#2017下半期短歌大賞 50首
だれの真似かわからないけどコロッケの顔よく動く夜のめでたさ/小坂井大輔 「未来」6月号 1/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:02:08藤色のランジェリー纏うマネキンのくびれあたりの断面思う/フナコシリエ 「未来」7月号 2/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:02:46解けなかった宿題それももういいよってゆるしてくれるいつか死が来て/野樹かずみ 「未来」9月号 7/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:07:01われの名は智子と言えば老い母は智子という名の娘(こ)がいたと言う/村松智子 「未来」9月号 8/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:07:39赤べこがふはりふはりとうなづいてうなづいて、ああ泣いても良いか/酒井真帆 「未来」10月号 9/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:08:26拍手ナイフフォーク真鯛のポワレ拍手ナイフフォーク真鯛のポワレ/中山一朗 「未来」10月号 10/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:09:09誰も待っていないアパートの飲みかけの缶酎ハイをどうやって信じるんですか/青山みゆき 「未来」10月号 11/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:09:47「無題」とふタイトルを付す絵の前に佇むわれを過ぎるひとあまた/吉岡健児 「かりん」9月号 12/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:11:45「バニラ歯科」と「まりも整骨院」のあいだ抜け生徒は秘密の通学路ゆく/愛川弘文 「かりん」9月号 13/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:12:28一人居て灯さぬ部屋に文鳥を抱くしづかなるわが子を見たり/堺櫻子 「アララギ」1962年5月号 14/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:13:36悲しみを告げむと出でて來しものを夜のホームに黙し別れぬ/浦野志き子 「アララギ」1962年5月号 15/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:14:35四十すぎてゐるのだからと言はれしこと今日また思ふ寂しかれども/清水房雄 「アララギ」1962年5月号 16/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:16:21息あさく眠れる父のかたわらに死は総身に蜜あびて立つ/服部真里子「絶対青度」 角川「短歌」7月号 17/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:26:20この春に一年生になつたでせう なつたばかりの欠席の椅子/池田はるみ「左近川を渡つて」 「短歌研究」8月号 18/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:27:40父の指紋この世のどこかにまだ残り母やわたしに触れてゐるらむ/梅内美華子「水色の幌」 「短歌研究」8月号 19/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:28:54壺とわれ並びて佇てる回廊に西陽入りきてふたつ影伸ぶ/睦月都「十七月の娘たち」 角川「短歌」11月号 20/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:29:41いくたびも乗り損なった観覧車に乗ったことある気がしはじめる/道券はな「ような気がする」 うたつかい春号 21/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:30:39月からの使いを待つのをやめた日に姫が人魚に書いた手紙座/絹更ミハル「星月夜」 うたつかい春号 22/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:31:33絶望が始まったのに止まり木を揺らすばかりで鳴かない小鳥/大葉れい「「ラジオ演説」より」 うたつかい 秋号 23/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:32:21時に風 景色を揺らし わたくしの決断を人が過ちという/川上まなみ「春を理由に」 岡大短歌5 24/50 #2017下半期短歌大賞
2017-12-30 22:33:17この兵士は確かこのあと死ぬはずだ故郷の森を語ったあとで/森永理恵「蜃気楼システム」 岡大短歌5 25/50 #2017下半期短歌大賞
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