《ある「革新系党派」の「差別」に関する対応について、改善を求めての批判》

自己ツイートをまとめました。 反原発だけど、被曝容認という人が多い、ある「革新系党派」に対する、改善要望です。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

悪口を書くつもりはない。批判と受け止めて、真摯に見直してくれるとありがたいと思って書く。「差別」に関することだ。 革新系を自認しているある党派は、その時点で差別されている人に対して、 「そんな正当な理由がない事は、事実を学べばなくなるよ」 「騒ぎ立てるよりは、待とうよ」と言う。

2017-12-21 01:12:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そのアドバイスの仕方は、裏を返せば 「差別するだけの理由があれば、差別されるのはやむを得ない」ということにもなるだけだ。 「差別する正当な理由などありえない」と唱えるだけでは状況は変わらない。 必要な事は「あなた方がしていることは差別で、それは許されない」としっかり告げる事だ。

2017-12-21 01:12:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

数十年前。被差別部落の問題が社会運動の焦点の1つになっていた時代。 「部落解放同盟」は、差別する人間の間違いを指摘し、「糾弾」という方法で改善を求めていた。それに対して「革新系党派」は「いずれ部落差別は無くなる。騒ぎ立てて寝た子を起こすようなことはするな」という方針で対応した。

2017-12-21 01:12:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その結果として、被差別部落に対して、特に差別が大きな問題となっていた関西では、 「部落解放同盟」とそれを支援する人々 VS 「部落解放同盟」に「「反対する人々 という対立構図ができて、その「革新系党派」は自民党と同じ側にたつことになった。

2017-12-21 01:12:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

従って、関西の地方首長選挙では、その「革新系政党」が自民党と同じ候補を支持することも珍しくなくなった。現在でもその傾向は続いていて、大阪の「維新」からは「自民党と相乗り」と批判されることにもなっている。 「部落差別」とどう取り組むのか、は関西ではそれ程重要な要素なのだ。

2017-12-21 01:12:11
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その「革新系党派」は、差別に取り組むときには、基本的に同じ姿勢をとる。科学的、歴史的に間違った理由がある差別に対しては、間違いを説明、指摘する。そして「正しい対応」を示す。それによって、差別する側が対応を改めてくれるように要求する。それが基本的対応だ。

2017-12-21 01:12:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「正しい対応」を示されて、それまで差別してきた側の人が対応を改めるのならば、その手法で適切だろう。 しかし、差別される側も人間だが、差別する側も人間だ。「差別することが正しい」と思って差別してきたとしても、間違いだと指摘されたからと反省、行動を改める事例の方が少ないだろう。

2017-12-21 01:12:12
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

例えば、米国のプアホワイトと呼ばれる人達が有色人種を差別する事例を思い出してほしい。プアホワイト達が有色人種を差別することには、科学的な正当性はないし、歴史的に間違っていることも自明だ。しかしそれでも差別は是正されない。プアホワイト達は、自らの不満を有色人種にぶつけているのだ。

2017-12-21 01:12:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

その構図をそっくり日本の被差別部落問題に当てはめて考えてほしい。差別をする人たちは、正しい理由がない事を知らないから差別しているわけではない。自らの不満を被差別部落出身者にぶつけて、優越感を味わうことで不満のはけ口にしているのだ。 「正しい対応」は、差別の解消に役立たない。

2017-12-21 01:12:13
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もちろん、差別をなくすためには、「差別する理由」だと思っていることの間違いを指摘することは大事な事だ。だけど、それだけでは差別は無くならない。 その「革新系党派」の人達には、「差別する理由」が正しくないと分かっても差別を止めることができない人達の気持ちや理由が理解できないのだ。

2017-12-21 01:12:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

人間の理性や知性や悟性を重視する事は良いけれど、 人間は理性や知性や悟性だけで生活できる生き物ではない。 間違っていても、そして間違っていると理解できても、その間違いを改めることができない方が多い生き物なのだ。 立場や生い立ちや感情など複雑な個人的事情が、邪魔するのだ。

2017-12-21 01:12:14
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう一つ。 理性や知性や悟性の全てを、バランスよく備えている人間は、私が知る限り存在しない。すると、いくつかのポイントでは「差別することが間違っている」事が理解・納得できないのが、「普通の人間」だということになる。ある差別問題については「正しい対応」ができる人でも、全部は無理だ。

