ポーカーNOW!が選ぶ2017年ポーカーニュース10

1位:日本人入賞者激増!新世代プレイヤーの台頭  2位:日本発の海外トーナメント登場 蘇るパラダイス  3位:TEAM GACKT旋風 4位:WSOP低迷 新企画はいずれも不発に 5位:EPT再編そして再々編 続きを読む
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 1位】 日本人入賞者激増!新世代プレイヤーの台頭  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/zBilt1l8qK

2017-12-31 22:35:08
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 1位】
日本からの入賞者激増!新世代プレイヤーの台頭 

いよいよ今年最大にして最後のニュース。本題に入る前に、ちょっとしたクイズを。

2007: 2
2008: 2
2009: 6
2010: 8
2011: 14
2012: 18
2013: 40
2014: 22
2015: 23
2016: 72
2017: 121

上の数字は何だかわかるだろうか? 左側は見ての通り年。では右側は?

正解は、日本からのライブトーナメント「優勝者」数(のべ人数)。入賞者全員ではない、優勝者だけ。正真正銘、海外で合法的に開催されたトーナメントで、正式に記録されているチャンピオンだ。現在までに把握している人だけなので、或いはもっと多いかもしれない。出来れば入賞者と参加者も全て数えたかったのだが、さすがに手に負えそうもないので断念した。

ここ1~2年で、これほどまでに入賞者が急増したのは一体なぜだろう? 日本国内でアミューズが乱立していると言っても、それだけで客の数が増えるわけではないし、全員がプライズを獲得して来るわけでもない。ではトーナメントの数が増えたのだろうか? それもあるだろうが、たとえ既存のイベントを全て足しても、日本人入賞者の増加率には到底及ばないと思う。参加者の増加に伴い入賞者が増えただけでなく、入賞「率」も年々高まっている。要するに、強いプレイヤーが増えたのだ。

入賞者の顔ぶれも実に多彩で、カジノデビュー年齢に達したばかりの若者から社会の各分野で成功を収めた著名人まで、まさに百花繚乱である。今年始めたばかりという初心者がいきなり上位入賞することも珍しくない。一度限りの入賞ならラッキーだったのかもしれないが、同じ顔、同じ名前を繰り返し見るようになる。実力は本物だったと思う瞬間だ。

それは一体誰なのか? 現在、最前線で活躍しているプレイヤーとは? 続けてそれをこの後、部門ごとに発表して今年の締めくくりとしたい。そして今はもう見ることもなくなった稀代の名プレイヤーたちも、ひょっとしてどこかでこれを目にして「何だとチキショー!まだ終わっとらんっ!」と、再び世界のどこかで姿を見ることがあったら、これほど嬉しいことはない。

                        2017年12月31日

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 2位】 日本発の海外トーナメント登場 蘇るパラダイス 記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/uRgJOPc7S7

2017-12-30 23:56:11
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 2位】
日本発の海外トーナメント登場 蘇るパラダイス

昨年から今年前半にかけての韓国は、国際情勢の悪化だけでなく、朴槿恵大統領(当時)の弾劾をめぐる一連の騒動をはじめ、国内の政情も著しく不安定であった。韓国の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備に抗議する中国が韓国団体旅行禁止を発表したことから一時は空の便の確保も危ぶまれ、3月に予定されていたWPTナショナル韓国は直前に急きょ中止。またカジノ側の不備により会場が使えなくなったAPTは、開催地を大邱から済州島へと変更せざるを得なくなってしまった。待ち望まれた韓国初の統合型リゾート「パラダイスシティ」が4月オープンを迎えたのは、そんな不穏な空気の中であった。

しかし一方で、近年次々と開業した近隣諸国のカジノと比べると、パラダイスシティは元々オープン前からポーカーと縁が深かった。中国共産党直下の政策により限られたゲームテーブルの割当内で使い回ししなくてはならないマカオや、ポーカールームが出来るまで1年もかかったフィリピンのオカダマニラとは異なり、日本のポーカーイベントのスポンサーを務めるなどして、かねてからプレイヤーへの直接攻勢で着々とアピールしてきたのである。

