西條剛央による被災地レポートと近未来都市設計のアイデア

早稲田大学専任講師西條剛央氏による、メディアでは中々報道されない現地レポート、および氏ならではの津波対応型都市設計のアイデアです。
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saijotakeo @saijotakeo

皮肉なことに、山の斜面に作られたお墓だけが残っているところを何カ所もみた。

2011-04-02 08:49:16
saijotakeo @saijotakeo

市街地に入ると、ひたすら破壊し尽くされた風景が目の前に広がっていく。それはあるポイントが、とかではない。道路を走り続けるのだが、左右すべて絨毯爆撃にでもあったかのように、破壊し尽くされているのだ。

2011-04-02 08:50:51
saijotakeo @saijotakeo

電信柱だけが真新しいが、それは震災以後に立てたものなのだ。もともとの電信柱は割り箸か針金かのように、折れて、たたまれて、転がっている。

2011-04-02 08:55:40
saijotakeo @saijotakeo

御両親が南三陸町出身の大学の後輩は、昨夜泣きながらずっと話してくれた(若林区で育ったのだがそこも壊滅。僕の伯父さんも若林区で依然行方不明だ)。彼女は南三陸の土地を受け継いでいく立場にあること。半分の人が死んだこと。

2011-04-02 09:00:59
saijotakeo @saijotakeo

残りの人の多くはここには住みたくないといっています。どうすればよいでしょうかと。僕は大丈夫。そこにも安全に住める名案があると伝えた。

2011-04-02 09:02:11
saijotakeo @saijotakeo

それはシンプルな方法だ。まず鉄筋を中に通した20メートルぐらいの土塁を作る。城の石垣のようなイメージだ。その上にマンションを建てる。しかも形は菱形の角を丸くしたような細長い流線型で海に先端を向けて建てる。

2011-04-02 09:03:51
saijotakeo @saijotakeo

今回わかったことは、とにかく高さがすべてということ。津波は防げないということ。だから建物の土台を高くして、その上に流線型の建物を建てることで、万が一津波が届いても、それをいなすような魚形にすればよい。

2011-04-02 09:06:18
saijotakeo @saijotakeo

そういうマンションを一定の間隔に建てる。下の階は居住区ではなく、アスレチッククラブとか生命線ではない階にする。津波警報が出たら、近くのマンションに駆け込めるようにする。

2011-04-02 09:07:45
saijotakeo @saijotakeo

こうすれば海岸線に住み続けることができるから大丈夫だよ、それは復興事業として国に建ててもらおう、おれもそういう考えを広げていくから、やれることをやっていこうと後輩に話した。

2011-04-02 09:09:54
saijotakeo @saijotakeo

海岸に向けて、細長い流線型のマンションが並んでいる。それが近未来の津波防災都市のモデルだ。それが世界の防災都市の見本になるだろう。僕らはそうなるようにしなければならない。じゃなければ亡くなった何万人という人が浮かばれない。

2011-04-02 09:13:55
saijotakeo @saijotakeo

一緒に現地にいったシステマのインストラクターの北川さん@TKHDKTGW も現地のレポートをしています(実家に泊まってもらっている)。一緒に瓦礫の中を歩き、支援物資を届け、子ども達に笑顔を与えています。ぜひフォローしてみてください。

2011-04-02 09:35:58
saijotakeo @saijotakeo

今もって大好きな伯父さんは行方不明。子ども(いとこ)は震災翌日から現地でずっと探し続けている。伯母さんや伯父さんの妹(母)は病院や遺体安置所を回っている。

2011-04-02 09:42:22
saijotakeo @saijotakeo

グランディ21の遺体安置所。首や手足ももげた遺体が多いため、直接遺体をみることはできない。だから遺体と持ち物の写真が貼られている。

2011-04-02 09:44:26
saijotakeo @saijotakeo

仙台市消防局の兄は、カラスが集まっているところを捜索するといっていた。だから遺体は陸上海中にかかわらずいろいろな動物に食べられている。酷い話で書いているだけでも胸が苦しくなってくるが、これが現実。

2011-04-02 09:46:18