#うちなー鎮守府 第65話「幸せって何だっけ何だっけ」

まさや @Masaya_ok_jp

「しばらくご無沙汰」沖縄が舞台の実業系艦これSS #うちなー鎮守府 第65話、やります。2017年の秋は、うち鎮にとって重要な方を迎える必要がありましたので。 ◆注意な◆ ○作者は非提督 ○いろいろフリーダム

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#うちなー鎮守府 第65話 2017年11月下旬、鎮守府本部の提督室。秋イベをめぐり、提督と数人の艦娘が議論していた。 大淀「苦戦ですね」 提督「言われなくてもわかってる」 伊勢「どうしても、海峡がですか」 提督「今回はうち鎮的近接格闘を封印して正攻法でやってみたが」 (続く

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#うちなー鎮守府 加賀「山城は改二になってまだ3か月。技量や経験が」 伊勢「山城を信用してないの？」 加賀「違うわ。ただ、正攻法縛りがストレスになってないかよ」 提督「そうだな。今回は他の鎮守府に迷惑かけないように、扶桑とのハードコアタッグは封印してる」 (続く

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#うちなー鎮守府 その時、情報部長の千歳が来た。「みなさん、見てほしいものがあります」 室内のプロジェクターに電源を入れ、タブレットをつなぐ。映し出されたのは、情報部が分析した秋イベの海峡に関する記録。 提督「何かわかったのか？」 千歳「はい」 (続く

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#うちなー鎮守府 千歳「データリンク装置に記録された敵の情報を解析すると、不自然なものがありました」 加賀「どうだったの？」 千歳「敵艦隊が別にいました」 提督「掟破りか？」 千歳「それを確かめるため、神通と不知火を派遣、潜入調査させました」 (続く

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#うちなー鎮守府 提督「潜入でわかったものは？」 千歳「以前帰還途中を襲撃してきた泊地の深海棲艦が協力していることが判明しました。雪風が暴れたといえばわかるはず」 伊勢「修理の請求書とパイナップルを持って行ったあそこね」 大淀「恨みかしら？」 (続く

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#うちなー鎮守府 以前の 「帰還途中の艦隊が襲撃された」 「雪風大暴れ」 「パイナップルと請求書」 のエピソードはこちら。 第54話「Destroyer-X 駆逐艦雪風」 togetter.com/li/1063754

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#うちなー鎮守府 提督「で、あちらの泊地は海峡の奴等に何をしてるんだ？」 千歳「物資補給、訓練、戦闘への参加です」 加賀「敵の数が多いのは、つまり」 千歳「この泊地が」 提督「なるほどな」 (続く

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#うちなー鎮守府 伊勢「正攻法縛り、解除しますか？」 提督「もう少し調べよう。単純に多く出せばいいとは限らない」 大淀「あの泊地ということは、宇津帆にも情報を聞く必要があるわね」 提督「そっちは自分がやるよ」 (続く

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#うちなー鎮守府 ※宇津帆とは：深海棲艦泊地のひとつ「宇津帆南方泊地」。うち鎮と交友関係のある実業系鎮守府 #させぼ鎮守府 との取引関係を通じて接点がある。 (続く

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#うちなー鎮守府 2017年12月5日。“海峡”を目指すうち鎮の艦隊。 山城「今度こそ、いけるかしら」 時雨「止まない雨はないよ」 扶桑「今回は提督から特別な指示を預かってるけど、何でしょう」 最上「別途指示あるまで開封厳禁、か」 (続く

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#うちなー鎮守府 その頃、“海峡”の深海側もうち鎮版西村艦隊の来襲を察知、出動しようとしていた。しかし… 防空埋護姫「あの方々、まだ来ていません」 海峡夜棲姫「待てないわ。敵は来てるの」 防空埋護姫「しかし…」 海峡夜棲姫「特訓してもらった成果を出す時よ」 (続く

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#うちなー鎮守府 その時、うち鎮版西村艦隊の旗艦・山城に提督から連絡が来た。「特別指示を開封、実行せよ。道を切り開け」 「何かしら」山城が開封する。 (続く