更にアジアの二大ツアーPokerStarsライブとAPTが相次いで夏の大型イベントの開催地をパラダイスシティに決定したことも大きな転機となった。トーナメント実績のあるパラダイス系列の他のカジノではなく、当時まだオープン間もなく、特にポーカーについては全く未知数であったパラダイスシティの抜擢はかなりの冒険であった筈だが、夏のシーズンに合わせたタイミングの良さも功を奏し、エントリー総数はPokerStars Festivalが11日間で1,488、APTが9日間で1,115と、いずれも千を超える盛況となった。

そして秋に入り、ようやく業績が好転し明るい兆しが見えてきた頃、ある画期的な出来事があった。「Key Poker Cup」---日本発の海外トーナメントの誕生である。正確に言えば8月にも「0回」として試験的に行われたようだが、それについてはどうなったのかは分からない。少なくとも10月8日に開催された第1回は、世界のライブトーナメントのデータベースHendon Mobにも正式に記録された。

続けて11月には、世界で初めて「JAPAN」の名を冠したイベント「Japan High Roller Festival」が同じく韓国パラダイスシティで開催された。派手な宣伝は打たなかったにもかかわらず、人が人を呼び日本有数のプレイヤーが集結。同時に、アジアを中心に活動する海外勢からも参加が相次いだ。

そして12月。いよいよ全日本ポーカー選手権(AJPC)初の海外開催となる「AJPC ASIAN CIRCUIT」の登場である。開幕を記念して行われた賞金総額4千万ウォン保証のフリーロール「パラダイスシティ・ポーカー・カップ」には抽選で150名が招待されたが、同時に開催されたメインイベントその他のイベントにも人気が集まり、5日間で全10イベントのエントリー総数(のべ)は738に上った。

日本各地からわずか2時間あまりで到着する仁川。これからも次々と新しいツアーが誕生する予感がしてならない。

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 3位】 TEAM GACKT旋風  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/SVGMAQVc4W

2017-12-30 00:13:42
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 3位】
TEAM GACKT旋風 

1月某日。突然、嵐のようなニュースが飛び込んできた。「GACKTさん、メインDay1Aチップリーダー」。

マジか。しかもダントツ。この時のチップカウントを見ればそれ以上の説明は不要であろう。その後も百戦錬磨の強豪を相手取り、一貫して上位をキープ。初日のチップリーダーには珍しいケースだ。そして最終日のファイナルに進出、トーナメント参加歴わずか3回にして見事難関のメインイベント入賞を果たした。

驚きはそれだけではない。同時にファイナルに進出したもう一人のプレイヤーがいた。ギタリストの鮫島巧さんだ。初日から場を圧倒したGACKTさんとは対照的に、いつ敗退してもおかしくないショートの状態を耐え延びた。その後の展開を予言できたのは、現場に居合わせたベテランの中にも一人もいなかっただろう。しかし彼を勝利へと導いたのは決して運だけではなかった。想像を絶する忍耐力のもと、自分のイメージをコントロールしてきた緻密な戦略の結晶だったのだ。TAKUMI SAMEJIMA-APTメインイベント優勝。GACKTさんも泣いた。みんな泣いた。そして笑った。一つの勝利というだけではなく、日本のポーカー全体に新しい風が吹いた瞬間だった。

そして、それから。

「TEAM GACKT」という名が正確に誰を、何を表すのかは今でもよくわからないし、多分それは余り問題ではないのだと思う。一つだけ言えるのは「全員が強い」。まるで映画やドラマの精鋭部隊のように、普通では考えられないような確率で次々と勝ち続けているのだ。ニューカレドニア・ポーカー・オープンで志賀さん、Buddhaさん優勝。PokerStarsフェスティバル韓国メインでバルさん決勝進出。ACOPエントリー数最大のサイドで池田さん日本人最高位。GACKTさん本人も快進撃を続け、本場ラスベガスではWSOP参加を前にハイローラーの殿堂Ariaで電撃入賞。日本では前人未踏の、想像を超える領域だった。