2017-12-21 01:12:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

数十年前、現在で言うLGBTの先駆けであった「雑民党」の党首に対して、件の「革新系政党」の幹部は「私達の党が政権を握ったら、お前の病気も治るはずだ」と言い放ったという。性的多様性は、病気ではない。間違った認識だ。しかし、当時それを理解していた人は少数だった。

2017-12-21 01:12:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

また、その「革新系政党」の中には遺伝的な先天性障害を持つ人に対しては、優生思想に近いような差別的感覚を持つ人もいる。遺伝的な障害を持つ人は子どもを作るべきではない、と。 これは明らかに「正しくない考え方」だと私は考えるが、自己自身の問題として考えると抵抗がある人も多いだろう。

2017-12-21 01:12:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

つまり「革新的政党」の支持者であっても、全ての差別問題について「正しい知識」に従って判断できるとは限らない、ということだ。 そういう問題についても、「革新的政党」の方針は同じだ。「正しい知識」の普及に努め、不必要にことを荒立てない。騒がない。そうすればいずれ差別がなくなる、はず。

2017-12-21 01:20:43
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「革新系政党」のこの方針は、敗戦後、その政党が合法化されて以後、一貫してきた。70年も経過するのだから、そろそろ「正しい知識」の普及も進み、日本国内の差別問題は大方解消されてもおかしくないのだが、実態はかけ離れている。 依然として被差別部落に対する差別は解消されていない。

2017-12-21 01:30:19
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

加えて、広島と長崎の被爆者に関して、その「革新系政党」の方針は一部の被爆者にしか受け入れられず、原水爆禁止運動は2つに分かれてしまった。この分裂については、被爆者に対する差別をどうするか、という点も問題になったと聞いている。

2017-12-21 01:30:20
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

そこに、東京電力福島原子力発電所事故が発生した。 原水爆によるものではない、放射線被曝者が一般住民の中に大量に発生した。しかも、今も放射性物質の放出は続き、事故原発関係の作業による高線量被曝者が増え続けている。これらの被曝問題をどうするのか。悩む時間もなく、判断を迫られた。

2017-12-21 02:18:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東電原発事故に伴う放射線被曝問題について、その「革新系政党」と、それを支持する労働組合と、科学者たちは、即座に反応した。 「原発事故による一般住民の放射線被曝は、健康や遺伝に影響するほどの深刻なものではない。従って、被曝による病気の多発は起きない。事故原発の付近にも戻れる。」と。

2017-12-21 02:18:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

東電原発事故に関する「革新系政党」の方針は、科学的にも論理的にもおかしい。 事故によって住民が被曝した放射線量、これから被曝する放射線量は、確定していない。だから「被曝線量によって健康影響が出る確率は変化する」という正しい命題に沿えば、健康影響が出ないと断言することはできない。

2017-12-21 02:18:25
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

しかも、東電原発事故で住民が被曝した放射線量、また内部被曝で受ける放射線量は、正確に計測しようという試みは行われていない。これから試みようという動きさえもない。それでは「正しい知識」、つまり正確な被曝は判らない。だから、健康影響が出ないと断言することは正しくない。

2017-12-21 02:18:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ところがその「革新系政党」を支持する科学者や文化人たちの多くは、 「東電原発事故によって放出された放射性物質による健康影響はない。その心配がある、または既に出ていると言う人たちは、流言によって差別をばら撒いている加害者だ」と積極的に喧伝している。

2017-12-21 02:18:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

少し距離を取って、冷静に、客観的に、そして論理的に考えれば、理解はできるはずだ。放射性物質がいつ、どこに、どれだけばら撒かれたのか。そして各自がどれだけの外部被曝をしたのか、内部被曝をしたのか、詳細な計算はできていない。だからどれだけのリスクがあるのかは、分からない。

2017-12-21 02:18:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

さらに、原発の過酷事故で数十年後にどのような影響が出るのか、次の世代に遺伝的な影響が出るリスクがどれだけあるのか、先例はチェルノブイリ原発事故しかないので、過去の例からでもわかることは少ない。

2017-12-21 02:18:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

なのに「革新的政党」を支持する科学者や文化人の多くは、チェルノブイリ原発事故によって起きている健康影響の多くも否定している。中にはベラルーシ・ウクライナ・ロシアの被災地を訪問してきた人もいるのに、現地で問題になっている健康影響の多発を福島県内には伝えようとしない。

2017-12-21 02:18:27