「1/10 Fukushimaをきいてみる2017」上映会にいってきた。

http://fukushima-ask.info/ 2017・年末上映スケジュール ※各回無料上映 12月26日(火) ①19:30開始 続きを読む
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いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

長々Tweetしましたが、これにて終わります。横道にだいぶ逸れましたが、いい機会だった。酒でも一杯ひっかけて寝ようとかと。そして、あしたは #劇団晴天 の作品について語りたいと思ってるのでお楽しみに。「現代口語演劇とファンタジー」について。考えがまとまったので。それでは、おやすみなさい。

2017-12-27 02:48:37
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

「1/10 Fukushimaをきいてみる2017年」年末上映会(12/26・27)fukushima-ask.info 予定が開いているならぜひ。予定が動かせるならぜひ。予定をキャンセルしてでも。ここでしか触れられないことがあるのが事実だ。主観と経験を脱し得ないこそ、同じ第三者としての意見に僕も触れれたい。なにとぞ。

2017-12-27 02:46:43
リンク fukushima-ask.info 1/10.Fukushima.ask Fukushimaをきいてみる 3760
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

僕は「100円のワクチンで30人の命を救えます」という訴えに答えるよりも、39円のもやしを見つけることに一生懸命だ。他者の問題を当事者として捉えるなんておこがましい。でも、だからこそ、そうした傲慢さを同時に回避してはいけないのではないか。常に問い続けることにこそ価値があると信じている。

2017-12-27 02:44:57
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

「おすすめ」と「知ってほしい」に言語的な違いはないかもしれない。しかし、そこには大きな隔たりがある。それほど繊細なことを扱った記録映画だ。だから、もしあなたの琴線に触れるなら足を運んで「感じた」ことを発信してほしい。予定的に無理でも、このプロジェクトが続くことを覚えていてほしい。

2017-12-27 02:42:27
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

「おすすめ」するのではない。それではまるで自分の満足を人に共有するようなニュアンスがあるからだ。だからあくまで僕が「たまたま」足を運んだように、僕の一連のつぶやきが誰か、たったひとりでいい、その人の「たまたま」になることを願っているのである。fukushima-ask.info

2017-12-27 02:37:30
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

うっかりすると「わかった」「事実に触れた」ような気持ちになってしまうのだ。そこに強い葛藤を感じた。これは決してプロジェクトのテイストやクオリティの問題ではない。ボク個人の好みと特質故のものだ。だからこそ、というのも変だけど、多くの人に「知って」もらいたいのだ。

2017-12-27 02:35:45
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

「1/10 Fukushimaをきいてみる2017年」fukushima-ask.info が堆積してきたモノはそういった作為や演出を究極的に排している。だから僕は極度の「震災モノ」嫌いであり演出ありきの「ドキュメンタリー」に冷めた態度をとってしまうが、この作品(「記録映画」)はなにより切実であった。

2017-12-27 02:32:41
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

これは被害者意識や被害の程度の話ではない。喪失やトラウマは相対的な程度に関係なく、絶対的なもだからだ。周りに比べて微細でも本人にとって重大なことならそれだけで充分に傷になりうる。僕が伝えたいのは自分のなかに萌芽した第三者的な視点についてだ。それが問題だ。

2017-12-27 02:00:42
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

そう考えると、ずっと感じる問に戻る。自分は被災者であると同時に「いわゆる」被災者ではない違和感にだ。家を失ったが賃貸だ。引っ越したが友人は生きていて、しばらくして学校にまた通うこともできた。その後不自由なく生きられている。ここに強い違和感を感じるのだ。

2017-12-27 01:55:29
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

言葉で事実を理解はできる。なにが起きたか。なにを感じたか。どんな状況か。しかし、永遠に彼らの感じた実感を伴うことはない他者であるのだ。画面越しに同情や感情移入している自分に強く違和感を覚えた。そんな単純なものではないはずだ。決して彼らを「わかる」ことなんてできないのではないか。

2017-12-27 01:48:10
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

まあ、つらつらと事実を書き連ねてきたが僕の経験はほんの些細なものだ。 「1/10 Fukushimaをきいてみる2017年」fukushima-ask.infoの劇中の話者やその経験は想像を超える。そうした喪失や葛藤をぼくは経験していない。僕は家を失ったが生家ではない。しかし彼らは故居や家族、友人を失っている。

2017-12-27 01:45:06
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

しばらくそうして生活た。日中は食べ物を探す。夜はロウソクの明かりの中でご飯をたべて後は寝る。幸い3月の東北ということで寒かったけど、冷蔵/冷凍のモノは腐らないでそのままだった。ガズボンベで炒めたウインナーはなによりご馳走だった。食料を手に入れて帰った日は満足な気持ちだった。

