「出版社は作家と読者のためにある。200〜300年たってみろ、担当編集者や担当部署、版元の社名なんてみんな忘れてるだろうけど、作品名や作家名は残っているはずだ」

たられば @tarareba722

そういえば先週、作家さんとの付き合い方を叩き込んでくれた元上司と久し振りに飲みに行きました。「出版社は作家と読者のためにある。200〜300年たってみろ、担当編集者や担当部署、版元の社名なんてみんな忘れてるだろうけど、作品名や作家名は残っているはずだ」と言う人でした。

たられば @tarareba722

「でもそういうふうに考える社員ばかりだと会社が潰れてしまうだろ。だからね、俺たちはいつも少数派で、大半の会社は社員のためにあると考えて働く連中を騙す算段を企ててなきゃいけないんだ」と、声を小さくして話してくれました。

たられば @tarareba722

「すごいですね」というと、「俺なんか可愛いほうだ。角川文庫の巻末宣言を読んでみろ。角川源義は“日本が戦争に負けたのは俺たちがバカだったからだ。国民全員が賢くなるために安くていい本を出すので読者よろしくな” って書いてあるんだぞ」と教わりました。慌てて読んだら確かにそう読めました。

たられば @tarareba722

その元上司に（自分がWeb担当になったので）書籍編集が（プロモーション等で）映像を扱うようになる時代は来るのでしょうか。来るとしたらどう勉強すれば良いでしょうか、と聴いたら、「俺は映像のことはよくわからない。ただ上等な映像を作るやつはみんな本をたくさん読んでいるよ」と言われました。

たられば @tarareba722

「逆に、上等な本を作りたかったら、上等な映画をたくさん見なくちゃダメだ。互い違いになってるんだよきっと。だからたくさん本を読んでいるやつに仕事を出せば良いし、君はたくさん映画を見なさい」と言われました。役に立つかはわかりませんが、なんだかよい話だったのでここにメモしておきます。