加山雄三はビートルズ来日の際、日本のスター代表として会食の機会を得た。すき焼きを調理し、食べ方を指南したという。

三一十 四四二三 @31104423

加山雄三はビートルズ来日の際、日本のスター代表として会食の機会を得た。なにしろこの時期は「アルプスの若大将」公開直後、「歌う若大将」の前、という加山雄三ブームのピークである。加山は当時、ビートルズよりもプレスリーやカントリーミュージックに関心が強く「ビートルズなんか、会っても

三一十 四四二三 @31104423

仕方がない」と思っていたらしいが、お婆ちゃんに「ビートルズって、あのオカッパの四人組だろう？将来 役に立つから絶対会いなよ！」と言われて、渋々 ヒルトンホテルに出向いたそうだ。 なんだか、この お婆ちゃんとのやりとりは若大将映画の一場面みたいだ。

三一十 四四二三 @31104423

ホテルに着くと、入り口は警官だらけ。加山は顔パスで入れるかどうか不安だったので、大声で「皆さん御苦労様で〜す！」と声をかけると、全員が一斉に「敬礼した」という。これもなんだか現実離れした映画の一場面のようなエピソードだなぁ。

三一十 四四二三 @31104423

ビートルズ宿泊の10階(ワンフロア貸し切り)は警備のためエレベーターが止まらない為、若大将、いや加山は非常階段で10階まで駆け上った。扉を開くとリンゴがおり「よく来たな〜」と変に馴れ馴れしく出迎えてくれたそうだが、見上げるように背が高かったという。加山 は意外に身長が168センチしかない

三一十 四四二三 @31104423

が、リンゴ スターも外人にしては低身長の168センチ。二人の身長は同じだったのだ。では何故 加山はリンゴを見上げたのか？実際の加山は、もっと背が低かったのか？芸能界でよくある鯖読みか？ 否、そうではない。リンゴは部屋の中で高下駄を履いていたのだ。 (何だ？こいつは？) 訝しがる加山。 pic.twitter.com/08QZS51nYa

拡大

三一十 四四二三 @31104423

他の三人の内、加山に挨拶をしたのはポールだけで、ジョンもジョージも握手すらしない。加山は「ポール以外は、皆 変なやつだった」と回想している。 そのうち食事が運ばれてきた。すき焼きだった。ビートルズの面々は、食べ方がわからない。すると食事を運んできたボーイが、加山を指差して

三一十 四四二三 @31104423

「この人は、すき焼き屋のご子息だから、食べ方は、この人に聞いてください」と言ったという。このボーイは若大将と加山を完全に同一視している！しかし加山が偉いのは「じゃあ仕方ねぇなぁ」と すき焼きを調理し、食べ方を指南したという。 だが、当時の外人で箸が使えるものは、まだいない。

三一十 四四二三 @31104423

ビートルズの面々は箸一本で肉を串刺しにして食べたらしい。さらにジョンが、顎を机の上に乗せて食べだしたので、加山は 「やめろよ！行儀が悪いぞ！」 とジョンを叱りつけたそうだ。流石は若大将。ビートルズの首領にも遠慮なしだ。 食事が終わると彼らは加山を無視して絵を描き始めた。それは女性器

三一十 四四二三 @31104423

などを漫画的に描いた子供の落書きみたいな抽象画で、加山にはセンスのあるものには思えず苦笑いするしかなかった。 妙に陽気だが、奇行も目立つ彼らに、加山は「世界を征服した人間というのは、こういうものなのか？明るくていいけど、籠の鳥だなぁ」と複雑な印象を持ったという。 pic.twitter.com/Xd9qrPjNPg

