れんちん（丸亮）

うさぎ🐰ときどき妄想してました @eitars_h

1 付き合いが長くなると、相手に対して結構なあなあになったりしませんか？ 俺もマルも最近はそんな感じっす けど、たまに すごい勝手なんやけど 寂しくなるっていうか 俺、まだ愛されてる？ #れんちん pic.twitter.com/NsKidvyJVs

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2 『亮ちゃんなんか怖い。笑』 ｢うん｣ そりゃ怒ってるからな 『あ、もしかしてあれ？』 ｢アレってどれや｣ 『いや、だから…』 ｢はっきり言うたらええやん｣ 『…怒らへん？』 ｢───それはわからん｣ #れんちん

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3 自信あれへん やって、もう、丸が何を言うか仮定してピンときてイラッときてる すばるくんのこと… 仕事の上での笑いのひとつやと思って 割り切ってきたつもり でもさ 最近そればっかりやんな？ いっくらなんでも… 俺やって… #れんちん

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4 『亮ちゃん？』 ｢ちょっ、触んなやっ（怒）｣ すぐそうやってベタベタする それで俺の機嫌直る思ってるんか！ ほんまめんどくさい でも…触んなって言った側で もう、後悔してるんすよ なんやこれ めんどくさい もういやや #れんちん

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5 ｢マル…しばらく会いたない…｣ 俺やってこんなこと言いたくない でも そうせぇへんと なんか… 俺の中でなんかが壊れそうな気がした… 『……わかった』 ズキンっ…て心が音をたてた #れんちん

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6 自分が望んだことやのに マルなら引き止めてくれるって思ってたから 涙が伝って 指で弾くように拭った ｢……ん…｣ それ以上声が出なかった #れんちん

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7 ───それでも、メンバーとの仕事はある 《亮どうした？》 空気に乗り切れない俺にいつも最初に気づいてくれる村上くんが声をかけてきた ｢なにがっすか？｣ 《なんもないんやったらええけど》 気ぃ使いやねん、村上くん 別に大丈夫やし #れんちん

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8 《せや、もうすぐ丸の誕生日やな》 ｢まあ…｣ 《なんか準備したん？》 ｢は？なんでっすか？｣ 《いや…そりゃ…まあ、え？》 なんか疲れて、めんどくさくて 村上くんの肩にもたれた 目を閉じて聞こえないふりをする 別にええやん こんなの控え室じゃ日常茶飯事 #れんちん

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9 あー、村上くんってなんか石鹸の香りなんやなあ マルはちょっとなんかつけてる？っぽい香水の匂い これはこれでアリやな… 《…ほんまに苦笑 相変わらず忙しいみたいやな》 んー…ぼちぼちっすよ…と心の中で返す もう、考えるの面倒… 心地いい眠気に誘われて気付かへんかった #れんちん

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10 村上くんが俺をそっとソファに横たえた時… 『信ちゃん何してるん？』 マルが来て、村上くんを睨むように見据えた 《おー、丸。なんや、もう終わったんか？》 『──今いっかい休憩…』 《亮疲れてるみたいや》 剣呑な雰囲気のマルに笑いかける #れんちん

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11 《なんや。喧嘩でもしたんかいな？》 マルは…どんな顔をしてたんかな？ 『信ちゃんには関係ないやろ』 《そらそうや。苦笑 ───せやけど、亮が参ってんのは見てられへんで》 村上くん優しいな。笑 《うちの稼ぎがしらがおかしなったらかなわんわ》 #れんちん

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12 何言うてるんすか 稼ぎがしらはそっちっしょ ……マルはどうしたん？ なんでなんも言わへんの？ 薄目をあけた マル？ 《お前がそんなうだうだやっとんのやったら、俺が亮を奪うで？笑》 #れんちん

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13 はっ？？ ピクって震えると あ…？ 村上くんの手がそっと俺の手を押さえた 多分俺が聞いてるのわかってる？ 『信ちゃんそれどういう意味？』 やっとマルの声 《さあな？》 #れんちん

