭けのリスクを他人(子供)に押し付けるのってよくないじゃん?】で、いいんじゃないだろうか。

2017-12-08 16:56:53
荒木優太 @arishima_takeo

或いは、こう。【人間って多様じゃん? つまり、お前が快いと思ってることも不快だと思っちゃうヤツもいるよね。だから、お前がいいと思ってる子育てや教育に関するアレコレも、お前の子供は迷惑だと思う可能性があるよね。他人に迷惑をかけることはやっちゃいけないよね】。

2017-12-08 17:01:50
荒木優太 @arishima_takeo

【死ぬのって嫌じゃん? でも産むと死ぬじゃん?産まない方がいいじゃん?】。これでもいけるか。

2017-12-08 17:31:24
荒木優太 @arishima_takeo

どーでもいいけど、奥付けと表紙のタイトルが微妙に違うね。参考文献で挙げるときどっちにしようかな。 pic.twitter.com/BGHCvUSy8v

2017-12-08 17:18:05
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荒木優太 @arishima_takeo

「それぞれの死ごとに、故人を思って深く悲しみ、深く悼んでいる人がたくさんいるのである」(べネター)。時々挿入されるこの観点も面白いよね。死は本人にとっての悪だけではなく、周囲の人間にとっての悪でもある。だから、反出生主義を掲げつつも自殺を禁じることができる。

2017-12-08 17:30:07
荒木優太 @arishima_takeo

「楽観主義を貫くのなら、この子作りロシアンルーレットを正当化する責任を負わねばならない」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。子作りロシアンルーレット←またパワーワードきた。

2017-12-08 17:37:19
荒木優太 @arishima_takeo

「大多数の人については、自分たちが存在するようになったのは、両親が子作りをしようと決意した結果というよりはむしろ、単に親の性交の結果なのである」(ベネター『生まれてこないほうが良かった』)。エグってくるね。

2017-12-09 15:55:05
荒木優太 @arishima_takeo

ベネター。子作りへの欲求が、個人の本能に由来するだけでなく、祖父母になりたい父母の欲求や人口がないと回らない民族や国家からの圧で生じているという視点も重要だね。人間は我が子をもちたい、と同時に、我が子を介して共同体から承認されたい、という願望をもつ。これを崩すのはかなりムズイ。

2017-12-09 16:02:20
荒木優太 @arishima_takeo

「「障碍は社会に作られたもの」だという議論は、障碍者の権利を守ろうとして主張されたものだが、広く誤解されているーーそれはつまり、人間に障碍があるとするのは社会によって取り決められたことなのだという議論だ」(ベネター)。気になってたやつだ。

2017-12-09 16:51:04
荒木優太 @arishima_takeo

私のなかでは、荻上チキさんが好きなやつ。

2017-12-09 16:51:24
荒木優太 @arishima_takeo

ベネターに従えば、「みんな障碍を抱えているようなものだ」論は、正しく、だからこそどんな人生であれ害悪である生を開始させない方が良い、という結論にもっていきたいようだ。

2017-12-09 17:03:42
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コメント

古川幹洋@古川企画 @masafuro 2018年11月1日
たとえば、生まれた子供への責務は給餌の義務のみであり、それ以上の義務も責任もないと考えてみてはどうだろうか。教育を受けさせる義務や健康管理責任は無限に増大しうる。
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