2017-12-27 01:40:26
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

一日中並んでいるとき、流れてくるラジオ放送だ。「福島第一原発が云々」という政府の発表やニュース。テレビもラジオもネットもない状況の放送はただ恐怖だった。長蛇の列はしんと静かだった。たぶん、チェルノブイリを想像していたのではないか。自分はいま被爆していないかという恐怖で一杯だった。

2017-12-27 01:28:04
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

販売をおこなっているのは大手の大型スーパー郊外の量販店だけだった。しかし普通に買い物ではできない。入り口は封鎖されて全員が列をなす。戦時中の配給制度を想像してみてほしい。8時間並んで買えるのは缶詰一個と500mlのペットボトル1本だけだった。しかし何より辛かったのはそれではない。

2017-12-27 01:23:52
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

翌朝から家に戻った。居つける場所などないからだ。母は部屋の片付けを。簿記は自転車で街中のコンビニやスーパーを周った。だいたいは店じまいしていた。手書きの張り紙でしばらく閉店の旨が書かれていた。それでもいろいろ回るとお店を見つけることができた。サバイバルみたいな毎日だった。

2017-12-27 01:17:59
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

しかし、当時の僕は失望した。空虚を満たす音楽ではなく、「若林区で200名の溺死体が発見されました」とおい事実の列挙に恐怖した。当時は津波のことも知らない。原因のわからない大量死はただ恐怖だった。だから、ラジオをやめて、少しの間oasisやアジカンを流して心を落ち着けた。

2017-12-27 00:42:58
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

ラジオから流れてきたのは音楽ではなくニュースだった。いま考えればあたりまえだ。震災の状況や現状を伝えることにどれほど頑張っていたことか。パーソナリティの人は家に帰らないで放送局からラジオを発信し続けていたのだ。これはいま考えるととんでもなく勇敢な行為だ。

2017-12-27 00:40:28
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

母に家の状況と買ってきた食べ物について報告した。ように思う。記憶があやふやだ。それくらいに非日常だった。避難所も大変だろうということでその日は車中泊した。無音が寂しくてラジオをかけて欲しいと母にお願いした。バッテリーがあがるからとわすずかな時間だけ許してもらってラジオをかけた。

2017-12-27 00:37:51
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

自分の家の車に移った。節約のためエンジンはかけなかった。ひざ掛けにくるまっていると、いつの間にか寝ていた。母が窓を叩く音で目を覚ました。ダメ元で送った「車にいる」というメールが届いていたようだ。気づくと外はすっかり夜で、街頭がないと2メートル先も見えないほど真っ暗だっった。

2017-12-27 00:35:05
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

非常に失礼なはなしだ。励ましてもらった相手の名も聞かず、こちらも名乗らずじまいだった。震災が落ちついてしばらくしてから、お礼をしようにもマンションにもだれもいなかった。全壊認定をされたからだ。早急に引っ越すことを行政に勧告された故である。しかし、今でもお兄さんのことが心に残りる。

2017-12-27 00:29:15
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

今になれば父の助言は普通のものだとわかる。僕が逆の立場でも同じことをいうだろう。まして外から見れば未曾有の大惨事だ。しかし、当時の僕は「死にたくない」みたいな気持ちがいっぱいで適当にお礼を言うと、自分の車に移って安心したような気持ちになっていた。お兄さんとはそれ以来会っていない。

2017-12-27 00:26:14
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

そのあと、どれくらい駐車場にある車のなかで暖をとらせてもらったか覚えていない。どこかのタイミングで父から「いい人でも気をつけなよ。」とメールがきてドキリとした。面識のない人であるのはたしかだ。日が暮れる前に家から自家用車の鍵を探して少し離れた駐車場に移動した。

2017-12-27 00:24:05
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

問題はそのあとだった。雪がガンガン降ってきた。寒い。マンションに戻った。部屋の中には入れない。お兄さんが困ってる僕を車に載せて暖をとらせてくれた。カーナビには津波の生中継が映っていたけど、意味がわからなかった。現実感がなかった。手元のセブンの袋のほうが確かな実感を伴っていた。

2017-12-27 00:21:32
いわもとよしゆき(perrot) @mentai_sayonara

店内と店先は人に溢れていた。我先にって感じだった。僕も店内に入って、とりあえず残っているお茶のペットボトルやパンなど保存がききそうなものを手当たり次第にカゴに突っ込んだ。店内は割れた酒瓶でビショビショでアルコールの臭いで充満してる。自分を含めみんな自分のことで一杯だった。我先に。

2017-12-27 00:17:17