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#うちなー鎮守府 山城の持つ指示書を見た扶桑「ふっ、ふふっ、ふふふっ…」 山城「どうしたの？」 扶桑「これを待ってたわ。今年の流行り物関連の言葉を借りると、野生解放よ」 山城「みんな、時は来たわ。野生を解放するのです！」 最上「おみまいするぞー！」 (続く

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#うちなー鎮守府 警戒陣の先頭にいた時雨が、山城に尋ねる「あれ使っていいかしら」 山城「いいのよ。まさかの射撃で驚かせて」 時雨は右手からコインを上に投げた。一瞬の光ののち、背中の12.7cm砲が20.3cm砲に変わった。うち鎮時雨用特殊装備の登場。 (続く

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#うちなー鎮守府 照準用バイザーを出し、狙いを定める時雨。 「この距離なら戦艦以外いける。発射」 海峡の深海棲艦 ル級flag1「敵発砲を確認」 海峡夜棲姫「先頭は駆逐艦のはず。この距離からではPTにも届かな…え？戦艦が先頭？駆逐艦とPTは急いで！」 (続く

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#うちなー鎮守府 深海側、慌てて出た駆逐艦とPTは時雨特殊砲の着弾地点に入ってしまい粉砕。残った駆逐艦とPTも最上と山雲に蹴散らされる。 ル級elite「何が起きてるの？」 海峡夜棲姫「それでも戦艦の数ではこちらが上、行くわよ！」 (続く

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#うちなー鎮守府 「馬鹿ね。その先は地獄よ。戦艦の数は多いけど、駆逐艦がいないとどうなるかな」 うち鎮加入1か月の満潮、深海の戦艦群に魚雷を4本発射。 隊列が乱れるル級達。eliteの顔面に時雨の20.3cm砲弾がクリティカルヒットしさらに混乱。 (続く

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#うちなー鎮守府 扶桑と山城も射撃を開始し、両艦隊入り乱れる。その時、夜棲姫の撃った砲弾が扶桑の主砲に直撃、倒れ込む。 それを見たル級flag、零距離射撃をしようと接近。「その命、もらったあぁぁ！」 しかし、ル級はそこで息絶えた。 (続く

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#うちなー鎮守府 扶桑は壊れた主砲の砲身を引きちぎり、切断面を先端にして投げた。それがル級の腹に刺さったのである。 「ハードコア艦娘なめんなよ。ほかはこちらで引き受けます、山城、ボスを殺っちゃって！」 「わかったわ！」山城は海峡夜棲姫との一騎討ちに臨む。 (続く

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#うちなー鎮守府 「派手にやったわね。でも、何度来ても無理なの。貴女もわかるでしょ」海峡夜棲姫は顔をこわばらせながらも挑発する。 山城の撃った砲弾が、海峡夜棲姫の周囲に水柱を生む。「わかるわ。でも、今は道を開く力がある。そう信じてる」 (続く

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#うちなー鎮守府 「あっ」海峡夜棲姫の砲弾が至近弾となり、山城は足元をすくわれ前のめりに倒れる。 立ち上がると、そこには海峡夜棲姫が来ていた。「どうだ、今の気分は。不幸か？そうだろう？そんなこと考えなくてもいいように、楽にしてやるよ」 (続く

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#うちなー鎮守府 目の据わった山城と、薄ら笑いの海峡夜棲姫。しばし睨み合う。1分程の沈黙ののち、海峡夜棲姫はこう言った。「せっかくだし、辞世の句でも詠んだら？」 「そうね。筆箱出すから待って」 山城は腰につけた袋から何かを取り出す仕草をする。 (続く

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#うちなー鎮守府 その直後、鮮血が飛び散る。山城は筆箱を取ると見せかけ、脇差で海峡夜棲姫の腰から左肩へと斬りつけた。 続けて、刺す。山城の両手が柄をひねる。刃が腹をえぐる。血が滴る。 「邪魔だ、どけ」 山城が静かに言うと、海峡夜棲姫は頷くように力が抜けて、息絶えた。 (続く