彼らの活躍はとても書き尽くすことができないので、Hendon MobやGlobal Poker Indexといった、国際的なポーカープレイヤーのデータベースをご覧になってほしい。その多くは今も現在進行形だ。肝心のGACKTさんだけは、このところ本業や他の任務に熱心に取り組んでいて、しばらくトーナメントの世界からは遠ざかってはいるが、その前に彼は大きな贈り物を一つ残していった。GACKTプロデュース、自ら総指揮を取った「ヘッズアップ“タイマン”」。

ポーカーはギャンブルじゃない。ポーカーは遊びじゃない。だけど、ポーカーは面白い。

そんなメッセージを凝縮させた、今までにないポーカー番組だった。放映されたAbemaTVでは異例の大ヒットだったそうだ。

そして主役は、そこに至るまでの軌跡を淡々と綴ったブログを最後に、これまでに関わった沢山の人たちに言いたくても言えなかった事を、ようやく少し伝えられたかと安心したように、そっと舞台を降りた。山鳴りのような「アンコール」を聞きながら。

GACKTオフィシャルブログ 
ポーカー番組【ヘッズアップポーカー】の軌跡
https://ameblo.jp/gackt/entry-12313872887.html

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 4位】 WSOP低迷 新企画はいずれも不発に  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/eg1x4QYQV7

2017-12-29 19:35:02
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 4位】
WSOP低迷 新企画はいずれも不発に

動員数こそ記録を更新したが、スター不在のままあっけなく終わった今年のWSOP。型破りのギャンブラーQui Nguyenや口から生まれてきた男William Kassoufといった稀代のスターに恵まれ沸きに沸いた昨年とは余りにも対照的であった。

突然発表された「ノーベンバ―9」の中止も、これに追い打ちをかけた。決勝まで時間を置かず夏の間に最後まで続行することについては歓迎する向きもあったとは言え、その最大の原因がポーカーセントラルとの独占放映契約にあったと知れば考え込まざるを得ない。いくらメインイベント初日から中継が開始されても、見られるのは有料アプリのPokerGOだけ。これでは視聴者に受け入れられる筈もなく、まして新しいファンの獲得など望むべくもないであろう。WSOPブランドの過信というほかない。日本からの参加者・入賞者とも過去最高記録を大きく伸ばしただけに、非常に残念であった。

更に中継開始と同時に発表されたWSOPチャイナの開催も、本来なら満を持しての登場と見られるべきであったところが、中国ネット大手テンセントとの共催により、予選は全て同社のアプリを通じて中国本土のみ。海外からの参加も不可能ではないものの、登録から賞金の受取まで複雑な手続きが必要となるため、外国人プレイヤーは招待されたと思しき数名を除きほとんど見当たらず、WSOP公式サイトすらもロクに報道しないまま、いつの間にか終わってしまった。

折しも今年はWSOPヨーロッパの舞台となったチェコKing’sのオーナーをめぐり金を返す返さないの不毛な訴訟が物議を醸したが、御本家シーザーズこそ、その台所事情を改めて疑いたくなるような一年であった。世界の頂点に輝いたチャンピオンたちの名前を今でも思い出せる人は、果たしてどれほどいるだろうか? ただ一人笑っている者がいるとすれば、最後まで王座を守り抜いた2017年WSOPプレイヤーオブザイヤーの「彼」かもしれない。

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 5位】 EPT再編そして再々編  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/Zet1JIyooH

2017-12-29 17:57:44
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 5位】
EPT再編そして再々編 

ヨーロピアン・ポーカー・ツアー(EPT)は世界三大タイトルの中では最も歴史は浅いものの、2004年に始まって以来、アメリカ色の強いWSOPやWPTとは一線を画し、格調高いヨーロッパの街並を背景とする重厚な舞台や他の追随を許さない映像美、そして国際色豊かなプレイヤーなど独特の雰囲気でファンを魅了し続け、2011年にオンラインポーカー最大手であるPokerStarsの手に渡った後もその伝統は引き継がれた。

