子供の頃クラスでかなりイジメられてた女の子について「いや、彼女は本の趣味もいいし、話せばとても面白い子だよ」って言ったら滅茶苦茶茶化されて、お互いにとって不幸なことになってしまったことあるんだけど、ああいうのも嫌だよね。

78
借金玉 @syakkin_dama

僕、子供の頃クラスでかなりイジメられてた女の子について「いや、彼女は本の趣味もいいし、話せばとても面白い子だよ」って言ったら滅茶苦茶茶化されて、お互いにとって不幸なことになってしまったことあるんだけど、ああいうのも嫌だよね。

2017-12-24 08:51:06
借金玉 @syakkin_dama

結構よく話す子だったんだけど、それで距離が生まれてしまったの悲しかったよね。読んでる本見て「いい趣味してんな!」って話しかけて折角仲良くなって、本の話が出来る数少ない友人だったのにね。

2017-12-24 08:52:47
借金玉 @syakkin_dama

なんていうか、人間関係からはぐれた者、あるいはカーストが低い者同士が仲良くなることに対してものすごく侮辱的な圧力ある社会だよね、学校って。そして、そういう感覚とは自分自身も無縁ではいられなかった。本当は、もっと仲良くなれる人は一杯いたと思う。

2017-12-24 09:01:03
借金玉 @syakkin_dama

学校という場において、差別している者と差別されている者なら、僕と楽しく話が出来る人は差別されている側に多かった気がするんだよね。いわゆる「オタク」の輪にすら入れない子どもたち。ずっと一人で本を読んでいるような。そういうところと仲良く出来なかった子供の頃については、悲しく思う。

2017-12-24 09:03:30
借金玉 @syakkin_dama

ヘッセの「クヌルプ」読んでたんだよ。で、「おお!それいい本だよな!」って話しかけて仲良くなったところまではとても楽しかったんだよね。

2017-12-24 09:04:32
借金玉 @syakkin_dama

そして、何より僕自身が「あいつと仲良くしたら僕も辛いことになるだろう」って言うのを「うるさい、そんなもの関係あるか」って突っぱねられなかったし、逆に「僕と仲良くすることで相手に不利益もあるだろう」という予想もあった。とても辛いところだったな、学校。

2017-12-24 09:06:47
借金玉 @syakkin_dama

はぐれ者同士が仲良くすることを阻害する、あの学校に働く力。本当に最悪のものだと思う。大学に行くとそんなこともなくて、思う存分はぐれものの文化を作れたのはよかったし、救われたけどね。正確には二つ目の大学で、一つ目は高校までと同じだったけど。

2017-12-24 09:08:13
借金玉 @syakkin_dama

学校に蔓延するあの一種の差別意識と保身のための振る舞いを強制される圧力、あれから自由でいられなかった自分自身には本当に腹が立つ。消極的にではあれ、僕も加担していた側だったと思う。

2017-12-24 09:10:50
借金玉 @syakkin_dama

女性にだっていると思うんだよね、あのイジメられてる、あるいはハブられてる男の子、実はいい奴だと思うし好意もあるんだけど、それを表現することは学校では出来なかったってやつ。むしろ女性の方がこの圧力は強いよね。

2017-12-24 09:12:52
借金玉 @syakkin_dama

「学校」という空間の中で異性と仲良くしたり、あるいは恋愛したりするのはある種「強者」の特権だったと思う。弱者の中で発生する好感や連帯は、全て断ち切られる仕組みがあった。

2017-12-24 09:13:37
借金玉 @syakkin_dama

32歳になった今だったら、おまえらがブスといおうがなんというが俺はあの子が好きだよ、なんか文句あるかコラって言えるけれども。これを10代に要求するのはすごく難しいことで、未だに忸怩たる気持ちが残ってる人多いんじゃないですか。男女問わずかもしれない。

2017-12-24 09:15:16
借金玉 @syakkin_dama

そして、いわゆる非モテが恋愛をするとき「誰にでも自慢できる恋人が欲しい」と望むのは、あるいはその圧力に負けるのは地獄への一里塚なんだよな。「誰がなんと言おうと俺は彼女が魅力的だと思う、文句あるか」っていえないと辛い。

