編集部イチオシ

アニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」今さら考察(進行中)

アニメ「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」、実は見通していなかったので、改めて視聴しがてら、内容に関するレポをまとめています。たぶんだらだらモード。 VRアプリケーション「Mikulus」の巨大画面で視聴しているので、キャプチャ画面に初音ミクが映っています。
52
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

「Fate/stay night [Unlimited Blade Works]」を #Mikulus で視聴中。長男坊と話をすると、やはり彼は士郎に強く感情移入していて、逆にこちらは完全に切嗣の立場になってしまうのですよね。これから人生を切り拓く者と、もはや後戻りの利かない者との違いでしょうね。 pic.twitter.com/zUHNuwfoUO

2017-12-20 17:50:50
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

桜の手の痣について慎二を問い詰め、逆に「桜が僕にやられたと言ったのか?」と返されて詰まる士郎。ここが士郎。「覚えておくさ。桜が傷ついた時、お前の名を出して怯える回数を。お前を恐れる表情を。俺がそう決めたことを、お前も覚えておくがいい」とか、桜を守るにはそれくらい言わないとね。#UBW pic.twitter.com/trKKbPXtId

2017-12-20 18:22:54
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

いわば、ドン・ヴィトー・コルレオーネ方式ですな。

2017-12-20 18:25:03
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

「Fate/stay night, UBW」第5話は物語の一つの頂点ですね。最後の凜の台詞。「人として生まれた子どもを、長い年月と厳しい修練によって別のものに変えるのが、魔術師という家系の義務。だから衛宮君のお父さんは魔術師なんかじゃない。あなたの父親は、魔術師である前に、親であることをとったのよ」 pic.twitter.com/LwHf4Sk1i6

2017-12-21 01:48:50
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

この回、切嗣と士郎の有名な会話から始まります。月を見上げながら元気に語る幼い士郎と、心底ほっとしたように語る切嗣。そして末尾の凜の台詞。テーマが提示され、結論づけられる。そして、この第1期のエンディングが士郎と凜の幼少期の描写から始まる意味もここで明らかになる。

2017-12-21 01:55:35
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

第1期エンディング、幼いころの士郎と凜のこの対比。父を失い、まだ甘えたい盛りから魔術師の家系の使命に忠実に生きてきた(そうせざるを得なかった)凜と、そんな使命など知らぬまま幸せに育った士郎の違い。これ、はっきりと「Zero」の流れを受けてますよね。 pic.twitter.com/DFqELz3RjQ

2017-12-21 02:02:04
拡大
拡大
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

で、この第5話末尾の台詞を語る凜の作画と、声優・植田佳奈さんの声の演技が見事にツボを押さえている。エリート魔術師としての誇りを支えに生きてきた凜が、表面的には切嗣をとことん糾弾しつつ、「あなたの父親は、魔術師である前に、親であることを選んだ」と語るときの抑え切れない気持ちの揺れ。

2017-12-21 02:09:51
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

「UBW」、この回でぐっと締まりましたね。いや、戦闘シーンは文句のつけようもなかったし、物語は丁寧に語られてきましたが、士郎と凜の過去の意味を明示することで、エンディングが綿密な狙いの上に作られていたこともわかった。原作に忠実に沿いながら、アニメ的二次解釈もきれいに加えている。

2017-12-21 02:32:02
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

昨晩書き忘れました。「Fate/stay night, UBW」第5回。士郎と凜という、本来なら交わらなかったであろう、しかし一方で運命的に結びつけられていた二人の出逢いがテーマの主軸になっていることが明らかになりました。物語の筋も、エンディングも、そこに収斂するよう丁寧に設計されていますね。

2017-12-21 14:35:27
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

加えて、たしか原作にはなかったイリヤの切嗣への台詞。これを加えて、「UBW」は、切嗣の刻んだ正負両面の遺産の精算が物語の軸になることが理解できます。これは、ゲーム版「stay night」ではそれほどフィーチャーされなかったはず。やはり「Zero」を経由したゆえの物語の奥行きの変化なのでしょう。

2017-12-21 14:40:59
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

今夜は本当はホワルバ2をプレイしようと思っていたのですが、思いも射かけず「Fate/stay night, UBW」のまとめがトゥギャトピに選ばれてしまい、まあそれはどうでもいいんだけど、まとめた分が中途半端だったので、補遺のため再び #Mikulus 登場。

2017-12-22 00:58:14
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

まあこんな感じで。二度目のトゥギャトピなんですが、よく考えると、はるかにPVを稼いできた年始のパブリックドメインリストは、選ばれたことがなかった気がする。togetterの中の人もお正月休みなのかな。 pic.twitter.com/85X9ZNbHAD

2017-12-22 01:01:20
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

まず原作「Fate/stay night」になかったはずのイリヤの台詞(間違っていたら多謝)。 「まさか、お嬢様、衛宮士郎にお情けを」 「そんなの、かけているに決まってるでしょ。切嗣の代わりにたっぷり苦しんでもらうんだから」 これも「Zero」ありき。聖杯を得られたのに放棄した切嗣へのイリヤの憎悪。 pic.twitter.com/gIEN3JyIOq

2017-12-22 01:08:01
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

そしておそらくは、自分という実の娘を差し置いてちゃっかり息子の座に座ってしまった士郎への怨み。ホムンクルスのせいか、冷え冷えとした感情表現しかできないイリヤですが、その凍りつく憎しみはここで明示されます。アニメ版「Fate/stay night, UBW」は、「Zero」の正統な後日談なのですね。

2017-12-22 01:11:13
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

「UBW」第5話で、士郎と凜の生きる道の交錯が明示されたと書きました。それはエンディングテーマ冒頭の描写で既に提示されていたことも。今度はオープニングですが、「今の士郎と凜の邂逅」で曲が終わります。これは実にさらりと描かれていますね。そしてこれはエンディングの末尾へとつながる。 pic.twitter.com/PcVXeUAnf3

2017-12-22 01:15:22
拡大
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

エンディングテーマの最後はこれ。振り向いた凜の正面に立つアーチャー。ただし、その表情ははっきりしない。オープニングテーマの終結部分との関連は、原作をプレイした人にはもう明白ですね。士郎←→凜←→アーチャー。これは一直線なのか三角形なのか、はたまた…。UBWの根幹がさらりとここに。 pic.twitter.com/11kv46lr06

2017-12-22 01:21:12
拡大
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

「UBW」7話。アーチャーと士郎、その生き様の激突が描かれます。UBW根幹のテーマ。誰一人犠牲にしたくない士郎と、犠牲なしに人など救えぬと突っぱねるアーチャー。蘇る切嗣の言葉。度を超した希望の行く末には、それを上回る絶望しかないという切嗣の教訓を、悲しく受け継いでしまった戦士ですね。 pic.twitter.com/pTZFLo8w6M

2017-12-22 02:43:59
拡大
丹治吉順 a.k.a.朝P, Tanji Yoshinobu @tanji_y

切嗣が本来の願望、つまり「正義の味方」として全てを救済するという意志を棄て、士郎の親としてだけ生きる道を選んだこと。アーチャーと対峙した時の士郎は、凜の言葉を通して既にそれを自覚できています。これが後に決定的な影響を及ぼすでしょう。原作を決して損なわず、深みを加える展開ですね。 pic.twitter.com/bW2hkA1Qjb

2017-12-22 02:54:35
拡大
拡大
拡大