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14 村上くんの惚けた声に丸が詰め寄った 『…し、信ちゃん狡いわぁ…本気やないやろ？』 《おまえ次第やで》 『だって…』 だって？ 『亮ちゃん…俺が本気だして迫ったらひくねんもん…』 《………》 ・・・・・・は？ #れんちん

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15 『俺がぁ、全力で亮ちゃんに愛情をぶつけると亮ちゃんが嫌そうな顔すんの。けど、冗談っぽく迫るとそうでもないっていうか…』 なんやねんそれ 《なんやねんそれ》 俺の心の声と村上くんの声がユニゾンに重なった #れんちん

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16 《亮がツンデレなんはわかってるやろ。苦笑》 ツンデレってなんすか！ 『そうやけど…なんちゅうか…。 その…いわゆる恋人になる前は、そういうの可愛ええな思ったよ。亮ちゃん、何だかんだで愛情表現してくれるし』 《のろけやんw》 #れんちん

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17 『いや、なんか…でも。付き合いが長くなって、俺は毎日毎分毎秒で亮ちゃんへの好きを更新して怖いぐらいなのに、亮ちゃんは相変わらずっていうか』 《丸おまえアホやなぁ…》 村上くんがマルにそう言った時 俺は静かに感動してたんやけど うん…アホや #れんちん

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18 《それでも亮はお前を見捨てたか？》 『───会いたないって言われた』 っそれは！ …違うやん… マルが… 《なんでや。なんか理由があるんやろ？聞いたんか？》 ギシッとソファの軋む音がした 『それは…すばるくんが…』 《すばる？…すばるがどうしたん？》 #れんちん

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19 『…俺がすばるくんに…その…』 マルの口からすばるくんの名前が出て チリっと胸が傷んだ 《はっきりせぇよ》 『すばるくんはあれやんか、ずっとオフィシャルで好きやって公言してて、でも亮ちゃんとは違うやんか。亮ちゃんもわかってくれてるって、思って…』 #れんちん

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20 《せやけど、行き過ぎなんもどうかと思うで？》 そうなんすよ！ なんやねんって… 俺には人前であんなんせぇへんくせに されても困るからええけど 最近はプライベートも忙しいしよそよそしいし 俺への気持ち冷めたんかなって… ツンと鼻の奥が熱くなって 我慢してたら涙が零れた #れんちん

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21 《亮もおまえもほんま…》 俺も？！ 《ちゃんと話し合い？》 村上くんが立ち上がる え？ 『ええ？』 《ちゃんとせぇよ》 呆れ声で言い捨てて 部屋の中にマルと二人きり とりあえず寝たふりしとこ #れんちん

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22 目を瞑ったまま耳の感覚だけ研ぎ澄ます 『…ちゃんとて』 マル… めんどくさいんかな 俺もめんどくさいって思うわ こんな俺なんて #れんちん

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23 かまって欲しくて精いっぱいアピールしたつもりが伝わらへんくて イラついて 勝手に距離感じて 冷められるのも当たり前やん 『…亮ちゃん…』 ｢………｣ 『ごめん…亮ちゃん…』 近いところでマルの声が聞こえて 目を開けた #れんちん

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24 ───マル… 充血した目を瞬かせて優しく見下ろすマルに、手を伸ばしかけて 触れようと頑張ったのに 俺は マルに背を向けた… 『…りょ…ちゃ…』 ｢……俺は。俺は隆平が好きや｣ 『…亮ちゃん…ずるいわ』 ウン。苦笑 わかってるよ 流れた涙をグイッと拭った #れんちん

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25 『でも、俺…亮ちゃんのそういうとこが好きやねんな。ほんまならどんなに手を延ばしても届かん人が、俺を好き言うてくれてるんやもん…』 マルの手が俺の背中に触れて じんわりと温かな熱が伝わった 『どんなに冷たくされたって嫌いになられへん』 マル…残念やけど、それは俺もや #れんちん