拡大

鷹見 @4233DATE

@31104423 祖母がビール好きという理由でビール会社に就職する予定だったおばあちゃん子の加山雄三。 pic.twitter.com/cb7pVXvwlD

拡大

三一十 四四二三 @31104423

(続き)加山雄三ミート ザ・ビートルズは、「お婆ちゃん」「すき焼き」と揃った時点で、現実と虚構の間の出来事となった。 ビートルズの要望で、すき焼きの出前をすることになった老舗 田能久。「あんなチャラチャラした連中に食べさせる肉はありません！」と拒む久太郎。しかし祖母 りくは大の

三一十 四四二三 @31104423

ビートルズファン。雄一に上等の肉を持たせて… と簡単に若大将シリーズの一本になってしまう。 最後はすき焼きの味に魅せられたビートルズが、お忍びで田能久に来店。雄一らと楽しいセッションを繰り広げる… これが実現していたら若大将シリーズ最強の作品になっていただろう。

三一十 四四二三 @31104423

2代目若大将はランチャーズの大矢茂だが、これは広く認められることなく若大将シリーズは終了した。しかしオールナイト上映やリバイバルで若大将が再評価されたことで、草刈正雄主演の新シリーズが作られた。これはゴジラ復活の流れと同じだ。 pic.twitter.com/ZToFH7zJQg

拡大

三一十 四四二三 @31104423

草刈若大将はすんなり決まったわけではない。もう一人の候補者 三浦友和がいたからだ。私は草刈版若大将を見てないので、彼の起用が成功だったのか否かは判断できないが、加山雄三の底抜けの明るさ(中身の無さ)は、草刈にも三浦にも無いように思う。しかし草刈と三浦を比べれば、三浦はより「暗い」

三一十 四四二三 @31104423

のであり、それが草刈採用の理由だろう。(逆に三浦は、その陰りゆえに俳優としては長続きしているのだろう) 草刈正雄は今、再ブレイクのようだが、彼がかつて若大将だったことは、誰も言及しない。つまり(一般的に)草刈若大将は、大矢茂同様に忘れられており、今後も思い出されることはなさそうだ。

#NoWar（人民）HiroshiHootoo @HiroshiHootoo

@31104423 草刈正雄は『がんばれ！若大将』で主演する前にも、『卑弥呼』『神田川』『青葉繁れる』『沖田総司』『エスパイ』に出演、その5本中2本は主役でしたが、現在はどの映画も回顧される事はありませんね。70年代後半の「ぎんざNOW！」での小堺一樹によるものまねで、忘れ去られる事は免れた感があります。

#NoWar（人民）HiroshiHootoo @HiroshiHootoo

@31104423 前ツイート《忘れ去られる事は免れた》は、草刈正雄出演映画を指しているのではなく、小堺一樹の「草刈〜正雄です」という、“似てねーものまね”となる倒錯したギャグによって、草刈正雄というアイドルの存在自体が、ヤングの間で忘れ去られる事はなかったという意味です。映画は忘れさられましたから。

三一十 四四二三 @31104423

(続き)今、ある方から教えてもらったのだが、草刈正雄の新若大将は、当初、ちゃんと「三代目若大将」と呼ばれており(つまり、あまり知られてない二代目 大矢茂も若大将としてカウントされていた！)タイトルも「三代目若大将」が検討されていたという。また第1作「がんばれ若大将」は、旧若大将シリーズ

三一十 四四二三 @31104423

末期よりもヒットしたらしい。ただし併映、というかメイン番組は大作「東京湾炎上」。どちらに動員力があったのか？はわかりにくい。私は「東京湾炎上」は見ているが「がんばれ若大将」の記憶はない。見ずに帰ったんだろうな。 pic.twitter.com/aei7RML0iF

拡大

センソージ・ロックこと荒島晃宏 @kariyahikaru

@31104423 草刈若大将は元々二本作るつもりだったのか、ヒットしたためなのかは分かりませんが、『がんばれ！若大将』は、わたくしが見に行った時点で、本編ラストに次回作『激突！若大将』の特報が付いていました（既にアイスホッケーが題材になることまで出ていたので、かなり決まっていた様子）。