突然そのEPTの終焉が告げられたのは2016年夏のバルセロナであった。同年いっぱいでEPTだけでなく、そのアジア版であるAPPTや南米のLAPTなども全て終了し、翌2017年からはPokerStars Championshipという名の新しいツアーに取って代わるという。いくつかの都市はそのまま残り、いくつかの都市は姿を消し、そしていくつかの都市は新しく生まれた。その一つがマカオであった。これまで欧米に限定されていた三大タイトル獲得が初めてアジアでも可能となったのである。しかし、成長めざましいアジアから新しいチャンピオンが生まれることなく、たった一年で結局また元のEPTやAPPTに戻すことになった。

今年一年のライブツアーは果たして失敗だったのか? 決してそうばかりとは言えない。中にはEPT時代の記録を上回った開催地もある。PokerStars本来のオンライン事業拡大のためにも、最大の晴れ舞台であるライブ市場の充実は欠かせない筈だが、試行錯誤を繰り返す彼らの真の目的がどこにあるのかは今も定かではない。

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 6位】 中韓関係悪化 極東情勢に翻弄されるパラダイス 記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/QdEZtZNGgR

2017-12-28 08:16:44
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 6位】
中韓関係悪化 極東情勢に翻弄されるパラダイス

カジノファン長年の悲願であったIR推進法(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律)成立でようやく日本でもカジノ解禁!と歓迎ムードに沸いたのも束の間、結局東京五輪には全然間に合わないし、規制だ依存症対策だと暗い話が続き以前にも増して肩身が狭くなったギャンブラーにも愛想を尽かされ、数か月もすると、誘致に余念のない地方自治体と既得権益を狙う一部勢力を除いては滅多に話題にのぼる事もなくなった日本を尻目に、お隣の韓国では2017年4月、北東アジア初の一大統合リゾート「パラダイスシティ」待望のオープン(ここまで息継ぎしないで一気に)。しかし。

外国人専用カジノにとってまことに喜ばしくなかったのは、突然降ってわいたような中国団体客訪韓中止のニュースであった。オープンから遡ること1か月ほど前の3月半ば、韓国の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備をめぐり既に険悪の極地に達していた中韓関係にとどめを刺すかのように、中国側は団体旅行の韓国訪問を禁止。二国間の主な空路や海路も順次就航を取り消す意向を発表した。ビザ免除とカジノで中国のシャチョーにも人気だった済州島では、すでに到着していた大型クルーズ船の乗客3千名余りが下船を拒否する「デモ」を展開。観光客頼みの韓国カジノがその後どうなったのかは想像に難くない。以下、Poker NOW今年のツイートより抜粋:

【4月6日】パラダイスグループ3月のカジノ収益10.8%減、第1四半期全体でも前年同時期比9.5%ダウン。今月20日には日本のセガサミーとの共同開発による韓国初の統合型リゾート「パラダイスシティ」がオープンする予定。

【5月17日】パラダイス・カンパニー・リミテッド、2017年第1四半期の純利益は約KRW12億7千万で昨年同時期比92%ダウン、営業損失は約77億ウォン。

【6月7日】パラダイス・カンパニー5月の収益KRW415億9千万 (US$3,710万) で前年同時期比30.4%ダウン。外国人対象の4カジノ:Walkerhill(ソウル)Jeju Grand(済州島)Paradise Busan(釜山)Paradise City(仁川)

【7月5日】パラダイスカンパニー2017年上半期のカジノ収益は約2417億ウォン(約2億1千万米ドル)で前年同時期比21.6%ダウン。対象の4カジノはWalkerhill(ソウル)Jeju Grand(済州島)Paradise Busan(釜山)Paradise City(仁川)

【7月31日】今年4月20日にオープンしたパラダイスシティ、操業開始から100日の客数は約31万人、1日平均3,100。事前予測では2017年中に150万人を見込んでいた。


...引用しただけで疲れた。ここまで来てもポーカーの話が全然出てこないので無理やり入れると、今年3月に済州島で予定されていたWPT韓国はこの煽りを受けて直前に中止を発表。

(以下、「後編 七転び八起き パラダイス復活」に続く)