2017-12-24 09:16:15
借金玉 @syakkin_dama

学校っていう同調圧力の場から離れるとこの辺から自由になって、友人を作ったり恋愛したりできるということに早めに気づけたのは、僕は幸運だったと思ってる。でも、学校では僕も無理だったよ。

2017-12-24 09:18:44
借金玉 @syakkin_dama

学校という場で僕に好感を示すというのは、女性にとっておそろしくリスクの高いことだったんだろうと思うし、それは責められない。そういう傾向は僕自身にも拭いがたくあったしね。

2017-12-24 09:19:20
借金玉 @syakkin_dama

例えば、クラスの人気者が嫌われてる女の子に好感を示すことは出来るかもしれない。それは時に「彼は人格者だ」という評価になるかもしれない。でも、クラスのはぐれ者にそれが出来るかというと、とても難しいんだよね。やったところで効果は多くの場合ネガティブなものだろう。

2017-12-24 09:21:25
借金玉 @syakkin_dama

「友人の評価はイマイチだけどShe so cute」に辿り付くのは、結構年齢を重ねないと難しい。非モテほど辿りつけないところはあると思う。自分に自信がないし、「友人の評価」をねじ伏せる腕力もないしね。

2017-12-24 09:22:46
借金玉 @syakkin_dama

本当に数少ない同じ趣味を共有して仲が良かった女の子、学校では意図的に仲のよさを隠したりしてたな。でも、あれ本当はクソみたいな話だ。「あいつはいいヤツで面白いヤツで話が合うんだ」と胸を張って言えたらよかったと思う。でも、できなかった。

2017-12-24 09:24:47
借金玉 @syakkin_dama

これは男女関係ないけど、「俺はあいつに好感を持っていたけど、くだらない保身や同調の意識でそれを表現出来なかった」って思うことは今でもよくあって、僕自身がそれをやってたというのは最悪のことだと思う。クラスの嫌われ者にも面白いやつはいっぱいいた。

2017-12-24 09:26:52
借金玉 @syakkin_dama

「嫌われ者同士仲良くしようぜ!」が受け入れられるとも、限らんのだよな。そして、嫌われ者が仲良くしているというのは学校という社会において、攻撃対象だったと思うんだ。

2017-12-24 09:33:40
借金玉 @syakkin_dama

僕が文句のつけようの無いクラスの人気者だったら出来たと思う。でも、できなかったよ。

2017-12-24 09:34:19
借金玉 @syakkin_dama

弱者にそれを要求するのを、「それはおまえが己を貫けなかっただけだろう」と切って捨てるのはそれはそれで残酷なことで、「嫌われ者同士でも同調圧力なんか無視して仲良くしろ、やらなかったことには何の言い訳も効かないぞ」と言うのは、無茶な正論というものだと思う。

2017-12-24 09:36:09
借金玉 @syakkin_dama

皆さんの多くが、「クラスの嫌われ者の男の子と女の子が恋をする」という物語が美しいという感性を獲得したのは、もうとっくに「クラスの男の子や女の子」ではなくなってからだったと思うよ。

2017-12-24 09:37:20
借金玉 @syakkin_dama

僕自身は「非モテ」という自意識が余り強くないんだけど(そりゃモテたとは到底いえないけど)、「恋愛」が出来るようになるためにはコミュニティから抜け出して自分なりの場所を手に入れる必要があった、とは思う。

2017-12-24 09:39:13
借金玉 @syakkin_dama

ときには友人を作ることでさえそうだったと思う。

2017-12-24 09:39:32
借金玉 @syakkin_dama

「おまえらがブスといおうがキモいと思うが、俺はあの子が好きなんだよ、文句ある奴は前に出ろ、ブン殴ってやる」がいえるようになると、大分楽になるのは確かです。恋愛に限らず、友人関係でもね。

2017-12-24 09:40:41