ジャック・ランシエール+アラン・バデュウの特別セミナー「闘争としての芸術」@パリ第8大学についての西山雄二さんのつぶやき

省略 西山雄二さんについては下記 http://www.comp.tmu.ac.jp/nishiyama/
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西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

ランシエール+バデュウの特別セミナー「闘争としての芸術」@パリ第8大学、開幕。高齢のルネ・シェレールの開会の辞。 pic.twitter.com/CR5dhUWBpo

2017-12-11 22:37:59
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西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

ランシエール講演「シネマ的時間」。政治と芸術の関係性を時間性から論じる。 pic.twitter.com/xWvV3BiSbe

2017-12-11 22:59:19
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

ルネ・シェレール、95歳の哲学者、ランシエールの講演に全力コメント。誰も止められない。 pic.twitter.com/0HLqBPg5u3

2017-12-11 23:59:37
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バデュウの講演「詩の試練に曝される哲学」。哲学と詩、数学の関係を13の明瞭なテーゼで考察。 pic.twitter.com/NnBoB89wbl

2017-12-12 01:11:43
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

ジャック・ランシエール+アラン・バデュウの特別セミナー「闘争としての芸術」@パリ第8大学。高齢のルネ・シェレールも参加し、力のこもったコメントを加えた。年齢は順に、77,80,そして95歳。圧巻の哲学者トリオ。 pic.twitter.com/SIjBbb2ZDg

2017-12-12 07:00:38
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西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

バデュウの「詩の試練に曝される哲学」では、哲学と詩、数学の関係を13の明瞭なテーゼで提示。 1)古代ギリシア以来、哲学は数学と詩、つまり、証明の言語と誘惑の言語の狭間で試練に賭けられてきた。 2)数学と詩の緊張状態は矛盾したもので、実際プラトンの詩に対する態度は両義的。

2017-12-12 07:00:59
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

3)プラトンが忌避したのは詩一般ではなく、統制の利かない誘惑を促進する模倣的詩作。 4)だが、言語の詩的活用は概念の産出に必要で、イデアの寓話など、つねにプラトンにもみられる。 5)数学的方式だけで書かれた哲学書はない。数学的な形式化を目指しても、つねに詩的なものが哲学に介入。

2017-12-12 07:01:30
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

6)数学的なものとは独立した閉じた世界で、詩的なものは自己完結しない開かれた世界。 7)数学は諸存在を証明する道具立てで、詩は出来事を把握する言語。 8)詩とは表現しえないものを指し示そうとする言語能力の行使。優れた詩は、語りえないもののあいだの運動であり、つまりまったき翻訳。

2017-12-12 07:01:58
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

9)あらゆる優れた詩は存在するものの記述ではなく、出来事の真の名である。ヴァレリー「プラタナスに」の短い注釈。 10)もっとも謎めいたテーゼ:哲学とは、数学的なものを潜在的な仕方で詩の状態にすること。出来事を到来させるために、数学的なものに詩的なものを介入させることが哲学の務め。

2017-12-12 07:02:09
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

11)ここから近現代の概略。19世紀以来、実証主義的科学と社会科学の隆盛によって、哲学にある種の空位が生じ、この場を詩の活動がしばしば埋めた(詩の黄金時代の反復)。

2017-12-12 07:02:17
西山雄二 / Yuji Nishiyama @yuji_nishiyama

12)20世紀末はさらに、科学の危機や政治的大義の失効によって、グローバル市場経済の力が強大となり、詩や哲学の独立性が困難となった。 13)しかし、詩を考慮することなく、その名に値する哲学などありえない! pic.twitter.com/tK6H2SBpba

2017-12-12 07:02:39
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