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 7位】 仮想通貨の迷走  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/okvoGvbiEV

2017-12-28 06:10:05
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 7位】
仮想通貨の迷走 

最近「仮想通貨」「暗号通貨」「ビットコイン」などの語を片っ端からミュートしている人も多いのではないだろうか。それほど仮想通貨な人々は仮想通貨で仮想通貨な仮想通貨の話を一日中せずにはいられないようなのである。ポーカー界もその例に漏れず。

12月某日。これまで仮想通貨のかの字も出したことのなかったFedor Holzが突然のツイート。
「暗号通貨取引を始めよう:TREZORを用意して。認証は 2FAで。メールはpwsごとに使い分け。じゃあここでお気に入りのリンクを紹介しよう…(中略)…マイニングファームをやってるんだ。興味があったら連絡してね!」…ネタらしい(笑)

12月某日。これまでビットコインのビの字も出したことのなかったDaniel Negreanuが突然ビットコインの素晴らしさを語るビデオを紹介。何事かと見れば、ベジタリアンでヒッピー丸出し、ポニーテールの長髪が「グルテンフリーのパンを見つけた時よりゾクゾクしちゃった!今日はみんなが知らなくちゃいけないことを全~部教えてあげちゃう。さあ、キミも乗り遅れないで!」…ネタだった(笑)

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 8位】 オーストラリア法改正でオンラインポーカー撤退 記事本文は  facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/BYmveS75xj

2017-12-27 05:48:35
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 8位】
オーストラリア法改正でオンラインポーカー撤退

オーストラリアではカジノが認可されている一方で、オンラインギャンブルの提供を規制する「インタラクティブギャンブリング法」が2001年制定された。ただその後もこれを罰する明確な規定はなく、いわゆる「グレーゾーン」の状態が続いたことから、抜け穴をふさぐため2016年末、法律を強化する改正法案が提出された。これに憂慮したポーカー界では、ギャンブルではなく有益なマインドスポーツとしてのポーカーの合法化を求め活発な運動を展開したが、その努力も空しく今年3月改正法案が採択され、万策尽きて8月には1か月の猶予期間を残して改正法が成立した。これに先立ち、すでに昨年末の時点からニュースを聞きつけ撤退する業者が相次いでおり、最後まで残っていたオンラインポーカー最大手のPokerStarsも9月半ばまでにはサービスを打ち切っている。

オンラインポーカーの合法化運動はオーストラリアに限らず世界各地で展開されているものの、ギャンブル反対派のみならず、同じ業界でも利害がぶつかるランドカジノの経営者などにもオンライン反対派は少なくない。またPokerStarsもかつて米国内でサービスを提供していた「前科」が足かせとなっており、米カリフォルニア州で進められていたオンラインポーカー合法化法案については、ペナルティとなる謹慎期間が市場参入に後れを取る懸念から、地元の大手カジノや本来推進派である筈のプレイヤー団体までをも巻き込んで反対に転じ、法整備とあわせたオンラインポーカー合法化に期待が寄せられていたポーカー界から一斉に非難を浴びた経緯がある。

アジア太平洋では正式な認可取得を公表しているオンラインポーカー業者はおらず、法的あるいはアクセス遮断など物理的に規制されない限りは無認可で運営しているのが実情であり、他の各国でも同様の規制があればオーストラリアの例に追従すると見られている。

改正後のInteractive Gambling Amendment Act 2017 全文
https://www.legislation.gov.au/Details/C2017A00085

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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 9位】 中国とインドでポーカーリーグ発足  記事本文は facebook.com/PokerNowInJapa… pic.twitter.com/HvibkXWi7k

2017-12-27 02:51:33
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 9位】
中国とインドでポーカーリーグ発足 

すでに世界最大のポーカー市場の感がある中国進出に余念のないグローバル・ポーカー・リーグ(GPL)が、従来のリーグとは別にお国事情に合わせたGPLチャイナの立ち上げを発表したのが昨年秋。その後しばらく進展がなかったものの、現地プレイヤーらの協力を得て今春無事スタートを切った。中国各都市と香港、マカオ、台湾あわせて12チームがそれぞれ代表を選抜する予選を経て、11月の決勝では成都熊猫チームが香港宝船チームをストレートで破り、初シーズン優勝を飾った。

