【2006.1.18 第43回 保安院とJNESが開いた安全情報検討会の議事メモ(内部溢水・外部溢水の対応状況について)】添田孝史さんのツイートまとめ ♯津波 (2017.12.29作成)

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添田孝史 @sayawudon

調べものをしていて、以前の開示資料で興味深いものを発掘した。今回の本を書くときに使い損ねてしまったなあ。2006年1月18日に保安院とJNESが開いた安全情報検討会の議事メモ。 pic.twitter.com/sHls32r3F1

2017-12-28 23:03:32
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添田孝史 @sayawudon

重要な点、一つは阿部清治審議官のコメント ②津波クライテリアは、設計基準化されていないのか?について、こう述べている。 既往最大値に基づき確定論的に設計されているが、津波ハザードの精度は倍半分と言われており、近年の想定はだんだんと多くくなってきている。したがって、設計基準に取り込む

2017-12-28 23:07:28
添田孝史 @sayawudon

よりも、AM的な発想で対処するほうが妥当と考えられる。 審議官クラスが、「津波対策はAM的な発想で対処」と明確に述べているのは大事。 東電原発事故の集団訴訟で、国側は「浸水を前提とした対策をするというのは後知恵だ」と主張し、今村文彦、岡本孝司、山口彰氏らの意見書でそれを支えている

2017-12-28 23:14:45
添田孝史 @sayawudon

(『東電原発裁判』p.158)が、国は浸水を前提とした発想で津波対策を進めようとしていたことが明確になった。国(規制庁)はそれを知りつつ、今村氏ら専門家に事実とは異なる意見書を出させていたことになる。ひどいなあ。

2017-12-28 23:17:28
添田孝史 @sayawudon

もう一つ「なんだよこれ」というのは、最後の平岡英治・主席統括安全審査官の発言。「とにかく検討に着手したことは画期的。今後、着実に実施し、適宜報告されたし」。平岡氏は、事故当時の保安院次長。着実に実施されていれば防げた事故を目の当たりにして、どう思ったのだろうか。

2017-12-28 23:21:50
添田孝史 @sayawudon

このころ、津波影響評価は2008年度中に終えること保安院の文書にはあった。ところが2011年3月になっても、「土木学会ガー」という東電の言い訳を認めてしまって、なーんにもしていなかったわけだ。「着実に実施」と平岡氏が述べてから、5年も放置プレイである。

2017-12-28 23:28:02
添田孝史 @sayawudon

ご指摘のように、阿部さんのコメント①〜④に、JNESの黒谷、内山が答えたように読めますね。ありがとうございます。 twitter.com/TWITTING_TIGER…

2017-12-29 11:54:48

添田孝史 @sayawudon

この研究会の報告書はこちらから見られます。ご関心のある方はどうぞ。 pari.u-tokyo.ac.jp/unit/riskcafe/… twitter.com/zxd01342/statu…

2017-12-28 22:28:19
保立道久 @zxd01342

添田孝史『東電原発裁判』(岩波新書)の面白いところ。必読の理由。2012年度から東大で行われた原発の地震・津波リスクについての研究会の結論(143頁ーー一読の価値)。「我が国には専門家間の熟議を行う場所が殆どない」。これは正論。ただ大学自体もそうなっている。何故そうなのかが大事。

2017-12-28 10:41:47
リンク pari.u-tokyo.ac.jp 科学の不確実性とリスクを考える − リスクカフェ 東日本大震災に福島第一原子力発電所の事故。 日本の科学技術は何がどこまで分かっていたのか? なぜ、同じ領域の専門家の意見が大きく異なっているのか?このサイトは、原子力施設の地震・津波リスクや放射線の健康リスクについて、様々な専門家に協力していただき、3.11以降、私たち市民が抱き続けている疑問にできるだけ答えながら、不確実性やリスクについて考えていただくために作成しています。 43