Ｃ93　サークル「GTR」新刊告知　T&T完全版対応ゲームブック『妖魅の森の魔女』

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

時限紙幣とかギャレゴジとかブラッドソードの話とかを全部投げうって、全力を注いでいた冬コミ原稿がようやく完成したので、広報を兼ねて長文の投下をやるよ。　#時限紙幣の話は続編の消滅遊戯を読んでから投下する予定

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

今回の新刊はT&T完全版のオリジナル・ソロアドベンチャー『妖魅の森の魔女』です。当サークル初のゲームブックです！　#tntjp pic.twitter.com/SLwnPpuaC9

拡大

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

CoCは状況的に新刊なしの既刊『ジュウサンジジュップン』のみになります。こちらのファンの方々には本当に申し訳ない。シナリオのテストプレイはしているので、夏コミで出せればと考えております。既刊の紹介はこちら。 togetter.com/li/1137195

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

もともとT&Tのソロアドはいつか書きたいと思っていたのですよ。今年のエイプリルフールにソロアド書くって宣言していましたし。ようやく念願がかなったぞ、小学生の頃の自分よ。#tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

発想の大元になったのは『トンネルズ&トロールズでTRPGをあそんでみる本』収録のソロアド「おいぼれクーティ亭の冒険」の「まどわしの森篇」。あれを遊んでみて、この構造を使えばミニソロアドじゃなくて長編を作れるぞと直感したんですね。#tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

「まどわしの森篇」や『デストラップ』『鏡の国のダンジョン』みたいに単発のミニイベントを集めた連作形式なら、1本のメインストーリーのある通常形式よりも作りやすく、パラグラフ数も抑えられる。今回初めてゲームブックを作る自分にもちょうどいい。#tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

という考えのもと、完成した新刊はパラグラフ数が300を越えた。これよりパラグラフ数が多い邦訳済みソロアドって『死の女神の口づけ』くらいじゃねーか！#加減しろバカ！ #同人や未訳作品ならありそうだけど #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

何でこんなに長いのを書くことになったのかというと、まずデストラップ型構造なのに、シナリオのクリア目標を設定したのがそもそもの暴走の始まり。というのも、今作の舞台は森かつランダム性の高い構造ということもあって山本弘の『四人のクィーン』を参考にしたんですよ。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

で、『四人のクィーン』のキャラクターごとに個別のゲーム内目標があるというアイデアに触発されて、今作もランダムイベントを遊ぶだけでなく3種類のゲーム内目標を設定することに。はい、もうこの時点で最初のシンプルな構造のソロアドを作るという発想がどっか行ってます。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

さらに「老いぼれクーティ亭の冒険」や『ブラッドソード』シリーズみたいな特定の仲間がいる時だけできる展開を盛り込んだのでそりゃ長くもなる。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

仲間キャラもシックスパックみたいに1人だけにしとけばいいのに、「秩序・中立・混沌」の三属性に合わせて、騎士・ケットシー・ダークエルフの各キャラを用意したのでさらに長くなった。 #性格属性ネタも四人のクィーンリスペクト #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

こうして色々と盛り込んだリスペクトネタのひとつに、休憩所となる魔女の小屋というのがあります。魔術師デクストロやヤズトロモの塔みたいな存在で、一定数の冒険をクリアしたら、そこで休息しつつメイン目的のクリアルートにも進めるというチェックポイント的存在。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

この小屋に住む魔女の名前は、色々と考えたりwikipediaを漁った結果、メリジェーヌとする。メリジェーヌはフランスの伝承に登場する龍女で、同じく龍女のヴィーヴィルの娘ともいわれている存在。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

考えていたイベントネタのひとつに、イングランドのワーム伝承を元ネタにして、森に住むグリーンドラゴンというのがあったので、それに絡められそうな名前だな……と軽く考えていたこの設定が、後に重要な意味を持つことになった（wikipedia「八丈小島のマレー糸状虫症」記事的表現） #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

その上でランダム表用の16種類のイベントを作るためひたすらネタ出し。森、木、草、木の枝、仕掛け罠、虫、キノコ、苔、野生動物、薬草など、森とか植物に関係しそうなワードをリストアップして、そこからひたすら連想ゲームでシチュエーションやキャラなどをゴリゴリ出していく。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

森にはユニコーンがいるとか、ここでしか採取できない青さび病（架空の病気）の特効薬となる薬草を採りに来た薬草師がいるとか、森の奥でドルイドがウィッカーマンの儀式をやっているとか、森の王ケルヌンノス（ホーンドマン）がワイルドハントをしているとか。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そうやってリストアップしたワードに「森に潜むロビンフッド」があって、そこから連想ゲーム的に「ロビンフッド⇒弓の達人⇒どれほどの達人？⇒コインサイズの的も撃ち抜ける」というのを思いつき、その瞬間「それならドラゴンの逆鱗だって撃ち抜けるんじゃね？(ﾋﾟｺｰﾝ)」となったのです。#tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

そこからさらに「魔女のメリジェーヌは自分の母であるグリーンドラゴンのヴィーヴィルを倒そうとしており、PCが森で出会った達人の力を借りる(ﾋﾟｺｰﾝ)」という展開にジャンプ。その瞬間、それまで漫然と書き出していたネタの数々がものすごい勢いでつながり始めた。#tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

「青さび病（架空の病気）の特効薬である薬草がなぜその森にあるのか」「なぜ森にユニコーンがいるのか」「夜な夜な森に出没してワイルドハントを行うホーンドマンとは何者なのか」「PCの仇敵は何故森に潜んでいるのか」「なぜ魔女は旅人に親切にしているのか」 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

これまで自分が何も考えずに書き出したネタ群が、計算したわけでもないのにパズルのピースのようにピタッピタッとハマり、気がついたら1つのストーリーが出来上がっていたのじゃよ。 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

青さび病なんて、語感だけで捻りだした架空の病気なのに、「青さび（緑青）みたいな発疹が生じて、それがグリーンドラゴンの鱗になった」につながった時は、自分で思いついたのに「ええーッ!?」ってなったかんな……　#青さびが緑青ということも調べなおすまで忘れてたのに　 #tntjp

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

この「それまで何も関係ないと思っていた要素がどんどんとつながっていき、最終的にまったく思ってもいなかったような壮大な“絵”が現れる」衝撃ってのは『クトゥルフの呼び声』における語り手やエインジェル教授が味わったものに似ている気がする。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

まぁ『クトゥルフの呼び声』の場合、その感覚は感動よりも恐怖に直結しているのですが。この感覚についても語りたいことはあるが、それはまた別の機会に。今回はソロアドの話だ。

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

既にメインの16イベントだけで100ページ近くなっていたのに、思いついちゃったもんは仕方がない。腹をくくってそこから全イベントをクリアした時にだけ進める裏ルートを作成開始。内容的にも気分はもう『ソーサリアン』の「ドラゴンとたたかう」モード。 #tntjp　youtube.com/watch?v=NRjYzZ…

拡大

かあかばあど@(12/30(日)東ポ42b)「GTR」 @kakhabad

実際、裏ルートクリア時の最終パラグラフを書いていた時は、脳内にずっと『ソーサリアン』のシナリオクリア時の音楽が流れっぱなしだったからね…… #tntjp　　youtube.com/watch?v=k0gucu…

拡大