一方インドでも初の国内リーグPSL(ポーカー・スポーツ・リーグ)が波に乗り、同じく各地の強豪が代表するチームに分かれて対戦。インドだけでなく英国のSam Razaviなどもメンバーとなっている。8月にはGPLもインドリーグの発足を発表。ポーカー熱が一段と高まるなか、コヴィンド大統領が選ぶ「男性社会で成功した女性100名」に美貌の女性プレイヤーMuskan Sethiが指名されたことも話題となった。

両国とも賭博は禁じられているが、マインドスポーツあるいはスキルゲームとしてギャンブルとは一線を画し、条件つきではあるが日本では出来ないプライズプール方式のトーナメントも場所により正式に認めらている。

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【Poker NOW 2017十大ポーカーニュース 10位】 世界各地で凶悪事件勃発 ポーカーにも影響  記事本文は。。。facebook.com/PokerNowInJapa… 長いんだよ。終わんないだろ年内に。 pic.twitter.com/PyUxlrVR6R

2017-12-27 01:28:03
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【Poker NOW 2017 ポーカーニュース 10位】
世界各地で凶悪事件勃発 ポーカーにも影響

《6.2 リゾーツワールドマニラ襲撃事件》 APTマニラ開催で日本のプレイヤーにも馴染みの深いカジノで起きた強盗放火事件。実際にはカジノのチップ強奪が目的と思われる単独犯であったにもかかわらず、テロリストが銃を乱射しているとのデマが拡散されたことから、火災が発生した館内で逃げ遅れた犠牲者の発見が遅れ、死者37名を出す大惨事となった。

おりしも現地では、PokerStars「マニラメガスタック 7」が開催されており、多数の日本人がマニラを訪れていたが、会場が別のカジノであったため普段よりむしろ安全であったとも言え、巻き添えになった者は出ていない。ただし事件現場となったリゾーツワールドマニラには、この直後セキュリティの改善と徹底的な強化のため封鎖命令が出され、7月に予定されていたAPTフィリピンは会場の変更を余儀なくされた。

《8.17 バルセロナテロ事件》 観光客でにぎわう夏のバルセロナの中心街で車が暴走、巻き込まれた歩行者13名が死亡、負傷者は百名余りにのぼった。同日に起きた他の事件とも関与の可能性が指摘されている。

現地では15日から夏の一大イベントPokerStarsチャンピオンシップ・バルセロナ(旧EPTバルセロナ)が始まっており、関係者協議の結果トーナメントは予定通り続行したものの、国をあげての3日間の服喪期間に従い一時報道を自粛、またキャンセルの払い戻しにも無条件で応じると発表した。その後イベントは異例のソールドアウトを出す盛況となり、動員数への影響は確認されていない。

《10.1 ラスベガス銃乱射事件》 カジノが立ち並ぶラスベガス・ストリップでホテルの一室から男が野外コンサートの群衆に向け銃を乱射したとされる。死者58名、負傷者546名を出す史上最悪の銃乱射事件となった。

世界最大のポーカーの祭典WSOPが開催される夏のシーズンは外れていたため、プレイヤーへの実質的な影響はそれほどなかったものの、一度は訪れたこともある人も多いカジノのメッカで起きた悪夢さながらの現実は大きな衝撃を与えた。また事件の後、犯人の趣味であるビデオポーカーを単にポーカーと訳した日本メディアがあったことから、ポーカープレイヤーの起こした事件と誤解し悲嘆する向きもあったようだ。


この他、犯罪事件ではないが8月、18年ぶりにシグナル10が発令された超大型台風で死者を出したマカオでは、警報の遅れがカジノ業界から気象当局への圧力によるのではないかとの疑いが持ち上がり、10月のACOPでは台風襲来中のトーナメント日程に慎重な対応を取るなど、一部影響が出ている。